こんばんは、土と風の植物園です。
本日は、主に紫陽花のドライボタニカルをご紹介します。
優しく涼しげな色合いが魅力の秋色紫陽花などが登場したのでご紹介します。

初夏に咲いたアジサイは、夏から秋にかけての気温の変化などで、徐々に色味がグリーンに変わります。
そうした色の変化を経験した紫陽花のことを、総じて［秋色紫陽花］と呼ぶのです。

夏の間にグリーンになった紫陽花は、秋が深まるとワインや渋い紫色など、赤みがかった色へと変化を続けます。
もとの品種や色により、色の変化は異なりますが、どれもアンティークな色合いのものが多いのが特徴です。

今回お届けするのは、紫陽花の中でも人気の品種、［西安］の秋色紫陽花。

元はブルーや明るいグリーンだったものが、夏の間にやさしいニュアンスグリーンになりました。
さらに色が変化していく前にドライボタニカルにすることで、グリーンの色味を長く楽しんでいただけます。

秋色紫陽花と、細葉のユーカリでお作りしたやさしい色合いのリースをご用意しました。

紫陽花って、どうしてこんなに人々の心を惹きつけるのでしょうか。
ずっとずっと眺めていたくなる、水彩画のような、境目のない世界。

グリーンの隙間に時折顔をのぞかせる、淡いブルーやパープルの花びらたち。
個体差はありますが、花の裏側に元の色が残っている秋色紫陽花でお作りすることで、やわらかなグラデーションと豊かな表情が生まれます。

ところどころ、ぴょこんと顔を覗かせるユーカリで、ちょっとお茶目に。

もちろん全体がシックなニュアンスグリーンに染まっていれば、美しいグリーンの濃淡を楽しんでいただけるリースに仕上がります。

秋色紫陽花のほかにも、アンティークカラーの紫陽花がお目見えしました。
落ち着いた雰囲気が魅力の紫陽花スピネルです。

深い色彩の中に、ほのかにのぞくパープルピンク。
生花の時は濃いボルドーやグリーンが混ざった姿でしたが、ドライにする過程でアンティークな風合いへと変化しました。

花びらのようにみえるガクは大きめで、ひらひらと舞う蝶のよう。
お部屋を上品に彩ります。

この紫陽花は、［西洋紫陽花］のひとつ。
ヨーロッパ各国で進められた紫陽花の品種改良は、ガクアジサイなどの日本の固有種や、北アメリカ原産の品種を元に行われました。
これらが［西洋アジサイ］［ハイドランジア］として日本に逆輸入されました。

落ち着いたトーンのフラワーベースとの組み合わせがおすすめです。

夏らしい色合いのカンガルーポーもご用意しました。
ドライにしても鮮やかな黄色が残る、オーストラリア原産のワイルドフラワーです。

カンガルーの前足(paw)に似ている事からその名がつきました。
花と茎は、産毛のような短い毛に覆われています。

今季最初に入荷したのは、黄色が特に鮮やかで、産毛が少ない品種。
ドライにしても色合いは大きく変わりません。

シンプルな磁器のフラワーベースに飾ると、明るいイエローが引き立ちます。
すらりと伸びた茎が美しく、思わず見惚れる佇まいです。