外反母趾予備軍のためのグルカサンダル
バイヤーの柳沼です。
先日久しぶりにパンプスで外出しました。10mも歩いたら、「足指の窮屈さ」ですごい違和感があるんです。あたたかい日はグルカサンダルで外出していたので、その履き心地が当たり前の感覚になっていたんですね。
グルカサンダルは、ベルトで甲を安定させつつ、足指は圧迫しません。その証拠に靴の中で足の指を5本とも動かすことができるんです。この解放的なサンダルは、足に難の多い外反母趾予備軍の私にぴったりでした。素足だけでなく、靴下を合わせて長い期間履くことができるのもこちらのサンダルのよいところです。
外反母趾の「骨の変形」が目立たない
私は右足だけ外反母趾気味で、親指の付け根が「く」の字に曲がっています。サンダルを履いた真上からの写真をよく見ると、右足だけ靴底が見えない箇所があり、これは骨が出っぱっている部分。
素足だと家族に「かわいそう」と言われるくらい右足は変形しているのですが、このサンダルだと目立ちにくいですよね?甲は押さえつつ、足指付近は一切締め付け感がないので、外反母趾悪化の心配も極めて少ないように感じています。
真横から見ると、サンダル内に空間があるのがお分かりいただけると思います。この「空間」があるから、靴の中で足指を自由に動かすことができます。それは足指がどこも圧迫されていない証拠です。それにすっかり慣れてしまい、久しぶりに履いたパンプスで「足指同士がぎゅっとくっつく(圧迫される)」違和感を感じてしまったんですね。
甲をベルトで押さえるから安定感抜群
もう一つ、グルカサンダルのメリットは、長時間歩くことができて、足が疲れにくいところ。一般的な女性向けのサンダルって、8割方パカパカして歩きにくいですよね?
その点、グルカサンダルは甲から足先までをしっかり押さえ、ストラップでホールドするので、足裏と靴が離れることがありません。パカパカしないから、足に変に力が入ることもなく、歩きやすくて疲れないんですね。
ただ、しっかりした革を使っているので、新品のうちは、薄手の靴下を履いて慣らしていただくのが良いと思います。私の場合は革が足に馴染むまでの間は、履くときにも、上の写真のように、ベルトを手でずらすように調整する感じで足に合わせる動作が必要でした。
そのかわりに、馴染んだ後は、夏のサンダルでこんなに履きやすい靴はなかった!と思えるほど快適。お恥ずかしながら、私は昔ヒールを履きまくって小指にタコがあったりもするのですが、グルカサンダルだと足指はほぼ見えません。さりげなく指の難点を隠してくれるのも嬉しい限りです。
サンダルだけど一年の半分以上履ける
足に優しく、外反母趾もさりげなくカバー、歩行の際もパカパカせずに疲れにくい、と良いことづくしのグルカサンダル。
履いて実感したもう一つのメリットが、足が露出し過ぎないため、履ける時期が長いこと。革製で、靴下を合わせても自然に履けるデザインなので、4月から10月頭までは活躍してくれます。つまり一年の半分以上出番があるということです。
夏は素足で履けば涼しげで、靴下を合わせれば春先や初秋まで履ける、意外とこういう靴ってないですよね。
このグルカサンダルのつくり手である高進製靴の高橋さんは、お姉さまが足にトラブルをお持ちで、なかなか履ける靴がないことから、「足に優しい靴」を信念にものづくりをされています。
開発の途中で「靴の中で指が動くんですよ」と聞いても、いまいちピンとこなかったのです。でも実際に履いてみて「足指が動かせるというのは、こんなに解放感があるんだ!」と感動しました。私のように外反母趾予備軍の方をはじめ、「足に難アリ」で靴選びにお悩みの皆さんの参考になれば幸いです。
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