こちらの商品のつくり手は「元重製陶所(もとしげせいとうじょ)」。はじめてお会いした時に、「うちは35年間、すり鉢しか作っていません」という話を聞いてとても驚きました。
一家に何台もあるものじゃないのにそれだけでやってきたということは、きっと、これまで相当な量を作ってたくさんの家庭で役立ってきたはず。そして、その中で培われてきた独自のノウハウがあるはず。
そんなちょっと変わった窯元が「究極のすり鉢とおろし器」を作りたいという思いから開発したのがこちらのシリーズです。
おろし器には「鋭さ」が大切。刃が鋭くないと、おろすのに力が必要だったり、食材から水分が出やすくなったり、と、いいおろし具合にならないんですね。一般的な陶器のおろし器は、粘土を型で整形する方法で作られます。でも、それだと刃に鋭さが出ず、食材をつぶすような形になってしまいます。
そこで辿り着いたのは、「セラミック(磁器)を砕いたもの」を刃として使う方法でした。
セラミックの刃はとても鋭利で、硬度はなんとステンレスの約3倍。実際に使ってみると、軽い力ですいすいおろせて感動します。
大根のおろし味は、「ふわふわ」と「荒め」のちょうど中間くらい。少し食感が残るくらいのおろし具合になるよう、セラミックの粒の大きさを調整しています。
つくりは単純なようですが、砕いたセラミックを等間隔に配置し、しっかりと陶器に埋め込む、という技術は他に一切ないもの。5年の年月をかけて一から開発したそうです。
ひっかかりが少ないので、使い終わって洗い流した時に繊維が残りづらくサッとキレイになる点もいいなと思います。
軽い力でおろせるのには、底面にも理由が。シリコンゴムが付いているのでおろす時にすごく安定感があります。なんと、片手でおろすことも可能。テーブルも傷つけません。
また、おろした後にそのまま器として使えるのは、金属やプラスチックのおろし器との大きな違いですね。食卓に並んでいても違和感なく、これ一枚で完結するので、洗い物が減ります。
色は白と黒の2種類、サイズは小と中の2サイズ。
しょうがやワサビなどの薬味をすりおろすなら「小」。大根や長芋をすりおろすのであれば「中」をどうぞ。
派手さはないけど、誠実で仕立てのよいもの。そんな印象をもつ道具。「すり鉢」もぜひあわせてご覧ください。
「すり鉢 白」「おろし器 白」は、釉薬の特性上、上の写真のようなムラが見られることがあります。
器の個性としてご了承の上、お買い求めいただきますようお願い申し上げます。
■商品についての注意事項
・ご使用のパソコンのモニターによって、実際の商品と色柄が異なって見える場合があります。予めご了承下さい。
・実際の色、質感、サイズ、重量には多少の差があります。予めご了承下さい。
- カテゴリ
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- ブランド
- もとしげ
- スペック詳細
- ■素材/原料 :陶器
■サイズ :Φ10cm×H2cm
■重量 :約150g
■原産国 :日本
■シリコンゴムから油分が染み出す場合があり、また、器などと重ねるとシリコンゴムがくっつく場合がございます。ご注意下さい。
写真真ん中が4代目の元重慎市さん