約160人の小中高生たちが通う、福岡市にある学習塾「唐人町寺子屋」の塾長を務める鳥羽和久さんが、子どもたちや、その親である大人たちと日々接する中で遭遇した、多様でリアルな問題を描き出した本。
本当はそれぞれで違って当たり前の個人や人間関係の在り方を、”正解” のように見える道筋に無理やり押し込んでしまったり、理想と比べて焦ったり落ち込んだり。特に家庭の中に閉じられてしまいがちな親子の問題を、当事者以外でもっとも近いとも言える学習塾という立場から見てきた鳥羽さんは、フラットな言葉と思考でその問題を解きほぐし、当事者たちが気づかない、そこにあるけれど見えていないものに気づかせてくれます。その気づきは、問題や拗れてしまった関係を修復する、第一歩へとつながっていきます。
ときおり引用される小説や哲学書、音楽、映画からの引用も、心に新鮮な風を吹き込んでくれます。親子の関係だけに限らず、人間関係に行き詰まった人にもヒントになる一冊です。
【目 次】
はじめに
第1章 新しい子どもたち
1 大人と子どもの「現実」
2 それぞれのストーリー
3 スマホと嘘つき
4 いじめの関係をほぐす
5 入試と父親の暴力
6 コミュ障と恋と物語り
7 彼女はそのままに世界を見ていた
8 出会い方
9 孤独という避難所
第2章 大人の葛藤の中身
1 子どもは簡単に自分を責めてしまう
2 よそよそしい家族
3 がんばっているのに、成績が伸びない
4 子どもの生き方は、もう決まっている
5 思春期の子どもがわからない
6 呪いでない宝はない
7 えこひいきする先生
8 遊びと企て
第3章
1 学問と祈り
2 死にがいを求めて生きている
3 関係性、それ自体が私なんだ
4 意志と責任
5 子どもは欲望を見つける
第4章 子どもと言葉
1 言葉で伝わるという誤解
2 弱いつながり
3 子どものことが「わかる」ということ
4 子どもという再生装置
家族のかたち あとがきに代えて
参考・引用文献リスト
1976年福岡県生まれ。学位は文学修士(日本文学・精神分析)。
大学院在学中に中学生40名を集めて学習塾を開業。
現在は、株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役、唐人町寺子屋塾長、及び単位制高校「航空高校唐人町」校長として、小中高生(160名)の学習指導に携わる。
教室の1Fには書店「とらきつね」があり、主催する各種イベントの企画や運営、独自商品の開発等を行う。
唐人町寺子屋 公式サイト http://tojinmachiterakoya.com/
著書に『親子の手帖』(鳥影社)など。
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