一年中で緑がもっとも活気づく季節になると、植物の存在が気になりはじめます。日々お世話をして成長を見守りながら共に暮らす植物、鉢選びで植物の健康も空間の印象も変わります。鉢を選ぶポイントやおすすめの組み合わせを知って、今日から緑とともにある日常をはじめてみませんか。

鉢の大きさは直径の「号」で確認します。「号」は鉢の上部、一番膨らんでいる箇所の直径「1号＝約3cm」で表しています。植え替える鉢のサイズは、苗の大きさよりもひと回りからふた回り大きめを選びましょう。ハーブなどの苗は「3号＝9㎝」で販売されていることが多いので、4号～5号の鉢を選ぶとちょうど良いです。また、高さが同じ鉢でも号数が違えば直径も異なるため、購入前にきちんとサイズを測りましょう。鉢底の穴から根が見えはじめ、鉢が小さく感じるようになったら、さらにひと回りかふた回り大きな鉢に成長にあわせて植え替えます。

素焼き鉢は空気や水を通す性質があるので、鉢の中の温度や湿度をある程度調整してくれ、植物が傷むのを和らげてくれます。特にハーブなど湿気に弱く、風通しのよい環境を好む植物には素焼きの鉢がおすすめ。シンプルな見た目も、どんな空間にもあわせやすいので迷ったら素焼きの鉢を。

材質によって、鉢のイメージは変わるので、どんな雰囲気の鉢植えにしたいか、どんな空間にあわせたいかで選びます。プラスチックは軽くて扱いやすいですが、見ためはいまひとつ。色やデザイン、種類が豊富な陶器の鉢から好みのものを見つけましょう。

観葉植物や苗などは、プラススチック鉢に入って売られているものがほとんど。陶器製の鉢に植え替えたくても、植物には植え替えに適した時期があるので、すぐに植え替えられない時には、穴のあいていない陶器鉢を鉢カバーとして使えば、手軽に雰囲気を変えられます。鉢カバーには、木製や麻、ラタンなど天然素材のものなどもあるので、いろんな組み合わせを楽しむことができます。

マルチングとは、屋外では畑などで雑草の発生や害虫を防ぐ為にビニールや腐葉土などで覆うことを言います。 他にも土が固くなることを防いだり、強い雨で土が流れたりすることを防止したり、土の乾燥を防いで湿度を調整することもマルチングと言われています。屋内では、天然素材で作られたマルチング材を使い、鉢植えや観葉植物などの鉢土を覆うことで、見た目もスッキリと印象にすることができます。