数々のブランド靴の生産を手掛けている東京靴研のオリジナルブランドKUTSUNE(クツネ)に、新作のパンプスを作ってもらいました。当店のリクエストは「オンオフ問わずに履けるパンプスが欲しい」というもの。それをもとに、婦人靴の専門メーカーならではの知見と技術を注いで、何度も修正をしながら完成させたものです。
履くだけで足がすらっときれいに見えるだけではなく、踵が抜けないような工夫が施されたこちらは、一年を通して履ける定番の一足になると思います。
パンプスのストレスを払拭するデザイン
今回、完成したパンプスは、アッパーがV字にカットされたもの。KUTSUNEの靴は履く人のストレスを解消してくれる工夫が施されているのが特徴ですが、こちらも素材選びから仕様まで、KUTSUNEならではのこだわりが見られます。
工夫その1、足に馴染む柔らかい牛革
このパンプスに使われているのは、柔らかい牛革です。一般的な革靴で使用する牛革ではなく、あえて小ぶりの牛の革を使用しているというこちら。子牛の革と同様に、小ぶりな牛の革は柔らかくて、足入れをした時に、馴染みやすいのだそう。
幅広だったり、外反母趾だったりと足の形は千差万別。このパンプスは、足をパンプスに合わせるのではなく、やわらかい革が足の形に沿ってくれるのがいいんです。
工夫その2、指が痛くならないスポンジ
続いては、足指が痛くならない為の工夫です。上の画像は靴の中の仕様をわかりやすくした画像です。表からはわからないのですが、実はこのパンプスのつま先部分の内側には、スポンジが入っています。
直接足指が靴に触れないことで、痛みが無いようにと考えられているんです。
工夫その3、踵抜け防止のスポンジ
スポッと足を入れるだけのパンプスは、脱ぎ履きが簡単な一方で、踵が脱げてしまう作りのものが結構多いのも事実。でも、KUTSUNEのパンプスには工夫があります。
それは、踵部分に入っているカマボコ型のクッションです。足を踏み出すとこちらが足の踵に引っ掛かってくれて、歩いていてもカポッと脱げにくく、変な力が入らずに歩けるんですね。
変な力が入らないという事は、足が疲れにくいという事。婦人靴の専門メーカーならではのテクニックだなと思います。
工夫その4、滑り難いソール
もう一つ、KUTSUNEらしいなと感じるのが、本底部分です。底には、世界的に評価されてるVibram(ビブラム)社製のゴム底を貼っています。Vibram社は登山ブーツ用ソールをはじめ、ソールを専門に作っているイタリアのメーカー。有名な靴ブランドも、ソールはVibram社のものを採用するなど、滑りにくく耐久性のあるソールを作られています。
こちらの靴で使用しているのは、中でもウォーキング&コンフォートシューズに最適だと言われるもの。軽くてグリップ力のあるのが特徴です。
サイズ選びのポイント
サイズは23cmから25cmまでをご用意しています。靴の幅は2Eです。実際に色んな足のスタッフに履いてもらいましたが、足の厚みがない方や足幅が細い方は、普段と同じサイズを履くと、少し大きめに感じます。ワンサイズ下をお選びいただくか、靴下の厚みでご調整いただくのがおすすめです。
一方、足の厚みがある方、甲高の方、幅広の方は、普段履いているサイズをお選びください。
季節によって、またコーディネートによって、靴下の厚さが変わるので、サイズ選びに迷う方も多いと思います。そういった場合は、普段と同じサイズを選び、中敷き等で調整するのもおすすめです。
ノーヒールで楽に履けて、スニーカーよりもきちんと感があるこのパンプスで、個人的にいいなと思うポイントがもう一つあります。それは、ボトムスを選ばない事。
何年も撮影をしてきて思うのですが、細身のパンツ、ワイドパンツ、デニム、スカートと、ボトムスを選ばない靴って、なかなか無いんです。唯一、バレエシューズのように、足の甲が見える面積が大きいデザインの靴は、ボトムスを選びません。そして、このVカットパンプスもこれにあたるんです。
デザイン性はもちろんですが、革の柔らかさ、そして踵抜け防止の仕様と、婦人靴メーカーならではのテクニックが備わったパンプスの履き心地を実感していただきたいです。
ストア紹介
スタイルストア
スタイルストアは2005年開店のオンラインセレクトショップです。「私と暮らしをアップデート」をコンセプトに、つくり手の顔が見える暮し回りの品々を集めています。つくり手がこだわりと思いを込めて制作するものは...もっと見る