「シサムノガウチョパンツ」は、2010年生まれ。
sisamパンツ界の長ともいえる存在だ。
カジュアル、きれいめ、エスニック…
どんな人の「好き」にも、すとんと着地する絶妙なAライン。
そして、ネパールの美しく素朴な生地を最大限に引き立てる
シンプルなシルエットとデザイン。
丈感やカーブラインなど、細部に少しずつ改良を重ねてきた。
チョキチョキ、チョキチョキ。
カタカタカタカタ。
ネパール・マハグチの工房では毎シーズン
パンツづくりの音が快活に響き渡る。
そのシンプルさと歴史の長さゆえ、ガウチョパンツは、どの作り手にとっても服作りの基本。
気が付けば、作り手にとっても、身近で大切な存在なのだ。
11年もの間、季節が巡るたびに生地の色や模様を変えながら
誰かの日常のなかで愛されてきたガウチョパンツ。
そのなかの一人の日常をのぞいてみようと思う。
愛用歴10年 エンドウ
この日エンドウに持ってきてもらったのは、
もう10年以上履き古しているという初代ガウチョパンツ。
ネパールの手織り生地で作られたものだ。
長く大切に履かれてきたことが、一目でわかる生地の風合い。
「もうだいぶボロボロだけど」というエンドウの声に、その愛おしさが詰まっている。
それでもいまだにしっかりと生地の生命力を宿していることが、
手織りの布や、その手仕事のたくましさを物語っているように思う。
エンドウは、昔から俄然ガウチョパンツ派。
身長が153cmと小柄なこともあり、ボリューミーになりすぎないシルエットが
彼女のスタイルにしっくりきている。
特にワンピースの下に履くのがお気に入り。
十分長い丈のワンピースの下にも、必ずガウチョを忍ばせる。
控えめなAラインが、ワンピースのシルエットの邪魔をせず、
ちらちらと足元でその存在感を放ってくれるからだ。
最近ではさまざまな可愛いボリュームシルエットのパンツが、
お店にずらりと陳列されている。
そのなかでは、ガウチョパンツは少し謙虚な、目立たないタイプのパンツかもしれない。
「でも、そこが良い。」とエンドウは語る。
あくまでもさりげなく、かっこよく。
バランス感のある名脇役。 パンツ界の松重豊。
“タイトなパンツやデニムを普段履いている人、
ゆったりシルエット初心者の人に、ぜひ履いてみてほしいです。
履き心地が本当に楽で動きやすいので、母に贈ったこともあります。
いまは家にいる時間も多くなってきているので、
外でも中でも「楽」と「おしゃれ」を身に着けてもらえるパンツです。”
モデル160cm(サイズ1着用)・モデル160cm(サイズ2着用)
ガウチョパンツに、日々のおしゃれを支えられて幾年月。
流行や時代の変化も何のその。
変わらない佇まいで、いつもそこに自然とあり続けてくれる。
そんな謙虚さが、私たちは大好きだ。
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ストア紹介
sisam FAIR TRADE
「フェアトレードのある暮らし」
インドやネパールで、人の手のぬくもりを宿しながら丁寧に作られた衣服。
フィリピン山岳地帯で森林農法により育てられたコーヒー。
ものの背景とつながることで、日々...もっと見る