カテゴリから探す
特商法に基づく表記お問い合わせ

身に着けるたび笑顔になれる「糸と△洋裁店」のエプロン

ストア:katakana掲載日:2023/03/16
こんにちは。カタカナの関野です。
今回の「糸と△洋裁店のエプロン展」に先立ち、デザイナー・つくり手の吉田さんにお話を伺いました。

普段の装いにも似合うエプロンをつくる吉田さん。
優しい風合いと着心地のよさは吉田さんのお人柄そのものを表しているように感じました。
デザインから縫製まで基本的には一人で行い、素敵なエプロンを作り続けています。
「糸と△洋裁店」がどのようにしてはじまったのか、そしてものづくりへの想いなどをお聞きすることができました。

ぜひ最後までお付き合いください。
ー 初めに、ものづくりをするようになったきっかけを教えてください。

祖母が染色・母が服飾の学校に通っていたこともあり、ものづくりは身近にありました。私自身もつくることは好きだったので、ものづくりは自然と生活の中にあったように思います。

高校生くらいになると、独学でミシンを使ってシャツなどを作ったり、手仕事を楽しんでいました。高校卒業後は、ファッションに関わりたくて文化服装学院に進学、アパレル業界での販売や洋服製作にも携わらせていただきました。その後、結婚を経てものづくりからは少し離れてしまい、結婚式のようなイベントの際に自分の洋服を作る程度でした。
ー 育った環境の中にものづくりがあったのですね。その中でも、エプロンをつくるようになったきっかけは何かあったのでしょうか。

実は、私もあまりエプロンはしなかったので、馴染みはなかったんです。(笑)
たまたま通っていた美容院のスタッフさんが着ていたエプロンが、街中でも着られるようなおしゃれなもので。素敵ですね、とお話ししていたら、その美容院のスタッフの皆さんのエプロンを作ってみようという話になったんです。当時少し時間に余裕もありましたし、またものづくりに携われる喜びもあったので作ってみることにしました。

スタッフ一人一人にオーダーで作ったことがきっかけになり「せっかくなら屋号もつけよう!」と私自身よりもみなさんが背中を押してくださって。「糸と△洋裁店」がうまれたのもこの時です。

ちなみに、「糸と△洋裁店」という屋号は、洋裁や手しごとを連想させる「糸」と、屋号を目にした方が自由な連想ができる△という記号を組み合わせたもので、それぞれに想像を膨らませていただければと思って名付けました。
当時、美容院のスタッフさんへ作ったエプロン
当時、美容院のスタッフさんへ作ったエプロン
ー 「エプロンを作っていくぞ!」と意気込んで始めたというよりは、自然の流れに身を任せていたら辿り着いたのですね。「糸と△洋裁店」という屋号もつき、より活動の幅が広がったと思うのですが、その後はどのような活動をしていきましたか。

ハンドメイドや手作り市のようなイベントに出店し始めました。初めは見ていただけるか不安もありましたが、お客様とのお話がとにかく楽しくて。実際の声を聞けると改善できる部分や新しいアイディアをたくさんいただけたんです。
一人ではなかなか制作を続けるのは難しかったかもしれませんが、応援の声をいただくたびにブランドとしても成長し、作り続けていこうと思えました。
ー お客様と実際に出会っていく中で吉田さんのものづくりは続いていったことが伝わってきます。自分だけでものづくりをしているだけでは見えてこないような視点をいただけますよね。イベントへの出店は「糸と△洋裁店」にとって、大切な場所なんですね。そんな中でも特に印象に残っているお客様とのエピソードなどはありますか?

あるイベントに来てくださったお客様で、最近断捨離をしたという方がいたのですが「このエプロンは少しずつでも一週間分揃えたいです。」と言ってくださったことは嬉しかったです。ただ消費されるモノではなく、日常に溶け込んで必要としてもらえることが何よりの喜びになっています。
ー 吉田さんのものづくりに繋がっているお客様の声、とても素敵ですね。実際にエプロンを作る上で大切にしていること、こだわりなどを教えてください。

