砕くことであらわになる、命の内側。
今まで知っているのとはまるで違う姿。
自然の草・枝・花・実を乾燥させて生まれる「ドライボタニカル」。
たおやかな美しさとしなやかな存在感を放つ工芸品のような植物たちが、さらなる変化を遂げてゆく。
砕いて、小さなカケラへと。
繊維状になったり、違う色になったり。
ゴツゴツしていたり、ふんわりとしていたり。
そんな、植物たちのさまざまな表情を閉じ込めた、土と風の植物園オリジナルのミニキャンドルです。
ずっと知りたかった、植物が内に秘めている表情。
その表情と、それを見せてくれるまでの過程が、面白すぎて素敵すぎて、なんとかこれをお届けしたいと思っていました。
およそ1年かけて制作を進め、2021の秋に、やっと皆さまにお届けできることになりました。
それぞれに、粉砕する前のドライボタニカルをちょこんと乗せてお届け。
ただのキャンドルではなく、ドライボタニカルを飾る器としての役割も果たしてくれます。
元の姿と、砕いてカケラになった姿との違いを楽しんでいただけたら。
ホワイトのタグは、鳩目つきのワックスペーパーに蝋を手作業で染み込ませて作っています。
ひっそりとお花の名前も記載しているので、飾る時にぜひ見てほしいポイントです。
雑貨のような感覚で、お気に入りを無造作に並べたり、積み重ねたりしてみてください。
素敵なインテリアになりますよ。
ミニサイズだから、たくさん飾っても空間が重たくなりません。
使い込むほどに色の深みが増していく、シタン(紫檀)製のキャンドルスタンドに飾ると、温かみがありながら、格調高い雰囲気になるのでこちらもおすすめ。
もちろん、キャンドルとして心が癒されるひと時を楽しむこともできますよ。
蝋燭(ろうそく)の芯に火を灯す際は、ドライボタニカルを取り外してくださいね。
*燃焼時間は約8時間です
定期的に新しい仲間をお出迎えして、ずいぶんと賑やかになったミニキャンドル。
この度新たに、スモークツリーとスカビオサが仲間入りしました。
今お届けできる12の顔ぶれと、それぞれの個性をご紹介します。
スモークツリーはモクモクと煙が立ち上るような見た目が特徴の花木で、その名の通り、「ケムリノキ(煙の木)」と呼ばれています。
ふわふわの花穂を粉砕し、少し花感が残る程度の花屑に仕立てました。
蝋の中で濃淡のグラデーションが生まれ、煙のようにつかみどころのないミステリアスな印象に。
ころんとした可愛らしい花を咲かせるスカビオサ。
花びらは水分量が多く、乾燥させると生花の半分以下の大きさに。
真ん中のもこもことした部分はしっかり残り、きゅっと縮んだ花びらとの対比が面白い。
花を粉砕して蝋に混ぜ込むと、紫のつぶつぶが散りばめられて、あでやかな表情を見せてくれます。
火を灯さなくても、心がぽっと明るくなる。
幸福感をたたえたミモザの花は、そんな存在かもしれません。
花と葉っぱを軽く粉砕して、蝋に混ぜ込みました。
花のつぶつぶ感だったり、葉の形をあえて残して、思わず触れたくなるような見た目に仕上げました。
愛らしいピンクの花は、ドライになっても鮮やか。
そんな千日紅の花を粉砕すると、驚きの発見があったんです。
花の中から出てきたのは、想像もしていなかった、白くふわふわとした綿状のもの。
蝋に閉じこめると、ピンクとホワイトの美しいグラデーションが生まれました。
綿菓子みたいに甘くて、眺めているだけで何だか幸せな気持ちに。
ひとくちにユーカリといっても、その種類は本当に豊富。
現在確認されているものだけでも、800から1000種はあるとされています。
丸みを帯びた葉が可愛らしい品種の葉と茎を粉砕し、蝋に混ぜ込みました。
キャンドルの側面が白っぽかったり、黄色っぽかったりと、個体差が大きいのもユーカリならでは。
どんな出会いが待っているかなって、ワクワクしながら手に取っていただけると嬉しいです。
上に飾ったドライのユーカリから漂う香りも楽しめます。
繊細な枝の先々に、ふわりとした小さな花を咲かせるカスミソウ。
赤ちゃんや愛しい人の無垢な吐息を彷彿とさせる花姿から、「Baby’s breath」という別名も。
花と茎を軽く粉砕し、蝋に混ぜ込みました。
ぼんやりと見え隠れする花のシルエットが、どこか幻想的。
やさしい時間が流れます。
カーネーションの花びらは、ドレスをまとった貴婦人のよう。
ピンクの花びらや緑の萼(がく)を粉砕して混ぜ込みました。
上品な花姿とは印象ががらりと変わって、何だかにぎやか。
母の日のイメージも強いカーネーション。
華やかなアレンジメントを贈るのが照れくさい方は、感謝の気持ちをこのキャンドルに込めてみてはいかがでしょうか。
光沢感のある花びらは、羨ましくなるほど清廉で、自然と惹きつけられる。
軽めに粉砕して蝋に混ぜ込むと、側面は灰色がかったクリアホワイトに。
花びら1枚1枚のシルエットがうっすら透けて、一つの彫刻作品を見ているかのよう。
つやつやとした花びらの光沢感は、蝋の中に閉じ込めた状態でもしっかりと伝わってきます。
ピリリとした姿かたちも、ミニサイズだからちょうど良い。
ツヤッとした質感の唐辛子は、粉砕して蝋に混ぜ込むと、やや深いマットな赤へと変化します。
粉砕する過程で、宙を舞う唐辛子の屑が目に入って痛かった…スタッフ泣かせの思い出深い子でもあります。
テーブルに添える彩りとしても活躍してくれそう。
