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【 Tips!おうちのヒント 】棚やフックを “壁に” 付けてみよう

ストア:Orné de Feuilles掲載日:2024/01/12
ウォールシェルフやフック、タオルハンガーなど。いざ自宅の壁に付けてみよう!となると、少し勇気がいりますよね。
一番心配なのは、きちんと取り付けられたかな…というところ。

今回は壁への取り付け方法について、下地の確認方法から、状況に合わせたパーツの選び方までお届けします。


※賃貸住宅の場合、契約内容をご確認の上でご検討ください。
(壁面の穴開けについて、釘やネジでは借主負担で原状回復が必要、画鋲や石膏ボード用ピン程度では免責となるケースが一般的です。)

※体重を預けるもの(ハンモック、ブランコ用フック、懸垂バー等)や、家電製品の取り付けについては、安全性の点から今回ご紹介する全ての取付け方法の対象外となります。必ず施工業者へご相談ください。

目次

▼基本の知識と準備
・壁の内側はどうなっている?
・取り付け前の確認
 1. 壁の下地
 2. 取り付ける物の重さ・使い方
・アンカーを用意する場合

▼実際にやってみよう
・小さな飾り棚/石膏ボード用ピンで
・鞄用のフック/アリゲーターで
・重めのコートラック/トグラーで
・トイレットペーパーホルダーを付けるには?
・裏技!壁を傷つけたくない時に

基本の知識と準備

壁の内側はどうなっている?

上のイラストは、一般的な日本の住宅の「室内壁の内側」を表したもの。

表面は一枚の板のように見える壁面が、下地となる木材の柱+石膏ボードで作られていることが分かりますね。


石膏ボードは安価で耐火性に優れている反面、柔らかい素材のため「釘やネジを直接固定できない」という特徴があります。

そのため釘やネジを使う場合は、45cmくらいの間隔で入っている柱の部分を利用するか、石膏ボードの裏側に下地(角材や合板など)を入れることで、その部分に固定できるようになります。

新築やリノベーションを検討中の方は「棚など何か重いものを付けるかも」と考えている箇所を設計士さんに伝えて、あらかじめ下地を入れておくことをおすすめします。

壁に取り付ける前に確認したいこと

実際に何かを取り付けるにあたって、まず確認したいポイントは下記の2点。


・「壁」の状況(取り付けたい位置に、柱か下地があるかどうか)
・「物」の状況(物自体の大きさや重さ、必要な耐荷重など)


上記によって取り付け方法が変わってくるので、詳しくは後ほど説明していきますね。

1.壁の下地をチェック

既に完成しているお家で、壁の中の状況が分からない場合も確認方法があるので大丈夫。
コンコンと壁を叩いて響きの違いを感じる、という原始的な方法でもある程度はわかりますが、正確に判断したい場合は「下地チェッカー」を使いましょう。

チェッカーの種類は色々ありますが、壁に針を刺すタイプのシンプルな物は1,000円台から、電気配線にも反応するセンサー式の物は2,000円台くらいで手に入ります。

2.取り付ける物の、重さや使い方を確認

重い物・動作の掛かる物を安全に取り付けるには、なるべく下地を利用してしっかり固定するのがベストです。付けたい位置に下地がない場合は、後述する補助部品(アンカー)を用意しましょう。


重い物の例は、大きめのオープン棚、吊り戸棚、大型のミラー、額装された立派な絵画など。本や食器など、載せる物の重量も考慮しましょう。

動作の掛かる物とは、タオルハンガー、トイレットペーパーホルダー、カーテンレールなど。使うことで振動が伝わるため、きちんと固定しないと使っているうちに抜け落ちる危険性があります。

また家具などの転倒防止目的での固定も、下地に留めるのが良いでしょう。

しっかり固定できるのが下地に取付けるメリットですが、デメリットとしてはネジを抜いた後は大きめの穴が残り、補修が必要となります。
軽い物の取り付けなら、専用パーツを使って石膏ボードへの固定がおすすめ。上の画像のように、石膏ボード用のパーツはピンの細い物が多く、壁へのダメージも抑えることができます。

フォトフレームやポスター、小さめの飾り棚など、重すぎず動作が掛からない物であれば、対応できることが多いです。

アンカーを用意する場合

前述の通り、下地のない場所に重い物を取り付けたい場合は、アンカーというパーツが必要となります。
アンカーを使うことで、下地のない場所でもネジが強く固定されます。

オルネ ド フォイユでは、「アリゲーター」と「トグラー」という2種類のパーツをおすすめしています。

「アリゲーター」は、石膏ボードでもコンクリートでも使えて、下穴が5mmで済むのがメリット。

「トグラー」は石膏ボード(中空壁)専用。下穴が8mmほど必要になりますが、重い物や動作の掛かるものに適しています。

具体的な2種類のパーツの使い分けの例は、次の章でご紹介します。


実際にやってみよう

ここからは実際にアンカーや石膏ボード用パーツを使って、詳しい取り付け方をご説明します!


