花も、葉も、茎も。 芍薬のドライフラワーすべてを余すことなく使ったキャンドルです
「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹」という言葉が示すように、凛とした立ち姿を思い起こさせる長い茎。
くしゅくしゅの葉と花びらは、見惚れてしまうほど見目麗しい。
そんな芍薬のドライフラワーの、花びらを、葉を、茎を。
キャンドルに閉じ込めることで見えてきた、それぞれの新たな姿。
上の部分がちょっぴり欠けていたりいなかったり、ロウへ色素が染み出ていたりいなかったり。
芍薬の一部がはみ出ていたり、いなかったり。
全て手作業で製作されているため、ドライフラワー同様、ひとつひとつ個性があります。
「蝋引き」とは、表面に蝋燭のロウを染み込ませること。
封筒など、紙の表面に施すことが多い加工方法です。
蝋引きした紙のことを「ワックスペーパー」と呼ぶので、耳馴染みのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は紙ではなく、キャンドルの上にあしらった芍薬に「蝋引き」を施しました。
ドライフラワーにそんなことをするのは珍しいんじゃないかな、と思っています。
間近で見ると、心なしか艶があって、色もちょっとアンティーク感があります。
加工前の花びらは、洗いざらしのリネンみたいな雰囲気なのですが、蝋引き加工をすると、飴細工のような雰囲気に変わるな、と感じます。
蝋に包まれて、時を止めた花びら。
周りの空気や時間も、ゆっくりと流れるような感覚に。
蝋引きした花びらは、パリッと割れやすくなっていますので、やさしく扱ってあげてくださいね。
今回のキャンドルのBODYには、ソイワックスを混ぜてお作りしています。
ソイワックスとは、その名のとおり「大豆」からできた植物性油でつくられたキャンドルのこと。
クリーミーでやさしい雰囲気です。
[花]は、いろいろな色の花びらをミックス。
キャンドルの上にあしらった芍薬と同じお花ではあるけれど、表情が異なる面白さを感じていただけたら、と思います。
[葉]は、くしゅくしゅの葉をそのまま閉じ込め、シンプルに。
表面に浮き出る深いグリーンは、線画のようでもあり、さざなみのようでもあり。
ずっと眺めていたくなる、やさしい模様のキャンドルです。
まっすぐで、不揃い。茎たちが醸し出す、幾何学の香り
ドライフラワーなどをあしらったキャンドルって、かわいい雰囲気のものが多いイメージですが、[茎]は少し違った雰囲気です。
標本のようにたくさんの茎が並ぶ姿は、ちょっと無機質で幾何学的。
わたしは、たくさんの茎たちがナナメに並ぶ姿が、サーカスのテントみたいだな、と感じました。
サーカスの幕が上がる時のような、すごくわくわくするような何かが始まりそうな予感がしませんか。
フラワーアレンジメントのような華やかさ。
ひとつをそのままお飾りいただいても存在感がありますし、種類を増やしても楽しんでいただけます。
自分は芍薬のどこに魅力を感じるのだろう?
花びら?
それとも茎?
そんなことを考えながら好きな種類をお選びいただけるとうれしいです。
花、葉、茎の順で縦に並べると、芍薬が完成!
