自分の生まれた季節が、もっと好きになる。
そんな品を届けたいと考えた時に、思い浮かんだのが星座でした。
雑誌や情報サイトの占いでもお馴染みの、12星座。
自分の誕生日が何座にあたるかご存じの方も多いのではないでしょうか。
土と風の植物園では、そんな12星座にちなんだブーケをお届けしています。
今回ご用意したのは、ふたご座(双子座)のブーケ。
5月21日~6月21日生まれの方が、 ふたご座にあたります。
実は、今の季節に夜空を見上げても、ふたご座は見えません。
ふたご座は、冬から春にかけて見ることができる星座。
今の季節、ふたご座は太陽とともに昼の空を彩っています。
真昼の空が明るくて、すぐそこにいるのに、わたしたちが気づいていないだけ。
他の星座も同じ。
あなたが生まれた季節には、真昼の空から見守ってくれています。
目には見えないけどそっと寄り添い、あなたが生まれた尊い季節を祝福してくれている。
そんな、お守りのような存在になってほしいという願いを込めて束ねました。
ブルーの夜空に包まれた、きらきらと煌めく星々。
時代や人によっても異なりますが、現代の占星術の世界では、ふたご座のシンボルカラーは、一般的に「イエロー」とされています。
ミモザ、ラナンキュラス、ヘリクリサム。
ひだまりみたいな色合いのドライボタニカルたちを集めて、思わず顔がほころぶブーケに仕立てました。
優美な紫たちが、ひだまりみたいなイエローを引き立てる。
シヌアータの柔らかなパープルカラーは、宇宙の神秘そのもの。
ふたご座の誕生花でもあるラベンダーを織り交ぜて、香り高く。
ビタミンカラーのソリダスターや小麦も添えると、野山を駆け回っているかのような、素朴で楽しげな雰囲気に。
初夏の穏やかな空気感や、太陽が眩しい季節へと向かうワクワク感も、ぎゅっと詰まっています。
眩しいひだまりみたいなドライボタニカルたちは、夜空に浮かぶ、ある星にも見えてくる。
後ほど紹介するふたご座にまつわる神話を読んで、想像を膨らませてくださいね。
「ラッピング有」を選んでいただいた場合は、ブーケが自立するようにお包みするので、そのまま置いて飾れます。
ラッピング無しの状態で、花瓶に入れて飾っても素敵ですよ。
※一部のドライボタニカルが似寄りのものになることがあります。
贈り物にもぴったりなカードをお付けしました。
ふたご座の学名は、ラテン語で「Gemini(ゲミニ)」。
シンボルマークは、 双子が仲よく手をつないでいる姿を図案化したものとされています。
「ローマ数字の2」であるという説もありますよ。
星座の起源はとても古く、紀元前3000年頃、古代メソポタミア文明にまでさかのぼります。
夜に見張りをしていた羊飼いや旅人が、星と星を結んで動物や英雄などの姿を描いたのがはじまりだといわれています。
その後、古代ギリシャへと伝わり、詩人たちによって、星座とギリシャ神話が結びついていったのです。
ギリシア神話には、ふたご座にまつわるこんなお話が。
大神ゼウスの妻の一人、王妃レダは、カストルとポルックスという双子の兄弟をもうけます。
二人はやがて勇者となり、多くの戦いに身を投じるように。
その中で、兄のカストルは命を落としてしまいます。
ポルックスは、兄カストルの後を追って死のうとしますが、不死身の体を持っていたため死ぬことができませんでした。
兄とともにありたいという気持ちから、ポルックスは自らの死をゼウスに懇願しました。
ゼウスはその願いを叶えるため、二人を星座にしたのです。
死んだ後も、いつまでも仲良くいられるようにと。
ふたご座を構成する星の中で、ひときわ明るい二つの星は、兄弟の名前でもあるカストルとポルックスという名前がついています。
和名では、「二つ星(ふたつぼし)」、「兄弟星(きょうだいぼし)」「金星銀星(きんぼしぎんぼし)」、「夫婦星(ふうふぼし)」などと呼ばれることも。
神話を知ると、夜空を見上げて兄弟の名前がついた星を探してみたくなりませんか。
星座が古代ギリシャに伝わり、神話との結びつきを強めた後も、新たな星座がどんどん作られました。
多いときには星座の数は100以上になり、人によって星座名が異なることも。
そこで現在は、星座を整理して世界共通の88個に統一されました。
このうち、おひつじ座やおうし座など、太陽の通り道(黄道)にある12個の星座が、「黄道12星座」と呼ばれ、わたしたちにも馴染み深いものとなっているのです。
ビタミンカラーが主役のふたご座のブーケの次は、かに座(蟹座)のブーケをお届けする予定です。
かに座のシンボルカラーは、ホワイト。
夏本番へと向かっていく季節に、涼やかな空気を運んできてくれるはず。
6月22日〜7月22日生まれの方が、かに座にあたります。
楽しみにしていてくださいね。
夜空をキャンバスにして、何千年も前から紡がれてきた、星座の物語。
その物語が始まるよりも、ずっとずっと前から宇宙にいた星たちにとっては、ちっぽけな物語かもしれないけれど。
ふたご座のブーケに閉じ込めた物語に想いを馳せてみると、自分や大切な人が生まれたこの季節がもっと愛おしくなるかもしれません。
ゆたかな土に育まれた植物がやさしい風に包まれてドライになる。
時間とともに表情を変えていく自然の色と香りの不思議。
ドライフラワーのもつ、たおやかな美しさとしなやかな存在感をもっと暮らしにとり入れて楽しんでほしいー、
そんな想いから土と風の植物園は生まれました。
日常の中に、自然のかたちが存在する豊かさに触れる場所や、きっかけをつくりたいという想いを込めて商品をお届けしています。
静かに時を経て、<生>から<ドライ>へと姿を変えた花たちをひとつひとつ選び、組み合わせるワクワクをたくさんの方と共有できることを願っています。
▲黄道12星座