これは何ですか？とご質問をいただくこともある硝子壜。

硝子壜は「瓶子」から着想を得て生まれました。
瓶子とは細長い頸と膨らんだ形が特徴的な焼物の一種でお酒をお供えする際に使用する神具としても用いられています。

祈りのそばにある瓶子のような硝子壜。
このまるく膨らんだ愛らしい形にも出雲の祈りを込めています。

硝子壜は吹きガラス技法で製作しています。

吹きガラスは溶けたガラスを竿に巻き取り、息を吹き込むことで成形する工芸技法です。
この技法は紀元前に開発され、日本には今から400年以上前に伝わってきたと云われています。

製作の過程で入ることもある小さな気泡にもその土地の気配が溶けて混ざっているように感じられます。

古くから暮らしの中で親しまれてきた硝子の存在。そのひんやりとした手触りの心地よさ、懐かしさや温かさ。
飾ったり、眺めるたり、花を生けてみたり。
手作りのなのでたくさんは作ることができませんが想いを込めて。
祈りにも似たこの出雲の空気をお届けします。