※この記事は2021年に取材したものを再編集しています。
シンプルでありながら他にはない形のSOUTHERN FiELD iNDUSTRiES(以下SFI)の作品。
手にとると背筋がピンと伸びるような、凛とした佇まいをしています。
馬具づくりで培った経験をもとに生み出される作品は、
丈夫でありながら品格を備えていて、通勤や通学、休日でもスタイルを選ばず使えます。
そんな作品はどのようにつくられているのかを知るため、
埼玉の緑豊かな丘陵地に囲まれたアトリエを訪れました。
訪れた時期は紅葉が綺麗な季節、美しい山に囲まれた自然豊かな場所です。
さっそくアトリエを見させていただきました。
すっきりと整理整頓されたアトリエには、たくさんのパーツや道具が並びます。
制作はまず裁断から。
数ある型紙を使って革や帆布を裁断し、切口の処理をしていきます。
革と帆布では切口の処理がそれぞれ違い、革は削り、
帆布はほつれないようミシンをかけていきます。
革は日本で最高峰のレザーと言われる栃木レザーを、
帆布はキャンバスの中でも厚手の6号帆布を使用しています。
革の端の処理は手作業で角を削っていき、
研磨用の機械で丁寧に磨き上げ、蜜蝋等で処理をしていきます。
切りっぱなしの革と処理をした後の革では触り心地がまったく違い、
処理をしていないものは切口がザラザラとしていて角が当たる感覚があります。
ストレスなく使える理由は、こうして手間をかけ丁寧に制作をされているから。
SHOPPERの持ち手やSATCHELのショルダーベルトにも使われているこの革は、
柔らかくしなやかでありながら丈夫で、使うほど手に馴染んでいきます。
知れば知るほどバックに愛着が湧いてきます。
ミシンはなんと6台使用し、帆布や革を縫製していきます。
ショルダーバックの立体的な縫製を考えると、これだけのミシンを駆使していると聞いて納得です。
SHOPPERはパーツも多く、これだけの手間をすべての作品にかけていく岡田さん。
ものづくりへのこだわりがすごく伝わってきます。
革の余った部分も無駄にしないよう、ハトメのパーツとして活用されています。
素材やパーツにもこだわり、馬具を作られていた頃から使っている天然素材を今も変わらず使い続けています。
それは馬や人間の肌に馴染みが良く、フィットしているから。
今まで肌に触れるものや口にするものは自然なものを、良いものをとこだわっていましたが、
バックについては正直、デザインや機能に目が行きがちだったことに気が付きました。
SFIはデザイン、機能もとてもこだわって丁寧に丁寧につくられますが、
使う私たちの体に無理のない馴染みの良いものを使っていると知り、改めてSFIのバックの良さを感じます。
丈夫でありながら品格を備えていて私たちにやさしいバック、
それはこの先も長く私たちに寄り添ってくれる素敵なバックでした。
〇次回は岡田さんご夫妻へのインタビュー記事を掲載予定。お楽しみに。
「Southern Field Industries POPUP STORE」
日時:2023年9月1日(金)から9月14日(木)
手にとると背筋がピンと伸びるような、凛としたたたずまいをしている
Southern Field Industriesのバッグたち。
馬具づくりで培った経験をもとに生み出されたバッグたちは、
丈夫でありながら品格を備えていて、私たちの生活に長くやさしく寄り添ってくれます。
今回のイベントでは新作・カタカナ別注バッグ・ショルダーバッグなど
様々なラインナップが並びます。
ぜひ革の質感、帆布の手触りを感じてみてください。
ストア紹介
katakana
「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」をコンセプトに、日本全国から伝統工芸品や名産品、洋品や文房具、作家モノなど、さまざまなものをセレクトしています。オンラインストアでは、東京・自由が丘の実店舗と連動し...もっと見る