小さな飾り棚を、石膏ボード用ピンで付ける

こちらの棚を石膏ボード専用のピンを使って、下地のない場所に取り付けてみます。

棚に体重をかけたり、重い物を載せないよう気をつけて使いましょう。
まず、棚受けの金物を壁に固定します。

石膏ボード用ピンにも様々なタイプがありますが、今回使うのは棚を引っ掛けるためのネジが付いたもの(金物の真ん中に付いているネジは裏側には貫通していません)。

取り付け位置を決めたら、金物に開いている小さな4つの穴にピンを押し込みます。

壁に対して垂直ではなく、抜けにくいように少し斜めにピンが入るようになっています。逆らわずに「斜め方向にまっすぐ...!」とイメージしながら押し込みましょう。

最初は金槌で軽く叩くと、すっと壁に入っていきます。最後まで押し込むには金槌では大きすぎるので、コインなどを使うと簡単です。
しっかり固定できたら、棚側に付いているキーホールをネジに引っ掛けて完了です。

鞄用のフックを、アリゲーターで付ける

玄関周りやクローゼットなどに、軽めの鞄を掛けられるフックを付けてみましょう。
下地のない場所に、アリゲーターを使って取り付けてみます。

アリゲーターの対荷重は1本約6kg。荷物を掛けすぎたり、勢いよく掛けたり引っ張ったりしないように注意しましょう。
まず取り付けたい場所に、直径5mmの下穴を開けます。


※コンクリート壁など(空洞のない中身の詰まった壁)の場合は、使用するネジの長さ+15mmの深さまで開けます。
下穴にアリゲーターを差し込みます。
フック本体に開いている穴から、アリゲーターに向かってビスで留めていきます。


ビスを打つことで石膏ボードの裏側でアリゲーターが開き、ビスが抜けにくくなるという仕組みです。

重めのコートラックを、トグラーで付ける

オルネ ド フォイユのオフィスでも愛用しているこちらのコートラック。

作り自体がしっかりしているのと、冬物のコートが掛かると結構な重さになるので、トグラーの使用がおすすめです。

またこのような幅のある物の場合、できれば両端のどちらか片方は、壁に下地の入っている箇所に留められると良いと思います。

トグラーは、石膏ボードの厚みによってサイズを使い分けます。

日本の住宅では12.5mmの石膏ボードが多いため、オルネ ド フォイユではTBという11〜13mmの壁厚に対応するものを取り扱っています。

(石膏ボードの厚みは下地チェッカーで計測するか、コンセントプレートを外して実際に確認することも可能です。)

今回は3.5mmのビスを使用して、1本あたりの耐荷重を約13kgとしています。
まず取り付けたい場所に、直径8mmの下穴を開けます。
トグラーを折りたたんで壁に差し込みます。重さがかかる方向に足を広げたいので、縦方向に開くように差し込みます。
付属の赤いピンを差し込むと、足が開いて固定されます。

トグラーが付いたら、コートラック本体の取り付け。ラック本体に開いているビス穴の上から、トグラーに向かってビスで留めます。

トイレットペーパーホルダーを付けるには?

トイレットペーパーホルダーは、元々付いていた物を外した場合には、その辺りに下地が入っていることが多いです。

場所を変える場合は下地から外れることがあるので、壁を調べてみてくださいね。

動作がかかる物になるため、下地のない箇所に付ける場合は、できればトグラーの使用がおすすめです。
壁に下穴を開けて、トグラーをセットするところまでは、前述のコートラックと同じ工程。

ただ、こちらのトイレットペーパーホルダーは取り付け部分が「キーホール型」になっているため、本体の取り付け方が少し異なります。
本体を取り付ける前に、壁にセットしたトグラーに直接ビスを留めます。

ビスは最後までねじ込まず、引っ掛けられるように少し頭を出しておきます。ビスの頭に本体のキーホールを引っ掛けて、取り付け完了です。

裏技!壁を傷つけたくない時に

取り付け方は分かったけれど、取付けた物を外した時に穴が残ってしまうのが気になる…という方も多いかもしれません。

下地に直接ビスを留めたり、アンカーを使ったりする場合、壁紙の上から下穴を開けてしまうと、なかなか元には戻せません。

そんな時は一手間かけて、跡を目立たなくする方法もあります。

下穴を開ける前に、壁紙に十字の切り込みを入れ、そっと壁紙をめくりあげます。壁紙を通さずに、直接ビスやアンカーを打ち込みましょう。

元に戻す時は、ビスやアンカーを抜いて、残った穴を壁穴補修用のパテで埋めます。最後に、綺麗に切っておいた壁紙を元通りに貼り付けて完了です。

※凹凸の少ない壁紙、季節による家の膨張・乾燥等で、継ぎ目が目立つ場合があります。跡が気になる場合は、壁紙補修用のパテも販売されています。

みなさんいかがでしたか?

少し手間はかかるけれど、自分で取り付けできるものが増えると、お部屋のアレンジの幅も広がります。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

当店で取り扱い中の、おすすめ壁付アイテムはこちら!

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ストア紹介

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Orné de Feuilles (オルネ ド フォイユ)は、フランス、ヨーロッパを中心に国内外のインテリアアイテムを扱うお店です。 2004年2月青山にオープン、そして2019年3月に現在の不動前とい...もっと見る

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