季節によって移ろう葉の色合い。遊楽の印「木の葉」シリーズ
国内外から人気をあつめる工房 蓮の本柘印・遊楽の印 (ゆらのいん) から、楓や銀杏など、季節の移ろいを感じさせる「木の葉」の遊印たちです。
秋の野を吹き分ける野分後の吹き溜まりには、色とりどりの落ち葉が集まります。この “吹き寄せ” を縁起良く「富貴寄せ」とも書き、おめでたい文様とされています。楓や銀杏、松葉等を象った干菓子を美しく盛り合わせた和菓子もまた「吹き寄せ」の名で呼ばれ、秋の茶席に好まれます。
紅葉 (黄葉) の季節にはもちろん、グリーン系のインクを用いれば、初夏の涼しげな印象としてもお使い頂けます。
楓といえばモミジと言い換えられるほど、秋に赤く色づく姿は美しく、高く澄んだ秋空に照り映える紅葉は、誠に壮麗です。
楓は、葉の形が蛙の手に似ていることから「蛙手 (かえるで)」が変化したのが名の由来と言われています。
初夏の清々しい青葉の楓もまた、青楓や若楓と言って愛でられてきました。
楓に限らず、青葉が茂って葉と葉が重なり合っている様子を「結び葉」といいます。愛らしい “もみじの手” を思わせる、なんとも微笑ましい言葉です。
日本には、「朽葉四十八色」をはじめ、木の葉にまつわる色が数多くあります。
「木の葉」の遊印も、インクの色を変えたり混色することによって、様々な季節やその移ろいを表現することが可能です。
銀杏は「公孫樹」とも書き、樹齢が長く、植えても銀杏 (ギンナン) が実るのは孫の代になってからといいます。
葉の形が末広がりで、秋には見事な黄金色に染まることから、古くから「富貴栄華」や「商売繁盛」の縁起物として親しまれてきました。
また、雌雄異株であることから「良縁祈願」や「夫婦円満」、古木になると乳房に似た気根が伸びることから「子孫繁栄」や「子宝祈願」と、様々なご利益があることから神社などでは御神木とされ、全国各地に「子育て銀杏」も見受けられます。
春には薄緑色の若葉が芽吹き、風薫る頃には鮮やかな新緑へと変わり、やがて秋には樹全体が黄一色に染まり、陽の光に照り輝く姿はまさに壮観です。そして、秋を惜しむようにはらりと舞い散り、黄金色の絨毯をつくります。
この銀杏の葉には防虫効果が知られており、古くから書物の間に挟んで栞にしたり、着物の防虫剤にしたりと重宝されてきました。
ちなみに銀杏の葉は、形が鴨の足に似ているということから「鴨脚樹」とも書きます。
楓紅葉や銀杏黄葉の情趣もさることながら、時に独自の色合いを見せる柿紅葉の美しさには、芸術性さえ感じずにはいられません。
艶やかな緑色の大きな葉に、朱や紅や黄色の絵の具をたらし込んだように色が入り混じり、複雑な表情を見せる様はなんとも言えないような美しさです。
冷気が身にしむ晩秋の頃になると、野山を彩った木々の葉も小さな旋風を描きながらくるくるりと舞い落ち、去り行く秋の寂しさを感じさせます。
川下では、散ってもなお美しい木の葉の流れが出来ています。水上に浮かんだ木の葉は、船に見立てて「木の葉舟」とも呼ばれます。
また、「枯れ葉」という名前の遊印ですが、初夏にはグリーンのインクでもお楽しみ頂けます。
混色(塗り分け)の基本は、先に明るい色をつけてから、次に一部分に濃い色を足します。
同系色で濃淡をつけて捺せば奥行き感が生まれますし、2~3色の異なる色味(主にイエロー系+グリーン系+レッド系)をあわせれば、豊かな表情が作れます。
同じ色で捺しても全く同じにはならないところが、自然の木の葉と同様に面白いところです。
遊楽の印の印材には、本柘 (ほんつげ) を使用してします。