私自身が感じていたエプロンを使う中で負担になってしまうような部分を商品の中で解消していくような感覚で作ることができています。日々の暮らしの中で使うものですから、自分でしっかりと試着して動いてみて、できる限りこうしたちょっとした不快感がないようなデザインを心がけています。
さらに、「長く使えること」にもこだわっています。日々の暮らしの中でいいものを長く大切に使うのが、本当のエコだと思うのです。だから、素材については、自然な風合いが楽しめると同時に使えば使うほど味わいが増す国産のリネンを選び、縫製する前に水通しをするといった工夫もしています。
デザインから縫製まで一貫して自分の手を通すことでものづくりの良さも伝えていければいいなと思っています。
ー 今回、カタカナ別注カラー「あさぎいろ」を作っていただいたと思うのですが、どのようなイメージでカラーを決められたのでしょうか。

別注の「あさぎいろ」は綺麗な湖を連想しました。
身にけていない時でも、あさぎいろのエプロンを眺めて、ほっとできるとても癒しのあるお色となってます。
自然に近いカラーで、これからの季節にもぴったりです。

ー こだわりの詰まった「糸と△洋裁店」だからこそ作れるエプロンがたくさんの人に届いていくのが楽しみですね!最後に、これからチャレンジしたいことはありますか。

性別や年齢にとらわれず、さまざまな人に着ていただきたいので、ユニセックスの形にもチャレンジしていきたいです。それと、染色にもより一層こだわって、藍染・コーヒー染めなど自然のもので作りたいと考えています。

吉田さん、ありがとうございました!
吉田さんのものづくりにはお客様をはじめとした、たくさんの人たちとの繋がりがこだわりとして詰まっていました。
日々の中で欠かせない家事の時間。その時間がより豊かになるような糸と△洋裁店のエプロンを身につけて、楽しい日々を過ごしましょう。

「糸と△洋裁店のエプロン展」-イベント詳細

「糸と△洋裁店のエプロン展」
会期:2023年3月18日(土)~31日(金)
場所:カタカナオンラインストア/キナリノモール

外にもでかけられる、エプロンをつくりたい。
そんな思いから生まれた「糸と△洋裁店」のエプロンは、まるで洋服のようなデザイン。

うごきやすい着心地にこだわり、デザイン、生地選び、縫製まで手掛けています。

着るたびに、自然と笑顔になれるエプロンは
リネンのやさしい風合いで、着るほどに、気持ちよく馴染み、
やがて自分だけの一着になっていきます。

今年は、カタカナ別注カラーのエプロンをおつくりいただきました。
新作のエプロンをカタカナでは初お披露目です。
お楽しみに。
ストア紹介

katakana

「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」をコンセプトに、日本全国から伝統工芸品や名産品、洋品や文房具、作家モノなど、さまざまなものをセレクトしています。オンラインストアでは、東京・自由が丘の実店舗と連動し...もっと見る

このストアの新着ストアレター

さがしモノ旅 和歌山 kitt編「日本の良いものが消えていく」

カタカナ河野による「さがしモノ旅 和歌山 kitt編」。 今日は前回の投稿の続きのお話です。 昨年のイベント開催直前に、「このスウェットを作る紡績会社が工場を閉鎖する」と連絡が有田さんに入りました。 「なんとかこの商品を継続できるように奔走したいと思います!でも、カタカナさんでやってくれるようなイベントは、これで最後になるかもしれません」 その春のイベントは、在庫が潤沢では無かったにもかかわらず、今までで一番多くのお客様にお買い上げいただきました。 いつかまた、あのフワフワなスウェットを紹介したいね。 有田さんと約束してイベントは終了しました。 数か月たったある日。有田さんからのメールをあけると、 「見て欲しいモノがあります」 商談は以前と同じ、店の隣のガレージです。 有田さんのカバンから出てきたのは、2枚のスウェット。 「以前のモノと比べて下さい」 僕は目を閉じて、スウェットを手に取ります。 利き酒ならぬ、利きスウェット。 「んんっ?」どちらも以前のフワフワなスエットと同じ感触なのです。 目を開けて、生地をよく見るとほんのり裏毛の色がちがいました。その他は本当に今までのモノと変わらない。 なんで、ここまでクオリティの高いモノが出来たのだろう? 有田さんを見ると、安堵した表情のあとにニヤリと笑いました。 「実は、このスウェットは糸も大事だったのですが、このフワフワもっちり感を出すには、編みが一番大事だったのです」 今まで特殊な糸から生まれるスウェットと思っていたのですが、 なんと!このスウェットは特別な編立によって出来上がっていたのか!!

2024/11/11