2024AW でつくったオペラの演目からイメージしたアイテム。 国も言葉も生活も立場も余りに異なる者同士が音楽と踊りで繋がり混ざり合う夜の甲板。 縦のラインを意識したゆとりの中に情炎を潜ませたかたち。

main : COTTON 91% NYLON 9%
lining:cupra 100%
contrast : LINEN 100%
made in Japan

群馬県で製織したコットンナイロンのオリジナル生地を使用しています。 古いドローイングを元に制作した 2024SS のペイズリー柄をもとに大胆にカラーリングを変更。こちらの柄はテーマとなる映画に出てくる人物が着用するレオパード柄からイメージしたお色となっています。 経を動かしながら柄をつくって浮かせた緯に織り込み、立体感のある複雑な柄を表現。 最終的に不要な浮き糸を手でカットしてつくる技法を用いています。

薄手ながらふんわりと膨らみを感じる繊細なファブリックで、裏側はさらさらとした質感です。立体感のある表地は透け感があり、独特の揺らぎを感じるどこか幻想的な雰囲気。キュプラ100％の裏地が一体となっており、滑らかな穿き心地です。

ヴィンテージ感ある柄と奥行きのあるデザインがコーディネートに落ち着いた華やかさを演出。シックで雰囲気のある装いを叶えます。

ウエストにリボンを内蔵し、絞ってサイズ調整ができるフリーサイズとなっています。

左サイドに並ぶ円錐型の釦は、蚤の市で見つけた古い型をアレンジして制作したボタンを使用しています。

広がりを抑えた上品なシルエットで、足元まで届くロング丈です。キュプラ100％の裏地は膝下辺りまでの丈ですので、足元は透け感のある軽やかなシルエットとなっています。夏はスカート1枚で、秋冬はタイツを合わせて装いが楽しめます。

ひざ下にはさり気なくリボン生地で切り替えが施されています。

同布で作られたトップスもご用意しており、セットアップでの着こなしも楽しめます。

< SOMEONE ELSE >

今回も春夏に続いて旅がテーマです。 モチーフにしたのは、パトリシア・ハイスミスの小説を元にした映画“The Talented Mr.Ripley”。奇妙な趣と普遍の道理「ロマンティックを素朴」「空想と事実」「女性と男性」。 SUSURIの服つくりを見返して新しいご提案へと誘うテーマです。

春夏から続く物語の後半、一転して古都や運河のシックな街を舞台とした冷たい展開となっています。闇夜のブラックを中心のカラーに、ベージュとブラウンを添えるパレットに、レッドを差しています。1つの素材に対して静と動のアイテムを並べたり、同じかたちを使用する素材によって印象を変えたり、 春夏から継続したかたちや生地も雰囲気を変えてリリースしたりと、 テーマとなる二面性の同居をシーズン全体で表現しています。

日常は、羞じらいや緊張、可笑しさや軋みなど、曖昧な気分を見つける小さな旅の繰り返しです。
そんな不確かで不均等な日々の気分を男らしい、女らしい、という感覚に捕らわれず、時代や物語のイメージを重ねて衣服として表現します。

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