こんにちは〜
今日のストアレターは
”ferm LIVING Stories" です♪
先週お届けした
Marie-Louise のストーリーの後編です。
最後までごゆっくりお楽しみください!
〜 Marie-Louise と Secret Places 〜
建築への情熱が芽生えた瞬間を
特定することはできないが、
Marie-Louise は空間に
特別な魅力を感じていたことを覚えている。
(Marie-Louise)
幼少期から遡って、
色々な空間を私は覚えています。
描くことが大好きで、
小さい頃にはすでに様々な空間の
間取りを描いていました。
この好奇心が彼女を
故郷である西ユトランド半島・Hvide Sande から
コペンハーゲンへと誘った。
18歳で王立アカデミーにて
建築を学び始めたのだ。
学生時代、Marie-Louise は
官公庁や上場企業の建物を専門とする
建築事務所でインターンを行い、
1920年代から1970年代の
貴重なオリジナルのデンマーク家具を専門とするギャラリー、
Dansk Møbelkunstで働き始める。
修士号を取得後も、
彼女はこの2ヶ所で働き続けた。
現在は独立し、
建築やデザインを含むコンサルタントとして
活動しているMarie-Louiseは、
同じ日は一度としてない、というくらい
多様性に富んだ日々を送っている。
(Marie-Louise)
私には一般的な仕事の日、
と言えるような日はありません。
もし私が書き物をするとして、
まずは私個人の書庫や公共の図書館、
もしくはデータベースなどで素材を探します。
そして午後になると外へ出て
実際の建物を見に行き、撮影する、
というように仕事をします。
つまり、建築とは
「外へ出よ、そして肌で感じよ」ということ。
ただ単に日がな一日読み物に耽ったり、
ネットを使うのではありません。
好きな建築時代について彼女に尋ねると
Marie-Louise は1920年代から
1960年代の50年間を挙げた。
その時代は、
デンマークの建築家が古典的な様式に触発され
機能主義へと移行し、
建築において人間的要素が
より重要な意味を持ち始めた時代なのだ。
(Marie-Louise)
建築は、
地域や時代といった周囲の環境だけではなく
人々の周辺の環境をも非常に表現しています。
私たちの歴史はレンガによって紡がれ、
それぞれの建物には歴史や雰囲気、
触ったときの感覚というものがあるのです。
デンマーク建築についての専門知識に加え、
Marie-Louise は日本のデザインの伝統からも
強い影響を受けている。
そしてそれは、
北欧のものとさほど違いはないと語っている。
(Marie-Louise)
この2つの国はとても離れた距離にあるのに、
似たような建築のテクニックで発展してきたのは
本当に魅力的ですよね。
使用する素材が違っただけなんです。
デンマークではレンガを使い、日本では紙を使っています。
仕事場としても使われている
Marie-Louises の自宅は、
彼女の職業を知ることのできるサインが
数多く見られる。
特に、建築やデザインにまつわる
本のコレクションは、
隣接するリビングの壁2面を埋め尽くしている。
(Marie-Louise)
自宅で仕事をするとき、本はそばにあります。
(これらが私の主な資料なので……)
しかしこの本の存在は、
私にとって HOME を感じるものでもあるのです。
これは Marie-Louise の
家のデコレーションに対するアプローチを
非常によく表している。
自称「実用的な美学者」としての
彼女の自宅の一室は、機能性と感性が融合し
思い出と未来が交差する場所だ。
オークやレザーといった自然の素材を使った
クラシックなデンマークデザインの要素が、
お土産や受け継いだ宝物、
家族の写真などで構成された
小さくて思慮深いヴィネットと空間を分かち合っている。
色合いはニュートラルで控えめ、
そして落ち着いたものになっており、
色彩とサイズ感が万華鏡のような
Marie-Louise の本のコレクションが
主なデコレーション要素になっている。
Marie-Louise は Østerbro の中心部にある
昔ながらのコペンハーゲンのアパートメントに住み、
10代の娘二人と暮らしている。
(Marie-Louise)
家にとって最も重要なことは
あたたかみがあり、
そこで時間を過ごしたいと思えるような
魅惑の場所であるということ。
素晴らしい雰囲気や、
考え事ができたり娘たちの友人が心地よく感じたり、
みんなが一緒にお茶をして
くつろぎを感じる場所であることが、大切なのです。
***
いかがでしたでしょうか。
彼女が働いていたという
Dansk Møbelkunst は
デンマークデザインや家具が好きな人にとっては
一度は訪れたい場所のはず!
私も行ったことがありますが、
空間に満ちる家具のオーラが凄すぎて
ずっとソワソワしていました(笑)
あの場所で働いていた方のインタビューなのか
……と一人感動しております。
建築やデンマークデザインの
多角的な、そして五感を使った味わい方を
教えてくれるマリー・ルイーズさん。
彼女のご自宅も素敵でしたね。
日本のデザインの伝統にも影響を受けた、
と、インタビューにありましたが
ferm LIVING のアイテムにも
日本に影響を受けたものはあります。
本当に、この二国の
デザインや美学に対する考え方や表現方法は
根っこで深く繋がっているんでしょうね。
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