アメリカ人建築家・ジャーナリスト、作家のナオミ・ポロックの作品集
アメリカ人建築家でありジャーナリスト、作家のナオミ・ポロック(Naomi Pollock)の作品集です。
本書は、すでに取り壊された戦後日本建築の傑作を視覚的に紹介・記録するとともに、なぜそれらが取り壊されるに至ったかを探る一冊。
他国と同様、日本にあるすべてのミッドセンチュリー・モダン建築が保存できるわけでも、保存に値するわけでもない。
しかし、そのなかには、新たな建築的到達点を示したものや、広く人々に知られるランドマークとなったものなど、国際的に注目する価値のある建築が数多く存在する。
本書は、こうした建築の魅力に光を当てる初めての書籍であり、すでに失われた建築の記録として、その記憶を世界中の幅広い読者に伝えるものです。
本書では、2000年以降に取り壊された約90の建築を、「Consume(消費)」、「Learn(学ぶ)」、「Govern(行政)」、「Assemble(集い)」、「Stay(滞在・住居)」、「Work(労働)」、「Promote(発信)」、「Care(ケア)」、「Sweat(運動)」、「Move(移動)」の10章に分けて取り上げています。
あわせて、序文、あとがき、そして随所に設けられた「Deep Dive(掘り下げ)」の章では、文化財保護法の観点や地震、ホテル、部分的な保護や再利用など、これらの建築についてさらに詳しい背景も紹介しています。
取り上げられるのは、1950年代から1970年代に建てられた、親しまれてきた劇場、ショッピングセンター、オフィスなどであり、1980年代、1990年代の建築も一部含まれます。
東京と大阪に位置していたものが多く含まれるが、基本的には日本各地の建築を対象とし、かつて地域のランドマークとして知られ、建築的革新の例として現在も人々に影響を与えている建築をたどっていく一冊。
日本で建築が頻繁に取り壊される理由には、土地価格の高さ、頻発する地震に伴う構造改良、維持管理費などが挙げられます。
本書では、こうした理由をはじめとするさまざまな背景をわかりやすく掘り下げ、読者に、自らを取り巻く建築環境をこれまでとは異なる視点から見つめ直すきっかけを与えてくれますよ。
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