新緑の季節に、ひときわ存在感を放つ鮮やかな花色。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉が示すように、凛とした立ち姿を思い起こさせる長い茎。
花びらのくしゅくしゅ感が、洗いざらしのリネンみたいで、何だか心地よさそう。
ドライな質感だと分かっていても、思わず触れたくなってしまいます。
芍薬は、ピンポン玉ほどの大きさのつぼみからは想像がつかないほどの、大きな花を咲かせます。
ドライにすると、大きさは生花の時の半分ほどに。
花の色が、ぐっと深まり、ため息が出るほどあでやかな表情を見せてくれる。
ごつごつとした茎と相まって、色気が漂います。
ピンク色の芍薬を3本を1束にしてお届けします。
小ぶりなものについては、4本1束にしてお届けする場合もあります。
**ピンクのお色味はスライド画像1~6枚目をご参照ください
お家で試してほしい飾り方や、相性の良いドライボタニカルを紹介します。
*一部画像の芍薬はワイン色ではなく、ピンク寄りのお品です。
芍薬のあでやかさを引き立てたいなら、優しい色合いのドライボタニカルと組み合わせるのがおすすめ。
紫色の小さな花をつけるブルーファンタジアは、カスミ草のようにボリュームたっぷり。
ユーカリ ポポラスの丸みのある葉が、柔らかく全体をまとめてくれています。
ブルーファンタジアとポポラスの組み合わせがどこか西洋的なのに対して、こちらは東洋的な雰囲気を色濃く漂わせています。
雲竜柳が花々を取り囲む、ユニークなシルエット。
漆黒のベルベットのような手触りのプロテア ニオベは、芍薬の優美な雰囲気にぴったり。
お店の装飾などにもおすすめです。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」。
美しい女性を形容することわざですが、元々は生薬の用い方をたとえた言葉だったことを知っていますか?
芍薬は、乾燥させた根を煎じて飲むと婦人疾患などに効能があるとされ、古くから鎮痛剤などに用いられてきました。
イライラしている(気の立っている)女性の気を静める効果もあることから、「立てば芍薬」という言葉が生まれたようです。
芍薬と同じように、牡丹と百合にも「座る」「歩く」に関連した体の不調を改善する効果があります。
これらの生薬を用いれば女性は美しく、健康になれることから、美しい女性を形容する意味合いへと変わっていったようです。
見目麗しく薬にもなる花、芍薬。
古くから多くの人に愛されてきた理由は、ここにあるのかもしれませんね。
欧米を中心に、世界に広がりつつある「ボディポジティブ」というムーブメントをご存知でしょうか。
「太っているとか、痩せているとか、体に傷があるとか、そういったことに関わらず、ありのままの体型や見た目を愛そう」というものです。
人間だけでなく、ドライボタニカルも同じではないでしょうか。
芍薬という花ひとつをとっても、花びらのグラデーションの具合、真っ直ぐすぎない少しごつごつとした茎の歪み具合。
ひとつとして同じものはありません。
ドライボタニカルをお部屋に飾って、ありのままの姿を愛おしく感じる時間。
その時間が、ありのままの自分自身を受け入れ、慈しむことにもつながるかもしれません。
ゆたかな土に育まれた植物がやさしい風に包まれてドライになる。
時間とともに表情を変えていく自然の色と香りの不思議。
ドライフラワーのもつ、たおやかな美しさとしなやかな存在感をもっと暮らしにとり入れて楽しんでほしいー、
そんな想いから土と風の植物園は生まれました。
日常の中に、自然のかたちが存在する豊かさに触れる場所や、きっかけをつくりたいという想いを込めて商品をお届けしています。
静かに時を経て、<生>から<ドライ>へと姿を変えた花たちをひとつひとつ選び、組み合わせるワクワクをたくさんの方と共有できることを願っています。
- カテゴリ
- インテリア > ガーデニング > ドライフラワー・生花
- サイズ
- 約40-70cm 1束(3本セット)
*小ぶりなものを4本1束にしてお届けする場合もございます
*画像のフラワーベースの高さ:約20cm
- 別名
- エビスグサ/エビスグスリ/カオヨグサ/ピオニー
- 開花期
- 5-6月
- 原産地
- アジア北東部
- 花材の特徴
- 「芍薬」の「芍」は、抜きんでて美しいという意味。高貴な美しさを漂わせ、優美な花を咲かせる
平安時代以前に中国から日本へ薬草として伝えられた
- 取り扱いの注意点
- 衝撃に弱く花びらが散りやすい
- オススメの組み合わせ
- ブルーファンタジア/ユーカリ ポポラス/シルバーデージー/プロテア/雲竜柳
- 花言葉
- 恥じらい/謙遜/威厳/清浄
▲左が生花 右がドライ