遊び心も感じられるキャンドルです。
積み重ねてお飾りいただくと楽しげなインテリアになりそうです。
今回のアレンジメントキャンドルは、ちょっと大き目の手のひらサイズ。
手のひらに乗せると、ほどよい重みが感じられます。
重みがあるモノって、「ここにいるよ」って安心感を与えてくれるような気がしませんか。
こちらは、[茎]のキャンドルを上から見たもの。
茎の断面が見え、横から見たときとは違う印象になっておもしろいです。
今回のアレンジメント・キャンドルは全てウッド芯を使用しています。
揺らぐ炎に、姿を変えてゆくキャンドル。
パチリ、パチリと響く音に癒されます。
燃焼時間は約12時間です。
ボックスは、ロゴ入りのオリジナル。
これまでお届けしてきたキャンドルと同様、今回のタグも、ロウを染み込ませたワックスペーパーです。
岡山県岡山市でキャンドル制作を行うCandle MIMOSAさん手作りのお品で、鳩目付き。
ひっそりとお花の名前もしるしています。
大切な人への贈りものにもおすすめです。
砕かれた、最後のかたちを届けたい。キャンドル制作のきっかけ
ヒラヒラ。パラパラ。ツブツブ。
バラバラになったことで、砕かれたことで、色と中身があらわに。
今まで知っているのとは、まるで違う姿。
あるものは繊維状になったり、あるものは違う色になったり。
あるものはゴツリとしていたり、あるものはふわりふわりとしていたり。
ドライフラワー花材のそんな変化と表情が、面白すぎて素敵すぎて。
なんとかこれをお届けしたいと思ったことが、土と風の植物園のキャンドル制作のきっかけです。
一口にキャンドルといっても、ボタニカルキャンドルやアロマキャンドルなど種類はさまざまですが、土と風の植物園ならではの、楽しい驚きをお届けできるキャンドルを生み出せるよう、日々考えを巡らせています。
ドライフラワーは、もともと無駄になるものがないもの。
ただ、スワッグや定期便を作成する中で、どうしても束ねることが難しいサイズのものや、経年変化があることでオンラインショップで販売するのは難しいものが増えている現状がありました。
今までも、おためしセットにして活用したり、花屑のドライフラワーとして販売させていただいたりしてきましたが、ご注文が増えるにつれ、それでも余ってしまうように。
そんなドライフラワーを原材料に、キャンドルをお作りしています。
土と風の植物園のキャンドルは、岡山市でキャンドル制作を行う、Candle MIMOSAさんにお作りいただいています。
土と風の植物園ならではの、ドライフラワーアレンジメントを作りたいと思っていたわたしたち。
「ハードワックスは器にもなる」「ドライフラワーをメインにしたキャンドルがあっても良いのでは」と、オーナーの清田さんからアイデアをいただいて。
キャンドルをドライフラワーを飾る器に見立てた、アレンジメント・キャンドルを制作する運びとなりました。
清田さんはじめスタッフのみなさん、改めましてありがとうございます。
本体サイズ 約W7cm H7cm
燃焼時間 約12時間
*耐熱皿(キャンドルホルダー)の上で使用してください。
*キャンドルのそばから離れるときは、必ず火を消してください。
*小さなお子様やペットの手の届かない場所でご使用ください。
*エアコンや窓辺などの風のあたる場所や、不安定な場所での使用は避けて下さい。
*連続で3時間以上の使用はお避けください。長時間連続での点灯は外形の崩れに繋がります。
*芯は常に中心に保ってください。中心からずれた場合は火を消してピンセットなどで中心に戻してください。
*キャンドルの底を3cmほど残した状態での使用はやめてください。
*ドライフラワーは自然なもののため個体差があります。
*季節によって仕入れ価格が異なるため、時期によって販売価格を変更させていただく場合があります。
*種類によっては花粉が身体や衣類についてしまい、なかには落ちにくいものもあります。お取り扱いにはご注意ください。
*システムの都合上、販売時差により売り違いが発生し、ご注文いただいても、売り切れの場合がございます。ご了承ください。その際は別途ご連絡させていただきます。
ゆたかな土に育まれた植物がやさしい風に包まれてドライになる。
時間とともに表情を変えていく自然の色と香りの不思議。
ドライフラワーのもつ、たおやかな美しさとしなやかな存在感をもっと暮らしにとり入れて楽しんでほしいー、
そんな想いから土と風の植物園は生まれました。
日常の中に、自然のかたちが存在する豊かさに触れる場所や、きっかけをつくりたいという想いを込めて商品をお届けしています。
静かに時を経て、<生>から<ドライ>へと姿を変えた花たちをひとつひとつ選び、組み合わせるワクワクをたくさんの方と共有できることを願っています。