こんばんは。10/1（金）からわざわざのシュトレンの今季分ご予約をスタートしておりまして、早速1,000件を超えるご予約をいただきました！ありがとうございます。これから薪窯で焼き、熟成期間を置いてから10/23（木）以降順次お届けいたします。ご予約された皆様、どうか楽しみにお待ちくださいね！

さて、そんなわざわざのシュトレンは「“頭”で味わう」奥深さも持ち合わせています。味わうって、実は舌だけの話じゃなくて、頭の中でふくらむものではないでしょうか。

例えばりんごでも、ただ「りんごです」と出されるのと、「長野県の農園で葉を残して育てていて、見た目の色づきより葉から送られる養分を大切にしています」と背景を知ってから食べるのとでは、感じるおいしさが違ってきませんか。人は舌で味わうと同時に、知識や物語を頭で味わっているのだと思います。

ですのでぜひ、わざわざのシュトレンも舌と頭の両方で味わっていただきたいのです！

わざわざのシュトレンは、卵・砂糖・バターを一切使わずに作っているのが特徴です。甘さは白ワインに漬けたドライフルーツや国産小麦そのものの自然な甘み。しっとりと仕上げるためにココナッツをたっぷり使い、スパイスやナッツも加えています。ひと口食べた瞬間に広がる香りは複雑で芳醇で、余韻をいつまでも楽しみたくなります。

けれども、このシュトレンが今のかたちになるまでには、たくさんの試行錯誤がありました。

そもそもシュトレンは保存性を高めるために砂糖を大量に使うもの。でもわざわざのシュトレンは、卵・砂糖・バター不使用です。保存料にも頼らずに、甘くてしっとりとしたシュトレンのレシピを編み出すのにはかなりの試作を重ねました。

さらに、レシピがひとたび完成したからと、ずっと同じように作っているわけではないのです。例えば品質テストとして、10ヶ月保管しておいたシュトレンを食べてみるという実験もしました。「もうこれはシュトレンじゃない」と思うほど発酵が進み、おいしくなっていて驚きました。これをきっかけに生産体制を見直し、1,2週間だった賞味期限は1ヶ月、2ヶ月と伸び、現在は6ヶ月と長くなりました。

ある年は酵母や水分量を調整したり、ある年は薪窯で焼いてみたり。需要に供給が追い付かなくなってきて、製造量を増やすよう体制を整えた年もありました。ドライフルーツの配合は毎年吟味し、味のバランスを変更しています。お客様からいただいた声も参考にしながら、わざわざのシュトレンは毎年のように改良を重ねてきました。

ひと切れごとに広がる、フルーツとスパイスの豊かな香り。そこには、17年間積み重ねてきた試作と工夫、そしてたくさんのお客様のお姿があります。

舌で感じる甘みと香り、そして頭で味わう背景と物語。せっかくなら舌と頭の両方で、わざわざのシュトレンを味わってみてください。

ただいまご予約いただきますと、10/23（木）以降、焼成から２週間以上熟成し食べ頃を迎えたものを順次に発送します。詳しくは商品ページをご覧ください。ご予約をお待ちしております！