ぽってりとした愛らしいフォルムと鮮やかな絵付けは、小さくても存在感があり、一気に空間を晴れやかな雰囲気にしてくれます。

のごみ人形が生まれたのは1945年。終戦時、混乱と飢えの世の中で潤いと楽しさを求めて作られた佐賀県鹿島の郷土玩具です。鈴田 滋人さんが人形のデザインをし、原型を作り、そこに絵付けが施されていきます。土は大牟田の粘土と塩田の陶土を合わせものが使われ、焼きあがった素焼きに日本画で使われる貝殻から出来た胡粉(ごふん)と接着剤として用いられる膠(にかわ)を混ぜたものを2～3回に分けて塗り、日本画の顔料で絵付けをしています。色鮮やかで表情豊かな土人形です。

1950年に作られたこの人形は、作者の自宅の池の鯉をモチーフに、邪気を払うとされる赤色とぼさつ様を象っています。また、水の清らかな力で魔を払うとも。

こちらは、七福神の恵比寿様を象った人形です。恵比寿様は、商売繁盛、除災招福、五穀豊穣、大魚守護の神様です。

こちらは、宝珠を背に負い災いを鎮める天馬を象った、とても縁起の良い人形です。

こちらは、生まれた暦に還るという還暦より、魔除けの赤いちゃんちゃんこを来た猿(=魔が去る)の人形です。

昔から猿は山の神、牛は仏様の化身または天神様の使いであるとも伝えられています。二つをあわせ「神仏を厚く敬い金色の身となりかえりくる」という姿をあらわし、家運隆盛を願う、縁起のよい土人形です。

干支のうさぎを象った土鈴。

平和の象徴として広く知られているハトの土鈴です。

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