梅が完熟する梅雨の時期から1か月以上梅を漬けておくと、干さなくても美味しい「干さない梅干し」ができあがります。その作り方は以前、発酵料理教室を主宰する大林洋子さんに教わりましたが、今回はその梅を干してできる「梅干し」の干し方をご紹介します。
干さない梅干しがふっくらした仕上がりに対し、干す「梅干し」は、ねっとりとした仕上がりで、また違った味わいを楽しめます。
左:「干さない梅干し」 右:3日間干した「梅干し」
今回、大林さんに教わるのは、赤紫蘇やはちみつなど何も加えず、梅そのものの自然な味わいを楽しめる「白梅干し」の干し方。塩漬けした梅(干さない梅干し)を使って、簡単で美味しい白梅干しを作ります。
大林洋子さん(桜堂クッキング協会代表理事)
「今ある幸せに気が付ける場所」をコンセプトに、これまで専門で培ってきた[料理 ✕ コーチング]で、食とココロの両面からサポート。フードスタイリスト、食のコンサルタントの他、料理教室を主宰。料理教室では、「発酵料理×野菜薬膳×マクロビオティック」のオリジナルメソッドで、砂糖不使用、無添加生活、グルテンフリーのシンプルな調理法を伝えています。
梅を干すタイミング
梅雨が明け、 晴天が続く7月末~8月初旬を「夏の土用」といいます。この時期を目安に、悪天候の日を避け、気温が高く晴天が3日間続く日に、梅を干してください。
梅の干し方
塩漬けして1か月以上たった梅を一粒ずつ、皮を傷つけないようそっと瓶から取り出していきます。
1か月以上塩漬けした完熟梅。芯までやわらかくなっているか、軽く押して確認してください。
ザルや干しかごなど、通気性のよい台の上で、梅同士がくっつかないように並べます。
1日1~2回程度裏返しながらじっくり乾かしていきます(朝晩の気温が下がった時間帯に行うと、梅がくっつかず裏返しやすいです)。
今回は、竹ざるを使用。底の通気性をよくするため、
重しを入れたカゴの上に直径約30センチのざるを乗せ、約1kg分の梅を並べて干しました。
3日間干すと、余分な水分が飛び、梅の表面が乾いて白っぽくなってきます。
これで「白干梅」の完成です。
Q.干した梅は、梅酢に漬けて保存した方がいいですか?
梅酢に漬けても漬けなくても、どちらでも大丈夫です。お好みの方法で保存してください。
Q.常温で保存可能ですか?
はい、日の当たらないところなら、常温でも保存可能です。
Q.塩漬けにした時に出た梅酢はどうしたらいいですか?
一般的な酢と同じように、ぜひ料理にお使いください。この梅酢が欲しくて梅を漬けられる方もいらっしゃるほどです。保存は常温で大丈夫です。
梅干しを使ったおすすめレシピをご紹介
梅干しを使った簡単でとびきり美味しいレシピを大林さんに教わりました。料理にもぜひ活用してみてください。
今回使用した道具はこちら
ストア紹介
hushykke
北欧雑貨やインテリア雑貨、テーブルウェア、キッチンウェア、ファッション雑貨、ギフトアイテムなど、日々の暮らしを心地よく彩ってくれる、洗練されたアイテムをお届けします。もっと見る