兵庫県の最北端に位置する豊岡市竹野町は、人口が5千人ほどの小さな町です。海岸一帯が山陰海岸国立公園に属しており、日本の渚百選、日本の海水浴場百選にも選ばれるほどの、白砂遠浅の美しい海岸が広がっています。
この海の海水だけを原料にしてこのお塩は作られています。海水以外のものは一切入っていません。海水を取水するのは、透明度が7m以上あるときだけに限定し、2~3回かけてろ過して使用しています。
お塩が作られている塩工房は、竹野浜の浜辺のすぐそばにあります。波の音が響き渡る工房には、気持ちの良い浜風が吹き込んできます。この地域で唯一、塩を作っている場所です。
工房の真ん中にある大きなふたつの釜で作られるお塩の量は、300リットルの海水からわずか6kg。年間に作ることができる量は限られています。
塩を煮詰めるのに欠かせない火は、日本海の浜辺に流れ着く流木を使っていました。浜辺に流れ着く流木は、集めるのにも処分するのにも費用がかかっていたため、これを有効活用。しかし、現在ではお塩の生産量が増えたこともあり、流木だけでは到底追いつかなくなってしまい、今では端材などの廃材を使われています。
木を燃やして煮詰めるという作業は、ガスや電気のように常に安定した火力にはならないため、いつも同じ味にするには経験と勘による調整が必要です。
海水を煮詰め始めてしばらくすると、徐々に塩の結晶ができ始めます。
たじまのお塩は、一般的なものと食べ比べてもらうと分かりますが、圧倒的に辛みがすくなくまろやかです。その差は歴然です。おにぎりはもちろんのこと、天ぷらや焼肉といった食べる直前に付けて食べていただくとその風味がはっきりと分かります。またこのまろやかさはスイーツや和菓子といった甘さを引き立てるのにも向いています。
秘密は、この煮詰める工程の中で辛味成分が多く含まれた小さな塩の結晶が出てくるので、これを丁寧に手作業で取り除いてやることでまろやかな味を生み出しています。
すくい上げた塩にはまだ水分が含まれているので、ここから乾燥をかけていきます。
塩作りは、海水を汲み上げる、煮詰める、できた塩をすくい上げる、乾燥させる。これのひたすら繰り返しです。複雑な工程があるわけではなく、とてもシンプルです。だからこそ少しの違うだけで同じ味にはなりません。ごまかしが効かず手が抜けない。誰がやっても同じにはなりにくい作業でもあります。
そんな手間と時間がかかったお塩をパッケージにしました。
塩には甘みを引き立てる効果もありますが、まろやかな辛みのたじまのお塩はスイーツやフルーツにもおすすめです。地元の和菓子屋さんでも隠し味に使われているほどです。
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- カテゴリ
- フード・ドリンク > 調味料・食用油 > 調味料
- スペック
- ・名称:塩
・産地:兵庫県豊岡市竹野町
・製造場:たけの観光協会(誕生の塩工房)
・販売元:チコニア
・原材料:海水
・内容量:約50g