着る人や過ごし方を限定するような服がある一方、生活のさまざまな側面に思いを馳せながら、着る人が心地よく生活できるように考えられた服もあります。人の生活に即して、きちんと作られているかどうかを、わざわざは衣服においても大切に考えています。例えば、古き良き作業着の形を踏襲したこちらです。

東北地方で山や畑で働くときに着ていた猿袴を、今の生活にあわせて生まれ変わらせたSAPPAKAMA。お尻周りはゆったりと、裾に向かってシェイプのかかった形は、何枚ものパーツを使った立体的な仕立て方によって実現されています。

一つひとつのパーツは縁日の職人たちが手作業で縫い上げています。ウエストはゴム仕様ですが、フロントに付けられた紐でサイズ調整も可能です。細かな配慮のおかげでどんな動きにもついてきてくれるため、幅広い体型の方に穿いていただけます。

戦時中に活動衣として普及したもんぺを、うなぎの寝床が現代の形にマッチするような型にした「現代風もんぺ」。体に型があわせてくれる感じで、穿いていて圧迫感がなく、しゃがんでも締めつけを感じません。

わざわざではいろいろなもんぺを取り扱っていますが、このバタフライ柄はヨコ糸にスラブ糸を使用していて、一層柔らかな生地感。それでいて肌あたりはさらっとしているので、暑い時季にも心地よくお使いいただけますよ。

ストレッチもんぺは、ポリウレタンを2％加えたストレッチ生地を使い、横と斜めに伸びるので、さらに足の曲げ伸ばしが楽々です。木綿織物の老舗・宮田織物が織り上げた生地を、職人の手で丁寧にミシンをかけて仕立てた一着。SSから3Lまで幅広いサイズがあるので、ジャストサイズやゆったりめなど、お好みのフィット感で着ていただけます。

服に生活をあわせるのではなく、生活に服があわせてくれるようなゆとりをもったボトムス。パッと見ただけではわかりませんが、実際に穿いて生活するなかで「なるほど、こういうことか」と、きちんと作られている所以にご納得いただけると思います。あなたの生活にぴったりの一着を見つけるお手伝いを、わざわざも担えたら嬉しいです。