ゆったりと広がるシルエットと不均等なフレアーで波のあるパーツの組み合わせで、 リゾートの雰囲気を意識したアイテムです。

大きな花に見立ててデザインされた刺繍やリズムのあるフリル使いなど華やかなディテールとなったブラウスです。身体のラインを拾いすぎないゆとりがありつつも、全体はすっきり見えるコンパクトな丈感なので、どんな体型の方にもバランスよくフィットします。

インドにて手紡ぎ・手織りされたカディコットンをオリジナルカラーに染めた後に、 金型で一枚づつ花びらをくり抜いて、自然な光沢のある太糸で一針づつ刺して留めていき、 大きな花柄をかたちづくっていく生地を使用しています。

ラフにカットオフされた花びらを重ねて大胆に装飾を加えて刺繍を施し、繊細さと粗野感をあわせ持つ個性的な生地に仕上がっています。

カディコットンは優しい風合いが特徴。人の手でゆっくりと紡ぎ織られていくため打ち込みが甘く、糸の不均衡さは風を通し汗をすばやく吸収し、速乾性にも優れています。薄手ですが軽くて丈夫で、手仕事から生まれる温かみが感じられます。

大胆なこの柄を陽気なグリーンと、抑えたブラックの2色のコットンで仕立てられました。華やかで繊細で控えめで大らかなこの生地で、ランダムな畝りのフリル衿と柔らかく仕上げた袖のブラウスが完成しました。

フリルのように襟から前立て部分にあしらったフェミニンなディテールです。すっきりと大きく明いたデコルテが、見た目にも爽やか。

ふわりと重なった大きな襟です。ベルスリーブが肩から二の腕を自然にカバーしてくれるので、シルエットを気にせず着られるのも嬉しいポイントです。

黒で統一されたシックなブラック。上品な雰囲気で着られますのでラフになりすぎず、日常にも少し特別なシーンにも馴染みます。レイヤードしやすい絶妙な丈感ですので、ワイドパンツにも細身のスカートにも合わせやすく、一枚でコーディネートがまとまります。

< SOMEONE ELSE >

今回も2024年に続いて旅がテーマです。 モチーフにしたのは、パトリシア・ハイスミスの小説を元にした映画“The Talented Mr.Ripley”。奇妙な趣と普遍の道理「ロマンティックを素朴」「空想と事実」「女性と男性」。 SUSURIの服つくりを見返して新しいご提案へと誘うテーマです。

そんな春夏は物語の前半「穏やかな港町でのバカンスの気分を取り入れたラインナップになっています。薄く発色をよくしたブルー・ピンク・グリーンと、ベージュ・クリーム・ブラウンなどナチュラルな色味のバリエーションのカラーパレットを、柄のつくり方や生地同士の組み合わせ、ステッチや付属使いで様々にミックスしました。

日常は、羞じらいや緊張、可笑しさや軋みなど、曖昧な気分を見つける小さな旅の繰り返しです。
そんな不確かで不均等な日々の気分を男らしい、女らしい、という感覚に捕らわれず、時代や物語のイメージを重ねて衣服として表現します。

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