目の覚めるような、それでいて優しさをたたえている。
ドライにしても鮮やかな色が綺麗に残る、数少ないブルーのお花です。
蝶のような花びらを粉砕し、蝋に混ぜ込みました。
優美なブルーと、柔らかなイエローの対比が美しい。
ドライボタニカルなのに、どこか潤いや色気も感じる仕上がりとなりました。
クリスマスの季節にお馴染みのモミ。
寒さが厳しい中でも元気に緑の葉を茂らせている常緑樹は、古来から「永遠の命の象徴」として、特別な存在だったそう。
モミの象徴ともいえる葉だから、粉砕は軽めにとどめて、葉の形がしっかり分かるように。
上に飾ったドライのモミから漂う香りも楽しめます。 小さいけれど、モミが持つあたたかな雰囲気は、なんだかほっとする。
観葉植物みたいな感覚で飾れるから、お部屋のちょっとした空間にグリーンを置きたい人にぴったり。
小さなクリスマスツリー感覚で飾るのも素敵です。
南天は、「難を転ずる」の語呂から、古くから縁起がいい植物とされてきました。
ちいさな赤い実がたくさんついた姿がかわいらしい。
実を粉砕すると中から茶色いタネなどが出てきて、赤茶色へと変化します。
つぶつぶとした小さな色が隣り合い、落ち着いた色合いながら賑やかな雰囲気に。
南天は実落ちしやすい植物ですが、置くだけのキャンドルなら、その心配もなく飾れますよ。
ドライボタニカルは、もともと無駄になるものがないもの。
全てをお客さまにお届けして、ひとつひとつの表情を楽しんでほしいという想いがあります。
ただ、スワッグなどのアレンジメントや定期便を作成する中で、どうしても束ねることが難しいサイズのものが出てきます。
また、経年変化があることでオンラインショップで販売するのは難しいものがあるのも事実。
今までも、花屑のドライフラワーとして販売するなど、活用法を探ってきましたが、ご注文が増えるにつれ、それでも余ってしまうように。
そんなドライボタニカルを原材料に、このキャンドルはお作りしています。
全て手作りだから、上の部分がちょっぴり欠けていたりいなかったり、蝋へ色素が染み出ていたりいなかったり。
草花や私たちの姿かたちがひとつひとつ違っているように、このキャンドルもひとつひとつが違っています。
手にとって、間近で眺めて。
その差や、わたしたちがまだ知らない表情を愉しんでもらえたら嬉しいです。
ボックスもロゴ入りのオリジナル。
箱の四隅をコッパ―色の針金で直角に留める、昔ながらの製法で作られた紙箱です。
こちらも、熟練した職人さんによってひとつひとつ手作業で作られたもの。
贈りものにもおすすめです。
candle MIMOSAの清田 紗樹子さんは、キャンドルをはじめ、ワックスサシェやアクセサリーなどを制作。
岡山でアトリエ兼ショップを構えられています。
この度ご縁があり、制作をお願いしました。
店主山崎の意図と土と風の植物園らしさを汲み取っていただき、試行錯誤を繰り返しながら作り上げていただきました。
清田さん、他スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
ミニキャンドルよりもふた回りほど大きく、より華やかなアレンジメントキャンドルもご用意しています。
華やかですがシックな雰囲気もあり、インテリアのほか、仏壇や墓前などに供えていただくこともできます
ミニキャンドルと組み合わせて飾っても素敵です。
こちらもcandle MIMOSA さんにお願いして作っていただいた、土と風の植物園オリジナルのお品。
ゴッホの向日葵やサンキライなど、ミニキャンドルとは違う種類のドライボタニカルを使っていますので、こちらもぜひご覧くださいね。
芯糸は長めになっていますが、火をつける際にはまず5mm程度にカットしてから使用してくださいね。
(燃焼時間 約8時間)
ゆたかな土に育まれた植物がやさしい風に包まれてドライになる。
時間とともに表情を変えていく自然の色と香りの不思議。
ドライフラワーのもつ、たおやかな美しさとしなやかな存在感をもっと暮らしにとり入れて楽しんでほしいー、
そんな想いから土と風の植物園は生まれました。
日常の中に、自然のかたちが存在する豊かさに触れる場所や、きっかけをつくりたいという想いを込めて商品をお届けしています。
静かに時を経て、<生>から<ドライ>へと姿を変えた花たちをひとつひとつ選び、組み合わせるワクワクをたくさんの方と共有できることを願っています。
- カテゴリ
- インテリア > ガーデニング > ドライフラワー・生花
- ブランド
- 土と風の植物園
- 本体サイズ
- W5㎝×H5㎝
- 箱のサイズ
- 10㎝×7.5㎝×H5㎝
- 燃焼時間
- 約8時間
- ご注意点
- ・キャンドルのそばから離れるときは、必ず火を消してください。
・小さなお子様やペットの手の届かない場所でご使用ください。
・エアコンや窓辺などの風のあたる場所や、不安定な場所での使用は避けて下さい。
・連続で1時間以上の使用はお避けください。長時間連続での点灯は外形の崩れに繋がります。
・芯は常に中心に保ってください。中心からずれた場合は火を消してピンセットなどで中心に戻してください。
・キャンドルの底を1cmほど残した状態での使用はやめてください。
▲アレンジメントキャンドルはより大きく存在感たっぷり