夜へと続く道
夕暮れの野原を、キツネは楽しげに遊んでいます。草をかき分け、風に乗るように軽やかに跳ねる姿は、まるで自然と一つになった精霊のよう。陽が傾くにつれ、金色の毛並みはやわらかな光を受け、草原の中に温かな気配を残していきます。
西の空が青紫に染まり始めるころ、キツネは夕暮れを背負い、どこまでも駆けていきます。その姿が通り過ぎたあと、空はやがて深く静かな青へと変わり、夜のとばりがそっと降りていきます。
タンザナイトの魅力「夕空の静かな輝き」
タンザナイトの深い青紫は、まるで夕暮れの空がゆっくりと夜へと溶けていくような、穏やかで優しい輝きを湛えています。見る角度によってその色は微かに変わり、茜色から群青へと移りゆく空のように、静かで神秘的な美しさを見せてくれます。その輝きは、沈みゆく陽が地上に残すぬくもりのように、そっと心を包み込み、穏やかな安らぎを運んでくれることでしょう。
静かな輝きの贈りもの
この指環には、そんな風景と物語が込められています。楽しげに駆けるキツネの姿と、夕暮れの空を映したタンザナイトの輝き。まるで風が運んできた遠い記憶のように、静かに心を包み込みます。古くからキツネは神秘的な存在として語られ、自由な旅人でありながら、時に幸運を運ぶものともされています。そしてタンザナイトは、持つ人に冷静な判断力と直感をもたらし、心の奥深くに眠る静かな輝きを呼び覚ます石。キツネが夕暮れを運ぶように、この指環もまた、身に着ける人のもとへ穏やかな時の流れを届けてくれることでしょう。
【素材】 シルバー、タンザナイト
ストア紹介
ちせ
京都・北白川通りのちいさな店「ちせ」
ケヤキ並木が美しい北白川通り。その一角で、2007年に「ちせ」は生まれました。ここでは、全国各地の作家たちによる陶器、絵画、洋服、アクセサリー、帽子、編み物など...もっと見る