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ぼくとモンペ

ストア:katakana掲載日:2024/06/08
もんぺのとの出会いは、いまから10年くらい前のこと。

たくさんの出会いを求めて、ぼくは全国を飛び回っています。
地方への出張もワクワクしますが、東京で開催される大きな見本市も大好きです。

なんでも有りのたくさんの展示品の中から、キラリと輝くモノを見つけるのが好きなのです。
そんな展示会で久留米絣のもんぺに出会いました。

最初の感想は
「やりたいことは面白そう、だけどもんぺでしょ、、」
そのころの僕は、ファッション業界ですごしてきた期間が長かったからか、

もんぺ=ダサい
というイメージが、、

「久留米絣を現代に流通させようって姿勢は良いと思うよ!」って、今から思うと謎の上から目線でした。
1年後、東京での展示会のDMが送られてきたので、妻と一緒に会場に向かいました。

色々な久留米絣の柄をくわしく説明してもらい、この生地の特徴がぼんやり分かりかけてきた時に、
「ちょっとはいてみませんか?」とお声がけ。

僕たちの事を知っている人はご存知かもしれませんが、じつは柄モノをほとんど着ません。ボーダーやストライプは本当にたまに着ますが、ほぼムジです。

そんな夫婦が柄モノだらけのパンツの展示会に来たのです。
正直言って「僕たちの店にはあわないかな、、?」と思っていました。
ところが、試着室から妻と目を合わせてひと言。
「あれ?」
「あれれ!?カッコイイんじゃない?」
「うん。良いかも!!」

ファッションは見た目が大事。。
自分がステキになっているかが、なんだかんだで重要です。

うなぎの寝床のモンペが気になる存在になった瞬間です。
それからです。
毎年、夏といえば「うなぎの寝床のモンペ」
いちどはいたらクセになる心地よさと、ついつい違う柄も欲しくなる。

ところで、
【柄モノ嫌いが変わった理由は?】
それは久留米絣に秘密があったのです。

そのお話はまたこんど。
ストア紹介

katakana

「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」をコンセプトに、日本全国から伝統工芸品や名産品、洋品や文房具、作家モノなど、さまざまなものをセレクトしています。オンラインストアでは、東京・自由が丘の実店舗と連動し...もっと見る

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