鉄のフライパンに興味はあるけれど、重たそう、錆びさせてしまいそう、お手入れが大変そう、と迷っている方も多いのではないでしょうか。
伝所鳩でご紹介している藤田金属さんの鉄フライパンが再入荷しました。はじめて手に取った方の多くが、まず「軽い」と驚かれるフライパンです。
私たちも毎日の台所で使っていますが、いくつかのコツさえ覚えれば、お手入れは思っているよりずっとシンプルです。むしろ慣れてしまえば、鉄フライパンの方が簡単と思えるくらいです。
はじめて鉄フライパンを迎える方に向けて、鉄ならではの良さと選び方、毎日のお手入れをまとめました。
大阪・八尾の町工場、藤田金属
藤田金属さんは、1951年に大阪・八尾で創業したフライパンの工場です。
平らな鉄の板を回転させながら、へらを当てて少しずつ形にしていく「へら絞り」という技術で、職人さんがひとつひとつフライパンを作っています。
毎日の台所で無理なく使える道具を、という思いから生まれたフライパンは、軽さや使いやすさへの細かな工夫が随所に詰まっています。
鉄フライパンのいいところ
鉄は熱をしっかり蓄えるので、食材を入れても温度が下がりにくく、お肉は表面が香ばしく中はふっくら、野菜炒めはシャキッと仕上がります。
表面にコーティングがないので、はがれて買い替えるということがありません。
使えば使うほど油がなじみ、少しずつ焦げつきにくい「自分のフライパン」に育っていきます。
藤田金属さんのフライパンは、約700℃で焼き入れたあと油をなじませて仕上げる「ハードテンパー加工」が施されていて、鉄でありながらこびりつきや錆びに強いのが特長です。
重たい鉄フライパンのイメージが変わる軽さ
鉄フライパンは重くて扱いにくい、というイメージをお持ちの方も多いと思います。
藤田金属さんのフライパンは、鉄でありながら驚くほど軽いのが特長です。
たとえば「GARTEN 鉄フライパン」の20cmは約605g、2〜3人分にちょうどよい24cmでも約890gです。片手でさっと持ち上げられるので、お皿に盛りつけるときや、洗って火にかけるときも手首に負担がかかりにくく、毎日気軽に手に取れます。
鉄のよさは使い続けてこそ育つもの。重さを理由にしまい込まずにすむことが、長く付き合えるいちばんの理由かもしれません。
はじめての一枚は、作る料理で選ぶ
迷ったときは、いちばんよく作る料理を思い浮かべてみてください。
焼く・炒めるが中心なら、定番の「GARTEN 鉄フライパン」がおすすめです。
20cmは目玉焼きやひとり分のおかずに、24cmや26cmは2〜3人分の炒め物やハンバーグにちょうどよい大きさです。ハンドルが長いので火から手が離れ、ドイツ製の持ち手は握りやすく熱くなりにくい作りです。
炒め物をたっぷり作りたい方には、深さ8cmの「GARTEN 鉄いため鍋」を。
鍋をあおっても具材がこぼれにくく、中華鍋のように使えます。
煮込みや揚げ焼きにも使いたい方には「GARTEN 鉄深型フライパン」が、お弁当のおかずや朝の目玉焼きひとつには「ミニフライパン」が便利です。
食卓まで運べる「フライパンジュウ」
「フライパンジュウ」は、木のハンドルをスライドさせて取り外せる鉄フライパンです。
焼き上がったらハンドルを外して、フライパンごとそのまま食卓へ。熱々のまま取り分けられて、洗い物もひとつ減ります。ハンドルを外せば重ねて収納でき、限られたスペースの台所でも場所を取りません。
直火だけでなく、オーブンやトースターに入れての調理もお手の物です。
使い始めは、洗って油をなじませるだけ
ハードテンパー加工のフライパンは、届いたらさっと洗えば使い始められます。
最初の1か月ほどは、調理の前にしっかり温めたフライパンへ多めの油を入れて全体になじませ、オイルポットに戻してから調理する「油返し」をすると、油が早く定着して焦げつきにくくなります。
使い始めは、炒め物や揚げ焼きなど油を多めに使う料理から始めるのがおすすめです。
<ガス火でもIHでも、うまく焼くためのコツ>
鉄フライパンはIHで使えるのか、と心配される方もいらっしゃいますが、藤田金属のフライパンは、ガス火はもちろんIHにも対応しています。引っ越しやキッチンのリフォームで熱源が変わっても、同じフライパンを使い続けられます。
鉄フライパンで食材がくっつきやすいのは、たいてい温め不足のときです。ガス火なら、水を一滴落として玉のようにコロコロ転がるくらいまでしっかり予熱してから油をひくと、卵もお肉もするりと離れます。
IHでは急に強火にせず、底が隠れるくらい少し多めの油を入れて弱めの火力からゆっくり温めると、フライパン全体に熱が均一に回ります。なお、IHでお使いの場合は26cmまでのサイズがおすすめです。
毎日のお手入れは、お湯とたわしで
使い終わったら料理は早めに器に移し、フライパンが温かいうちにお湯とたわしで洗います。洗剤は基本的に使わなくて大丈夫です。
洗ったら火にかけて水気をしっかり飛ばし、キッチンペーパーで薄く油をなじませておけば、錆びの心配はほとんどありません。焦げがついたときは、お湯を入れて少し煮立たせてから、たわしでこすると落としやすくなります。
色が変わっても、錆びても大丈夫
トマトや酢、レモンなど酸味のある食材や、塩気の強い料理を作ると、表面が銀色っぽく変わることがあります。これは鉄ならではの性質で、品質には問題ありません。そんなときは油返しをすれば、使い続けるうちにまた黒く落ち着いていきます。
うっかり錆びさせてしまっても、たわしで錆びを落として洗い、火にかけて乾かしてから油をなじませ直せば、また使えるようになります。気負わずに毎日の料理で使い続けることが、いちばんのお手入れです。
ひとつひとつ職人さんの手で作られているため、サイズによっては数点ずつの入荷です。長く付き合える台所道具を探している方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
ストア紹介
伝所鳩
兵庫県豊岡市日高町のお店。毎日の暮らしで長く使える定番品(雑貨、衣類、器、食品、贈答品)を扱っています。もっと見る