はらはら、ひらり。
どんなに「丁寧に…」と心掛けていても、生花を乾燥させドライボタニカルにする過程で、花びらが落ちたり、お花の頭が折れてしまうことがある。
そういう子たちは、スワッグやリースの材料には向かないから、お客様にはお届けできない。
とても綺麗な色合いで可愛い姿をしているのに、誰にも見てもらえないなんて寂しすぎる。
そう思って、ガラスのボトルに閉じ込めて、標本としてお届けすることにしました。
手にとって、間近で眺めて。
花びらがひらりと舞い散る姿や、花の頭がぽとりと落ちる場面まで想像して。
「侘び寂び(わびさび)」という言葉がありますよね。
時間の経過とともに変化するさまを劣化と捉えるのではなく、変化によって生まれた多様な美しさを見出し、受け入れる姿勢のこと。
そんな心持ちで、命あるものが姿を変えゆくさまを眺めていただけたら嬉しいです。
あなたの暮らしに彩りを添え、心の機微にそっと寄り添う5つの顔ぶれをご用意しました。
新緑の季節にひときわ存在感を放つ、極彩色。
つややかで、色っぽくて、身にまとう勇気はないけれど、手元に置いておきたい。
芍薬の花びらは、そんな色をしている。
緩やかな曲線を描いた花びらは、ひらりと舞い散る姿をそのまま切り取ったみたいで、どこか儚げ。
洗いざらしのリネンみたいな柔らかな雰囲気もあり、ドライな質感だと分かっていても、思わず触れたくなってしまうのです。
*芍薬は、ワイン色またはピンク色でお届けします。どちらの色味が届くか楽しみにしていてくださいね。
ガラスに閉じ込められた淡い色彩は、キャンバスの上で混ざり合った水彩絵の具のように曖昧で。
日々悩み、揺れ動く心を、「それでいいんだよ」って肯定してくれている気がする。
品種や色はランダムで届くから、手元に届いた自分だけの色がより愛しくなる。
ちょっと疲れた時にぼんやり眺めて、心の緊張をするりと解いてもらおう。
*お届けする紫陽花の品種や花びらの色は、ランダムです。 どんな風合いのものが届くか楽しみにしていてくださいね。
豊かに実った、小さくまあるいミルクティーカラーたち。
「Less is More」という言葉を思い出す。
愛らしく、少しの量でも豊かな気持ちになれる不思議な存在だ。
「輝く心」という花言葉が、明日の自分を後押ししてくれるかもしれない。
彫刻のような花びらは、小さな幸福をたずさえて私たちのもとにやってくる。
春生まれのラナンキュラスは、種類も色も豊富。
そのどれもが愛らしく、眺めていると自然と活力が湧いてくる。
わたしの暮らしを彩ってくれるのは、どんな色だろう。
*お届けするラナンキュラスの品種や花びらの色は、ランダムです。 どんな風合いのものが届くか楽しみにしていてくださいね。
土と風の植物園のアトリエで育てた、ちょっぴり特別なヒヤシンス。
球根を水に浸けて花を咲かせるのはなかなか大変で、花農家さんたちの凄さを改めて知るきっかけにも。
くしゅっと縮んでうねった花びらに、紫と青が入り混じった神秘的な色彩は、一見毒々しいようでいて、とても優しい。
見る人のまなざしまで、きっと優しいものになると思わせてくれる。
生花からドライへと姿を変えた花びらたちの表情を、間近で観察してほしいから。
ガラスのメディシンボトルに入れてポプリのように仕立てています。
小さめのサイズ感だから、玄関やリビング、洗面所、キッチン、寝室など、置く場所を選びません。
ガラスが、ホコリや湿気に弱い花びらを守ってくれるから安心。
ホコリが溜まらないように軽く拭き取るだけでいいので、お手入れも簡単です。
梅雨の季節のインテリアにもおすすめですよ。
*メディシンボトルのサイズ:直径45×h90mm
ゆたかな土に育まれた植物がやさしい風に包まれてドライになる。
時間とともに表情を変えていく自然の色と香りの不思議。
ドライフラワーのもつ、たおやかな美しさとしなやかな存在感をもっと暮らしにとり入れて楽しんでほしいー、
そんな想いから土と風の植物園は生まれました。
日常の中に、自然のかたちが存在する豊かさに触れる場所や、きっかけをつくりたいという想いを込めて商品をお届けしています。
静かに時を経て、<生>から<ドライ>へと姿を変えた花たちをひとつひとつ選び、組み合わせるワクワクをたくさんの方と共有できることを願っています。