こちらの商品のつくり手は「元重製陶所(もとしげせいとうじょ)」。はじめてお会いした時に、「うちは35年間、すり鉢しか作っていません」という話を聞いてとても驚きました。
すり鉢もおろし器も、一家に何台もあるものじゃないのにそれだけでやってきたということは、きっと、これまで相当な量を作ってたくさんの家庭で役立ってきたはず。そして、その中で培われてきた独自のノウハウがあるはず。
そんなちょっと変わった窯元が「究極のすり鉢とおろし器」を作りたいという思いから開発したのがこちらのシリーズです。
オーソドックスなすり鉢の形状ですが、実際に使ってみると軽い力でゴマがすれることにまず驚きます。すりあがるまでの時間も短く、快適。
秘密は、すり鉢の命でもある内側のギザギザにありました。鋭く尖っていてゴマを捉えるので、軽い力でもしっかりすれるんです。
このギザギザ、くしのような道具を押し付けて作るのですが、浅すぎるとすり味が悪くなり鋭すぎるとすりこぎが引っかかるため熟練の職人さんの経験が物を言います。
安価なものだと、この作業は機械仕事だったりしますが、土の状態によって力加減を絶妙に変えなければならないため、必ず人の手で仕上げているんだそう。
大正14年創業の元重製陶所は、島根県の石見焼の窯元。ここで採れる陶土は耐火度が1300度と高いため、硬く焼き締めることができることができます。
すなわち、しっかりと尖っていながらも割れたり欠けたりしづらい、丈夫なくし目ができるということ。
軽い力でおろせるのには、底面にも理由が。シリコンゴムが付いているのでおろす時にすごく安定感があります。なんと、片手でおろすことも可能。テーブルも傷つけません。
色は白と黒の2種類、サイズは小と中の2サイズ。
ごまをすりおろすだけの用途なら「小」。そこに野菜を入れて混ぜたりするのであれば「中」をどうぞ。表面はマットな質感で、そのまま食卓でも違和感なくお使いいただけるので、個人的には「中」がおすすめです。
余談ですが、いりごまのままだと皮が硬く、すりつぶさないと養分としてはほとんど吸収されないってご存知でしたか?豊富な栄養素を含む食材、しっかりとすりつぶしてから、食卓に取り入れていただければと思います。
派手さはないけど、誠実で仕立てのよいもの。そんな印象をもつ道具。
片手でらくらく大根がおろせる「おろし器」も逸品なので、ぜひあわせてご覧ください。
「すり鉢 白」「おろし器 白」は、釉薬の特性上、上の写真のようなムラが見られることがあります。
器の個性としてご了承の上、お買い求めいただきますようお願い申し上げます。
■商品についての注意事項
・ご使用のパソコンのモニターによって、実際の商品と色柄が異なって見える場合があります。予めご了承下さい。
・実際の色、質感、サイズ、重量には多少の差があります。予めご了承下さい。
- カテゴリ
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- ブランド
- もとしげ
- スペック詳細
- ■素材/原料 :陶器
■サイズ :Φ14.5cm×H8cm
■重量 :約650g
■原産国 :日本
■容量 :およそ8分目までで約600ml
- 注意事項
- ■シリコンゴムから油分が染み出す場合があり、また、器などと重ねるとシリコンゴムがくっつく場合がございます。ご注意下さい。
写真真ん中が、4代目の元重慎市さん