東北地方では12月12日を山の神の日といい、昔からこの日は山に入ってはいけない日だとされています。
12月12日は山の神が自分の山の木の本数を1本1本数える日で、この日に山に入ると間違えて木に数えられてしまい、山から帰れなくなるという言い伝えがあります。
東北に伝わる山の神にまつわる伝承や、マタギたちの風習からモチーフをおこし、
山でのお守りの役目を担う手拭いをつくりました。
12という数は山の神と関わりの深い数字です。
山の神へは12個の供物を捧げるとか、
山の神には子どもが12人いるとか、12にまつわるいろんな言い伝えがあります。
青森県津軽地方のマタギは、12人で山に入ることを縁起が悪いとして避けるといいます。
どうしても12人になる時は、木彫りや藁で作った「サンスケ」人形を持っていき13人目としました。
青森県大鰐町にある大山祗神社の祠の中には、たくさんのサンスケが納められています。
サンスケはただの人形ではなく、山での安全を願うお守りとして大切に扱われてきました。
形もいろいろで、顔の描かれている人形らしい形をしたものから、言われなければただの木片かと思ってしまいそうなものまで様々あります。
今回の手拭では、無骨で、でもどこか愛らしい、手彫り感あふれるサンスケをモチーフに描きました。
なんとなく、これくらい簡素な形のものが、マタギたちの仕事を見守ってきた最も身近なサンスケの形ではないだろうかと思ったからです。
両端に手拭の両端には、モロビ(アオモリトドマツ)の枝葉のモチーフを紋様として施しています。
枝の軸から螺旋につく葉の様子と、3つ又の枝先の形状を連続模様に落とし込みました。
モロビは東北地方、特に標高が高く雪の多い地域に生える、一般的にはアオモリトドマツと呼ばれる針葉樹。 モロビの香りには魔除けの力があると信じられ、マタギが猟で入山する前に身体を清める意味で使うものです。
狩猟や、山仕事、登山の時。
山に入ろうとして、「あれ、今日12人じゃない?」となった時には、このサンスケ手拭を山の神に見えやすいようにして、「13人ですよ!」ということにして山に入りましょう。
古くは江戸時代から綿織物の産地として知られる、愛知県・知多半島で織られた木綿生地を使用しています。
シャトル織機と呼ばれる織り機を使いゆっくりと織り上げるため、生地に負担がかからず柔らかな風合いに仕上がります。
綿花本来の色味をそのまま活かすため、漂白と呼ばれる工程をあえてせずに、あたたかみのある生成地に仕上げてもらいました。
手拭生地の中でも文生地は、太めの糸で目が粗く織られているので、汗や水をよく吸い、乾きも速く、日常使いに適した生地です。
柔らかな手触りで、使い込むほどに肌に馴染んでいきます。
・商品によって柄の出方が異なります。ご了承ください。
・手ぬぐいの昔からの仕様に習い、TENUGUIの両端は縫われておりません。
これには、洗濯後の乾燥を早め雑菌の繁殖を防ぐなどのメリットがあります。
en・nichiでお買い求めの商品をラッピングしてお届けすることができます。
詳しくは【en・nichi専用】ギフトラッピング のページをご確認ください。
ラッピングをご注文の方限定で、無料のメッセージカードもお付けいたします。
ご希望の場合は、ご注文時に備考欄へご記入ください。
その他詳しくは【en・nichi専用】ギフトラッピング のページをご確認ください。
岩手県産の南部地粉を使用したザクザク・みっしりした食べ応えのあるスコーン。
フレーバーは「プレーン」と「チョコ」の二種類。どちらも甘さ控えめで、小麦の風味をお楽しみいただけます。
岩手県一関市にある縁日の実店舗でも人気で、お土産用にも喜ばれています◎
遠野市立博物館 サンスケ木像