400年続く南部鉄器の老舗・鈴木盛久工房の「日の丸形鉄瓶」です。
通常、完成までに2年程度を要する “完全受注生産品” のため、在庫販売される機会は多くありませんが、こちらは当店が在庫販売用として数年前に発注したものですので、ご購入後すぐのお届けが可能です。
※ 在庫販売の機会は、“不定期” になります。なお、現在庫完売後の次回販売時期は、“未定” です。
※ 本商品ページに掲載している日の丸形鉄瓶の画像は、すべて「中」サイズのものです。日の丸形鉄瓶は、シルエットはいずれも同型で、「小」「大」は、「中」サイズに比べて “一回り小さい型” と “一回り大きい型” になります。
鈴木盛久工房の数ある南部鉄瓶の中でも、一番人気の「日の丸形鉄瓶」。
デザインは、第十三代・鈴木繁吉盛久(国指定「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」)。
シンプルかつ繊細な紋様が美しく、いつまでも愛され続ける逸品です。
手間を惜しまず、代々受け継がれてきた伝統製法によって一つひとつ丁寧に手作りされるため、年間の製作数はごく僅か。
稀少性が高く、国内のみならず海外からも高い人気を誇ります。
鉄瓶の底には、伝統製法によって作られる "焼型鉄瓶" の証である「へそ」が見られます。
サイズは、「小」「中」「大」の3種類がございます。
「小」は “1~2人分” に、「中」は “3~4人分” のお茶やコーヒーを淹れるのにちょうど良いサイズ。
「大」は、お茶やコーヒーにはもちろん、余った湯を味噌汁やカレーなどのお料理にも使えるたっぷり容量です。
※表中の容量は「満水」時における目安値です。お湯を沸かす際は、吹きこぼれ等防止のため、水の量は容量の “8割程度まで” としてください。
南部鉄瓶の鋳造技法には、一つひとつ手作りした土型を高温で焼き固めた「焼型」によるものと、水と凝固剤を混ぜた砂を機械でプレスして製作した「生型」によるものの2種類があります。
「生型鋳造法」は、低コストで安価な商品を大量生産することが可能ですが、表面が荒く、厚みがあるので重たくなる、という特徴があります。この現代的な鋳造方法によって製作された鉄瓶は、「生型鉄瓶」と呼ばれ、区別されます。
一方、「焼型鋳造法」は、古来からの伝統的な製作技法であり、高度な技術はもちろん、多くの知識や経験が必要とされる技法です。
きめの細かい真土型に、一つひとつ手作業によって描かれる美しい文様や繊細な鋳肌は、「焼型」ならでは。
熟練の職人によって鋳込まれる鉄瓶は、最適な厚みを持ち、必要以上に重たくなりません。
そして、全てが手作業ゆえ、同じ型の鉄瓶でも、それぞれにわずかに異なる表情を見せてくれます。
この技法によって作られる鉄瓶は、「焼型鉄瓶」と呼ばれ、同様に区別されます。
南部鉄器の歴史そのものとも言える “鈴木盛久工房” の南部鉄瓶は、すべて「焼型鋳造法」によるもの。
製作には一切の妥協を許さず、多くの手間と時間を掛けながら、一つひとつ丁寧に作られています。
南部鉄器といえば漆黒、というイメージがありますが、鈴木盛久工房の鉄器は、表面をお歯黒で着色することで生まれる味わい深い “錆色” が印象的。他とは違う色味や質感の表情、雰囲気が魅力です。
どの商品も南部鉄器らしい、古雅な趣と特有の風格を漂わせています。
※一部商品には、“黒色仕上げ” を採用しております。[霰紋玉形鉄瓶・角鍋 他]
・炭火が最適ですが、ガスレンジやIH調理器でもご使用頂けます。その場合は、“弱火” を心掛けてください。
※IH調理器によっては、底径12cm未満のものは加熱できないなどの仕様がございます。お使いになる機器の取扱説明書などをよくご確認の上、ご利用ください。
※IH調理器に関するお問い合わせは、調理器の各製造メーカーへお問い合わせください。
・同じ商品でも、一点ごとに色味や質感の表情、雰囲気が微妙に異なりますが、これは、鈴木盛久工房特有の魅力ですので、風合いとしてお楽しみください。
・一つひとつ手作りされるため、同じ商品でも寸法や重量などに若干の差異が生じる場合がございます。おおよその “目安” としてご理解ください。
・お湯を沸かす際は、吹きこぼれ等防止のため、水の量は満水容量の “8割程度まで” としてください。
・熱くなった本体や蓋は、テーブルなどに直接置かないでください。
・鉄瓶の内側は、絶対に触らないでください。
・鉄瓶の内側や外側を洗剤で洗ったり、たわしやスポンジ等でこすったりなどは、絶対にしないでください。
・ご使用後は、鉄瓶の内側・外側をしっかりと乾燥させてください。
・鉄器は、水分や塩分、油分を嫌いますので、それらは避けてお使いください。
・汚れなどは、乾いた布で乾拭きしてください。乾拭きで取れない場合は、熱湯で洗い、しっかりと水分を拭き取ってください。
鈴木盛久工房 (すずきもりひさこうぼう) について
江戸時代に南部藩が城を構えた城下町・盛岡の地で、代々続く南部鉄器の老舗。鈴木家は、寛永2年 (1625) に、南部家の本国・甲州より御用鋳物師として召し抱えられて以来、藩の御用を勤めてきました。
現代においても、受け継がれてきた昔ながらの伝統技法により、鉄瓶から鉄小物まで、様々な南部鉄器を作り続けています。
「鈴木盛久」の名は代々継承され、第13代鈴木盛久は、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」。現在は、鈴木成朗氏(16代目)により、継承されています。グラフィックデザイナーなどの経歴をもつ16代目は、グラフィックや建築などに着想を得た造形や紋様を取り入れた個性的なデザインから、伝統的なクラシカルなデザインまで、多彩な作風が魅力。なお同工房は、来年 (2025年) には、創業からちょうど “400年目” を迎えます。
南部鉄器といえば、岩手県の代表的な工芸品です。
その歴史は古く、平泉藤原氏三代の頃より、刀剣、鉄香炉、釜などの鋳造が行われていましたが、17世紀中頃、茶道に造詣の深かった28代南部藩主が、京都から盛岡に釜師を招き、茶の湯釜を作らせたのが始まりといわれます。
盛岡の地は古くから砂鉄・岩鉄などの良質な鉄資源に恵まれ、川砂・粘土、漆、木炭など鋳物に必要な原料が豊富に産出されたことも、この地で南部鉄器が栄えた大きな一因とされています。
「わび・さび」を重んじる心が生みだす独特の品格を持つ南部鉄器は、藩主の献上品として栄えた性格上、美術工芸品的要素が強いという特質があります。
1包装につき385円 (税込) にてギフトラッピングを承ります。
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日の丸形鉄瓶「中」× 瓶敷き「丸」<鈴木盛久工房>