「NARU」ロングセラーニットの誕生秘話

ストア：NARU掲載日：2023/11/15

NARU FACTORYの代名詞ともいえるロングヒット商品コットンランダムリブニット。
リピーターさんが多く、毎年新色を楽しみにしていただいています。
そんなランダムリブニットの誕生秘話や人気の秘訣をお話しいたします。

誕生秘話

私たちの工場は大阪の泉州と呼ばれるセーターの産地にあります。

泉州産地の歴史は古く1500年頃から繊維の町として始まります。

しかし古くからあるゆえにセーターはカシミヤ・ウール・アクリルを編むものという思い込みが強く、コットンニットを編むという考えがありませんでした。

ご多分にもれず私たちも当然セーターと言えばウールと考えていました。

しかしNARU FACTORYを立ち上げるにあたってウールのセーターはチクチクするし、着れる期間が短いという理由で避ける方がいるという事を聞き「肌に優しい綿素材のセーターを作ったらどうだろうか」というアイディアが出ました。

初めてニット職人に「綿のセーターを編んで欲しい」と言った時は「綿のセーターなんて売れるの？」と不思議そうな顔をされたのを今でも覚えています。

しかしそれから10年以上の月日が経った今でも綿のセーターはNARU FACTORYのヒット商品として君臨しています。

人気の秘訣

そんなコットンランダムリブニットで私たちがこだわったのは

・1枚でも着れる厚み
・長く着られる強度
・快適に着用できる機能性　です。

多くのコットンリブニットは生地が薄く透けが気になる物が多かったので「せっかく自社で作るのだから1枚で着れる厚みにできないだろうか」といろいろな太さの糸を試してみました。

そうやって30枚以上の試編みの末に生まれてきたのが今のリブニットです。

また永く着てもらえるように、襟や裾や袖口などの引っ張ることが多く強度が必要な部分は1本糸を増やして編んでいます。

ですが糸を一本増やすだけで済まないのがセーターづくりの難しい所で、襟や袖口を一本増やそうと思うと全く別で糸をセットしないといけないんです。

当初現場からは「袖口も同じでいいのではないか？」という声もありましたが、やはり永く着ていただきたいという思いで細かいリブ分は1本糸を増やすことに決めました。

更にこだわったのが糸の機能（天然の消臭抗菌効果）です。私たちが使っている綿には染色の際天然由来の消臭殺菌効果のある物を使用しており、冬の室内など寒暖差により汗ばんでしまっても快適に過ごしてもらえるように糸選びを行いました。

そんな格闘の末に生まれてきたのが今のコットンランダムリブニットです。