本柘と呼べるのは、国産の柘のみですが、その中でも最高級とされる鹿児島県産の「薩摩本柘」を使用しています。
印は、一つひとつ和紙に包まれ、実寸サイズの印影紙で留められています。
何本あっても嬉しい遊印は、贈り物にもおすすめです。
日々の暮らしをちょっぴり豊かにしてくれる遊印。
お手紙はもちろん、アイディア次第で様々にお使い頂けます。
ここではその一例をご紹介しますので、ぜひ、自由な発想でお楽しみください。
手作りの箸袋はもちろん、市販の無地の箸袋にもワンポイント捺すだけで、ぐっと特別感が増します。
”かしこまり過ぎない、きちんとした贈り物” を包む際に。
無地の紙袋も、オリジナリティ溢れるおしゃれなギフトバッグに様変わり。
しおりやブックカバーなどを手作りしてみるのも楽しいものです。
無地の和紙便箋があれば、絵ハガキやポストカード、写真などを差し上げる際にも重宝します。
小さなものは7.5ミリ角、大きなものでも15ミリ角。
この小さな印面に、実に繊細な絵や文字が彫られている工房 蓮の「遊楽の印」。
これを可能にしているのが、最初に機械で彫った後に、職人さんが手仕上げするという作り方。
柘の硬い繊維を横切り、細かい線を彫るのは容易ではありません。最初から最後まで手彫りで時間をかけて作るよりも、機械での作業を取り入れることで、手の届きやすいお手頃な価格でのご提供を可能にしています。
それでも、きちんと手作りのぬくもりが感じられるのは、一本一本すべてに職人の手が入っているから。
機械は正確に同じものをいくつも彫ってくれますが、そのままでは印影が粗いことがあるので、手仕上げが必要になります。そのため、同じ絵柄でも仕上がりに若干の違いがあり、完成時には一本一本、試し捺しをして印影を確認しています。(開封したばかりの印面に朱肉の色がついているのは、このためです)
この小さな遊印には、「いいものをお求めやすい価格で」という職人の ”こだわり” と ”思いやり” が、いっぱいに詰まっています。
柘印は、ゴム印のように軽くポンと捺すと絵のどこかがつかず、かといって、しっかり力を込めて捺すと角までついてしまう、ということがあります。きれいに捺すには、まっすぐ垂直に力を入れて捺します。
印材自体が小さいので、空いている手で印材のトップを捺してあげるとうまくいきます。
下敷きには、はがき1〜2枚くらいの厚さの紙を敷いて捺すのがおすすめです。
市販の捺印マットは、沈みすぎて紙が持ち上がってしまい、印影の角まで紙についてしまいます。
絵柄印と異なり、枠付朱文や白文タイプ(印面全体に朱が付き、字が白く出る印)は、少し厚みのある下敷きを敷き、四方向に向けてぐりっと力を入れて捺したほうが綺麗に捺せます。
お使い頂いた後は、ティッシュで側面と印面の朱肉等を軽く拭き取って収納します。
水で洗ったり、スタンプクリーナーでお手入れする必要はありません。印材に水分が浸み込むと、傷んでしまいます。
時々、印掃ブラシで印面を軽くこすってあげると、より長く美しい印影をお楽しみ頂けます。
”遊楽の印” の収納にぴったりな「桐箱」や、印影の美しさを一層引き立ててくれる「印泥」などもございます。遊印と合わせて、ぜひどうぞ。
オリジナル商品「遊楽の印 (ゆらのいん)」が人気のはんこ屋さん。“おとなが楽しめる遊び道具” をコンセプトに生まれた遊印は、鹿児島県産の本柘を使用した繊細で美しい印影が魅力です。
印は一つひとつ和紙に包まれ、実寸サイズの印影紙で留められています。何本あっても嬉しい遊印は、贈り物にもおすすめです。
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