寒冷で綿花が育ちにくい岩手県では、木綿生地はそれはそれは貴重なものでした。
ボロボロになった服は捨てるのではなく、生地を裂いて織り直し、再び使い続けていく裂織(さきおり)という文化が岩手にはあります。江戸時代の人々はこの技術を使って、最終的に土に還る状態になるまでひとつの無駄も出ないように使っていたといわれています。
明治時代以降、繊維が豊富に手に入るようになるにつれ、裂織そのものが減っていきましたが、現在では日本伝統のアップサイクル方法として再び注目を集めています。
今回、そんな「裂織」の技術を使って、ずっと使い続けることができる丈夫なポーチを作りました。
裂織に使ったのは半纏(はんてん)制作の過程で出る残布です。
縁日を運営する染物屋「京屋染物店」では、お祭り用の半纏をオーダーメイドで製作しています。
何十年と代々引き継ぎ、着続けていく日本伝統のユニフォームである半纏。
着続ける先で「味」が出るように、丈夫な木綿生地を、職人が手染めで深く染め上げ製作します。
そんな良質な半纏生地の残布を使い、裂織ポーチを作りました。
裂織は、岩手県盛岡市に工房を構える幸呼来(さっこら)Japanさんで制作しています。
有名ブランドの裂織も手がける幸呼来Japanさんは、就労支援施設としての役割も担っている会社さん。
利用者さんの高い集中力と技術で織られた裂織のクオリティーは抜群です。
裂織は一点一点手織で織られています。
柄や生地の色使いのパターンについては、職人さんのセンスにお任せして織って頂いているので、
裂織の表情は一点一点同じものはありません。
ループとファスナーの引き手は、岩手で害獣駆除された鹿皮を使いました。
柔らかくしなやかな鹿皮は、手によく馴染み、裂織との相性もバッチリ。
使うほどに深みのある色合いになる経年変化をお楽しみください。
コンパクトながら収納力があるちょうど良いサイズ感。
文房具入れや化粧品入れなど、用途に合わせてお使いください。
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岩手県産の南部地粉を使用したザクザク・みっしりした食べ応えのあるスコーン。
フレーバーは「プレーン」と「チョコ」の二種類。どちらも甘さ控えめで、小麦の風味をお楽しみいただけます。
岩手県一関市にある縁日の実店舗でも人気で、お土産用にも喜ばれています◎
裏側は半纏生地を使用。半纏の柄が入ったり入らなかったりと、こちらも一点一点違います。