日本のスリッパ生産量の約4割を占めるスリッパの街、山形県河北町（かほくちょう）。
この「さふら」を作る阿部産業はその中の1社です。

創業は大正8年、履物を作り始めて約100年の歴史ある会社ですが、製造は全て職人さんによる手作業により行われます。
端正な縫製、国産にこだわった素材選び。安価な中国産スリッパとの価格競争の中でも時代に惑わされず「品質第一」を掲げて、妥協しないものづくりをすることは、先代の頃からずっと変わらない阿部産業のポリシーだそうです。

そんな、履物一筋の社長の奥様が「本当に自分が履きたいと室内履きを作ろう」という思いから開発が始まったのが、この「さふら」です。

目指したのは「疲れて家に帰ってきても、足を通すとリラックスできるような履き心地の室内履き」。
そのための条件は、軽く、やわらかく、そして足にフィットすることでした。

さふらは一見、とてもオーソドックスですが、手に取るとすぐに「あ、いい室内履きだ」と感じます。

そう思わせる一番の要因は、肌触りの良さ。全体的にとてもやわらかくて、ふんわりしているんですよね。

形がしっかりとしているので少し固そうに見えるかもしれませんが、上の写真で、少し足の指の形が出ているのがわかりますでしょうか。
全ての生地の裏面に薄いウレタンを貼った二重構造になっているので、適度な弾力があり、ソフトでやわらかな質感になっています。

表の生地は、肌触りが良く汗をかいてもさらっと過ごせる麻。
甲の内側には、やわらかな風合いの綿100%のニット地が使われています。つい素足で履きたくなる素材使いです。

底面には、低反発のウレタンが使われています。
高反発なもの、硬いもの、いろんな素材を比較し、いろんな厚みを試し、一番履き心地が良いと感じたのがこの低反発ウレタンだったんだそうです。

もうひとつのこだわりは、室内での歩きやすさ。
これは「軽さ」と「形」がポイントでした。

長時間履いていても足の負担にならないよう、 重さは片足約65g（Mサイズ）とふんわり軽く。
また、階段の上り下りなどのシーンで、足に変な力を入れなくても歩きやすいように、しっかりと甲を覆い、脱げにくいように作られました。

しなやかで軽いので、歩いてもパタパタと音がせず階下にも安心。裏面は滑りづらい素材になっています。

横から見ると、かかと部分には少し高さが出るように作られていて、歩きやすさもきちんと考えられています。

縁に縫われているのは河北町のもう一つの名産である「紅花」で染めたウール糸です。
これが、ピンクともオレンジともつかないとてもいい色で、ぱっと目を惹くアクセントになっています。「さふら」という名前もこの紅花（サフラワー）が由来だそうです。

手洗いでお洗濯も可能で、洗っても型崩れしづらく長くお使いいただけます。
生地の皺が気になる場合はスチームアイロンをかけてあげてください。

コットンの専用袋を同梱してお届けします。
足をふわりと包み込む、やさしい履き心地の室内履き、きっと疲れた足を労わってくれることと思います。

■商品についての注意事項
・ご使用のパソコンのモニターによって、実際の商品と色柄が異なって見える場合があります。予めご了承下さい。
・実際の色、質感、サイズ、重量には多少の差があります。予めご了承下さい。