こんにちは!2ヶ月ぶりの『ferm LIVING Stories』のお時間です。
もうすぐクリスマス☆ということで、今回は ferm LIVING からクリスマスオーナメントやデコレーションを発表している、デザイナー Amanda Betz(アマンダ・ベッツ)さんのクリスマスのお話です。
Amanda Betz のクリスマス
海と自然が出会うコペンハーゲンの Amager地区に、1935年に建てられた赤レンガ造りの建物がある。
ここに、デザイナーであり建築家の Amanda Betz は暮らしている。
一家にとって比較的新しい家に、笑顔で迎えいれてくれた Amanda。
以前は、夫で音楽プロデューサーの Fridolin と2人の息子、Charlie と Eddie とともに、Frederiksberg の中心部にある重厚なアパートで暮らしていた。ただ一家には、もっと広くて、もっと可能性と自由のある場所を見つけたいという夢があった。
1935年に建てられた赤レンガ造りの2階建ての家が売りに出されていることを知ったとき、彼らの夢は現実のものとなったのだ。引っ越して以来、Amanda とその家族は、歴史的にも建築的にも完成されているこの建物を尊重することに重点を置きつつ、家の大部分を改装した。
Amanda にとってとりわけ重要なのは、キッチンとリビングルームを仕切るアーチのように魅力的な昔ながらのディテールを守ることであり、この家には今も心とオリジナリティが息づいている。
(Amanda)
この家に住む喜びのひとつに、友人や家族が集まるのに十分なスペースがあることが挙げられます。
クリスマスツリーだけの特別な場所を持てるようになったこともそうですね。
Amanda いわく、クリスマスの最初の足音は、外が寒く暗くなったとき、そして長い1日を終え家路に着き、家の中が居心地の良いリラックスできる場所になっているときだという。
(Amanda)
冬になると家に帰るのが楽しくなります。温かな毛布に体を潜らせている間は、暗闇から逃れ、窓辺のキャンドルには揺らめく火が灯るんですよ。
Amanda はデンマーク王立美術アカデミーで建築について学び、現在は紙を使ったユニークな作品を制作。名誉あるVOLA賞を受賞し、その美しい作品でさまざまな展覧会を開催している。クリスマスに家を飾り付ける際、彼女が手作りの切り絵を用いるのは当然と言えば当然だ。
(Amanda)
私の作品でもクリスマスでも、紙を中心的な素材として使うことが好きなのは、誰にでも創造的な機会を与えてくれるポテンシャルが紙にはあるからです。紙はほとんどの人にとって身近な存在ですし、自分の好きなように形を整えたり、切ったり、折ったりすることができる自然素材なんです。
このことは、ferm LIVING と Amanda のコラボレーションのベースにもなっている。
クリスマスツリーだけでなく、家中を飾ることができる上質な手折りのペーパーオーナメントのコレクションを生み出したのだ。
Amanda のつくる切り絵に加え、彼女の家とクリスマスツリーは毎年、手作りの新しい飾りと昔からある飾りでデコレーションされる。アマンダの2人の息子がつくったもの、母親や祖父母からもらったもの、自分でつくったものなど、これらの飾りのほとんどにはストーリーがあるのだ。
Amanda によれば、クリスマスツリーは完璧である必要はなく、自分のツリーだと感じられ、思い出を呼び起こすようなものであることが最も重要なのだという。
だから、彼らのクリスマスツリーが同じように飾られることはないのだ。
(Amanda)
ツリーは毎年、独自の表情を生み出すんです。
クリスマスの飾り付けや家の中は、自分らしくて、明るく、自然からインスピレーションを受けたものに。
クリスマスには赤や白、緑の色を使い、モミの木や松ぼっくり、枝などの要素を取り入れるのが好きで、オーナメントやデコレーションは流行を追うのではなく、いつも心のこもったものを選ぶようにしています。
クリスマスまでの数日間、Amanda の家族にはお気に入りの伝統行事がいくつかある。
まず1つ目はクリスマスの靴下を吊るすことで、家族の中でも末っ子は特に楽しみにしている。
手作りのチョコレートやクリスマスクッキーをつくるために集まり、 毎年アドベントの日曜日には「夕食にライスプディングを食べ、一緒にキャンドルに火を灯す」という小さな儀式もある。
(Amanda)
私にとってのクリスマスは、家族の時間により感謝し、友人たちと一緒に過ごし、リラックスした日々を楽しむことなんです。日常のストレスから解放され、たっぷりと休息の時間を取ります。
Amandaの家のクリスマス・イブはとても伝統に則った祝い方をするのだが、家族にベジタリアンが何人かいるため、メニューについては若干の修正が加えられる。
伝統といえば、この家族にはいくつかの儀式がある。しかし毎年その伝統を守り続けることが重要なのではないと Amanda は指摘する。
(Amanda)
みんなが心地よく過ごすためには、一人ひとりが新しい伝統を受け入れ、他の伝統を捨て去ることができなければいけません。クリスマスは一体感の季節なんです。
クリスマスで何が一番好きなのか、Amanda の答えは決まっている。
(Amanda)
クリスマスの伝統によって生まれる家族や友人たちとの一体感ですね。
また、クリスマスの飾りや伝統が、特に子供たちに想像力やイマジネーションを膨らませてくれることにも触れている。ニッセやサンタクロースのお話は魔法のような雰囲気を醸し出し、大人でも自分の中にある子供心に触れることができるのだ。
クリスマスプレゼントを買ってラッピングするのも、Amanda にとっては最高の瞬間だ。
(Amanda)
他の人に喜んでもらえるようなプレゼントを探すのが大好きです。
相手がまだ自分用に買っていなくて必要なものを見つけたり、相手が興味を持っていることをすっかり忘れていたものを見つけたりすることもあるんですよ。
Amanda は一人ひとりにぴったりのプレゼントを選ぶよう心を配っている。
相手が喜ぶと心から思えるプレゼントを選び、自分の芸術性を発揮してプレゼントをより個性的なものにでしてくれるラッピングそのものも楽しみになっているのだ。
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いかがでしたか?
クリスマスのあたたかなシーンを想像させる、ワクワクするストーリーでした。デンマークの雪が降りはじめ、ようやく冬っぽさを感じられるようになってきたようです。寒い日はおうちの中で、のんびりクリスマス支度をしましょうね♪
……と、ここまで書きましたが、「あれ、前回(10月)の連載が途中なのでは?」と思われた方、申し訳ありません。あまりにタイムリーで素敵なストーリーだったので、こちらを進めてしまいました。
『コペンハーゲンのお話、2023年』の続きは、近日(もしくは2024年1月)には再開予定ですので、今しばらくお待ちくださいませ!!
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