ハシュケで販売中の中川政七商店「花ふきん」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2022年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しました。
かつて地元・奈良の一大産業であった「蚊帳(かや)」を活かしてうまれた「花ふきん」。時代とともに需要が減ってきていた蚊帳の吸水性・速乾性に着目し、美しく機能的なふきんとして1995年に発売しました。2008年度にはグッドデザイン賞金賞を受賞。「使い込む程に馴染んでくれるのがお気に入り」「毎日の生活に欠かせない存在」など、多くのリピート購入と愛用者の声が集まっています。
審査員の評価コメント
『奈良県の特産品、伝統産業のひとつとされてきた蚊帳生地を使った花ふきん。私も長年の愛用者である。一番の特徴はその高い吸水性と速乾性であろう。性能の良さはもちろんであるが、本来であれば時代と共に需要が減り、廃れていく道を辿るはずだった「蚊帳」を、その特徴を活かし、見事に現代の生活にフィットする形「花ふきん」として提案している取り組みにも注目したい。古くから伝わる技法を取り入れ、産地の特産品を守ることに成功した一つの良い例であろうと思う。また、これからの時代、さらに重要になってくるであろう「ものを作りすぎない、大切に使う」といった姿勢にもこれらは良い提案をしてくれている。丈夫なので長く使える、またくたくたになったら台拭きや雑巾に使用してください、と自ら謳っている。その姿勢はこれからのものづくりに欠かせないように思う。』
花ふきんの特徴
①目の粗い蚊帳を大判薄手にすることで実現した、吸水性・速乾性
蚊などの害虫から身を守るため、寝床を覆う網として使われていた「蚊帳」。西暦約300年に中国から伝来して以来、特に奈良との関わりは深く、貴族や武士の贈答品として愛用され、昭和35年~40年の最盛期には、全国の蚊帳生地の約8割が奈良で生産されていました。
一方、網戸やクーラーの普及といった生活様式の変化にともない、次第に蚊帳の需要は減り続けていました。もともと虫を避けて風を通すための目の粗い織りは、吸水性や速乾性に優れています。「せっかくの地元の特産品をなくしたくない。何かに生かせないだろうか」。こうして蚊帳の生地を「ふきん」に再生するものづくりがはじまりました。
②拭く、かぶせる、包む、最後は雑巾へと、さまざまな用途で長く使える
花ふきん最大の特徴は、吸水・速乾性。58cm×58cmという一般的なふきんの4倍ほどの大きさながら、目の粗いかや織の生地を2枚仕立てしています。
また発売当初から変わらぬ製法で奈良で織り上げ、一枚ずつミシン掛けで縫製。日本のものづくりで生まれた丈夫なふきんは、食器・台拭きはもちろん、出汁とり、鍋つかみ、弁当包み、そして最後は雑巾へと。くたくたになるまで長くお使いいただけます。
③家仕事を心地好くしてくれる、カラーバリエーション
台所や食卓に置いた時に彩りを添えるようなものにしたい。そんな想いから、季節の花の色に見立てて染めています。
ハシュケでは、「シラユリ」「スズラン」「アイ」の3色をセレクト。さわやかなキッチン風景をイメージしてご用意しました。
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ストア紹介
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