書くことで正直な気持ちを見つめたら、自分を卑下しなくなった。
「思っていることを普通に言えるようになりたい。そのためにはまず自分の気持ちを整理して把握しよう。」そんな心持ちで、著者の碇雪恵さんが35歳のときにブログで綴り始めた文章をまとめた本。
日記の日付は、2019年から2021年。ブログからピックアップした記事に、2022年に加筆をしてZINEとして刊行。コロナ禍や社会問題、話題になった映画など、私たちも当時経験した世の中の出来事を、碇さんの視点で感じたまま、ありのままを綴ろうとした極めて個人的なテキスト。
文中に、「いつか今のことをふり返るために、あんまりまとまっていない気持ちでも書き留めておきたい」という言葉が出てきます。今の自分が感じていることを、いいことも、嫌なことも、過不足なくいったん書いてみる。30代後半に差し掛かる人生の過渡期に、自分の心の奥底と向き合って書くことで、社会からの見えない圧や流れに押し負けない、「ひとりのわたし」の姿が浮かび上がってくる。そんな様子に、読んでいるこちらも自らの足で立ち、感じ、考えるパワーをもらえます。
書籍化にあたって日記を振り返ったコメントが追記されているのですが、今は「普通にまあまあ楽しく日々を送っている」「ファンタジーや理想を捨てて、少しずつ自分を基準にして調整していたら、なんとなく楽になってきた」、と反抗期をやりきったさっぱりとした様子もまた清々しいです。
「あれ、もしかして今私、反抗期かも?」という方は、ぜひご一読を。
以下、本文より
『35歳からの反抗期入門』は、遅すぎる反抗期を発症した2019年、私が35歳の時に始めたブログをもとに、文章を修正&ガリガリ加筆しまくったものをまとめたZINEです。ネットじゃなく紙の本だからこそ書けることがあるなと思いながら、個人的な話を追記しております。
目次
はじめに
べつに自由じゃない
リクナビペアーズマイナビティンダー
しあわせな村人だったときのこと
やさしさもSEXも両方あっていいーー映画『この星は、私の星じゃない』をみて
STOP神格化(そして健康に目を向ける)
この世のすべての人のためには泣けない
東京の価値観
善き行動の一部始終
俺の値段は俺が決める
トイレその後に(男性ver.)
産まれたらもう無力ではないーー映画『ハッピーアワー』をみて
花束には根がない
遅れてきたレイジアゲインスト花
いまさらですけど花束雑感ーー映画『花束みたいな恋をした』をみて
夢のよう、っていうか実際夢だった
愛に気がつくためのケアをーー映画『すばらしき世界』をみて
派遣とフリーランス兼業の現状と悩み
打算のない関係だけが美しいのかーー映画『愛について語るときにイケダの語ること』をみて
雑な言葉に抵抗したい
STOP神格化2022(というかBreak the ファンタジー)
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今季のカラーは「レモングラス」。黄色に少しくすみのあるグリーンが混ざったような絶妙カラー💚パッと目を惹く爽やかな色なので夏向きでは?と思うかもですが、秋冬のこっくりとしたグレーやブラウンなどの深いカラーと好相性です◎
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