sisamの長年の夢、Khadi（カディ）のお洋服ができました。

Khadiはインドを代表する、手紡ぎ、手織りの布。

インド独立の父、マハトマ・ガンディーがインド独立運動の際に身に着けていた布、それがKhadiです。

糸を紡ぎ、布を織る。そこには、特別な想いが込められています。

手紡ぎの糸は繊細で、太さも不均一なため、機械では織ることができません。

タテ糸を機に張る準備から、ヨコ糸の準備。そして、ようやく手織りの工程へ。
手紡ぎの繊細な糸とともに、途方に暮れるような工程と、たくさんの人々の手を経て生まれた布。

紡ぐ人、織る人の力加減の差がムラとして現れ、それがKhadi特有の美しさとして愛されています。

シャツは、私たちの日常を機能的に、そして美しく心地よく包んでくれる存在。

だからこそ特別な一枚と出会いたい。
そんな願いをかなえてくれるKhadiシャツができました。

まとえば、いつもの時間がより豊かに感じられる。
そして、長い年月をともに寄り添ってくれる。

まさに親友のような存在です。

サイドに入れたギャザーが、フレアなシルエットを生み出します。

手仕事の味わいをもった生地が、さらに奥ゆきある豊かなものに。

甘すぎず、ほどよく軽やかに仕上がるデザインです。

襟元は、小さな襟付きのスタンドカラーに。

凛とした印象で、シャツ全体の軽やかさをうまく引き締めてくれます。

胸元と背中にはさりげなく斜めの切り替えラインが。

生地に表情が生まれ、Khadi特有の味わいある透け感がより伝わる一枚になりました。

背中には、インドの手仕事であるミラー刺繍が３つ並んでいます。

作り手にとって、今回Khadiにミラー刺繍を施すのは初めての試み。

Khadiの生地は薄く繊細なため、１つのミラーを刺繍するのに、最初は約40分もかかったそう。
時間と根気が求められる作業です。

小さな手仕事が、動くたびに優しくキラリ。
ひとさじの個性を宿します。

200番手の極細糸を手紬手織りした、薄手生地。

ゆっくりと織られた布はとても柔らかく繊細で、身に着けると特別な心地よさがあります。

ところどころに入る、糸ムラやネップ、織キズが手仕事の証。

漂白・染色をしていない生成りの製品は、生地に黒や茶色の点々が見えることがあります。
これは製造工程で取りきれなかった綿カス(綿花の葉や茎)で、害はありません。

今回のものづくりに関わってくれたのはインドにある2つのフェアトレードNGO団体です。
手織りを得意とする「SASHA」と、できあった生地から服を作り上げる「Creative Handicrafts」。

NGO団体の枠を超えて、特別なものづくりが実現しました。

インド有数の歴史と実績のあるフェアトレードNGOです。
サシャは、市場の開拓やデザインの開発に力を入れ、技術指導や金銭的な支援も行いながら地域伝統の手工芸品を復興させ、お金よりも人を第一にした貿易が成功できることを世に証明してきました。

時代の変化とともに一度廃れかけた村々が、サシャと出会うことで海外からの注文を受け、活気を取り戻しています。
息を飲むほど繊細な糸を、パタリパタリと布に織り上げ、木を削り、ノミを振るう音がまた村の中に響くようになりました。

「クリエイティブ・ハンディクラフト」は、ムンバイの空港近くに広がる巨大スラム街で長年活動しているフェアトレードNGOです。
スラムで生きる女性たちが社会的にも経済的にも力をつけていけるよう、グループで作った製品を国内外で販売しながら総合的な支援をしています。

sisamでは9号サイズ、身長158cmの標準体型を基準にして製品作りをしています。

PCモニターや携帯電話の機種・設定によって、商品の色合いや素材感などが実物と異なって見える場合がございます。予めご了承くださいますようお願いいたします。

sisamの取り扱い品のほとんどは、作り手の家や小さな工房内で手仕事により作られています。

多少のゆがみやきず、不均一さといったものは、天然素材や作り手によって生まれた個性と考えています。
手仕事品の証として、お楽しみいただけましたら幸いです。

ですがフェアトレードの現場において、どこまでを手仕事や天然素材の味として許容できるのかという問いは、常に問題意識として持っています。
ものづくりの技術や設備は年々向上していますが、まだまだ未熟で発展途上にあることも実情です。

ご購入後、商品について気になることがございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。