ao 20周年を記念して
今年、aoは20周年を迎えました。
節目のこの年に、ao 代官山にお店を構えていた頃に、ディスプレイなどのスタイリングを担当されていた、スタイリスト・タンナイミサさんとともに、ものづくりをあらためて静かに見つめ直す時間を持ちました。
良きものを作ろうと、お互いに肩の力をそっと抜き、布と向き合う贅沢なひととき。
2025AWコレクションでは、スタイリスト・タンナイミサさん監修のコラボアイテムを発売いたします。
毎日の装いにそっと寄り添うような服を。
古い雑誌の一枚の写真、記憶の奥に眠る色の気配…
そんな私たちの小さな「日々のときめき」の断片から、
新しい服が少しずつ形になっていく瞬間は、まるで宝探しのようでした。
ガーゼロングコート
まずは、ガーゼで仕立てたコート。
ヴィンテージコートの佇まいをベースに、雑誌の写真から着想を得た大きめのポケットや存在感のあるボタンなど、タンナイさんの心に浮かんだイメージをひとつひとつ丁寧にかたちにしています。
触れるとどことなく懐かしさを感じるような、そんなディテールが散りばめられています。
ガーゼロングシャツワンピース
続いてご紹介したいのは、そっと風をまとうようなロングシャツワンピース。
スタイリスト・タンナイミサさんとともにつくりあげたこのガーゼの一枚には、遠い時代のネグリジェが持っていた、あのやさしい空気がふわりと宿っています。
袖を通した瞬間、心が少し弾むような、ひそやかなトキメキが広がるはずです。
そして何より、細部が美しい。
ポケットの角度、リボンのわずかな色の重なり…ひとつひとつを見つめていくと、昔の丁寧な手仕事がそっと息づいているのを感じられます。小さなこだわりが集まって、静かに物語を紡ぎ出すような佇まいです。
人の体温に寄り添う、素材のよさ。
素材には、着る人の体温にふっとなじむスラブダブルガーゼを選びました。
軽やかで気取らず、それでいて一枚でコーディネートが完成してしまう存在感。
寒い日も、あたたかい日も、気づけば手に取ってしまう——そんな信頼感のあるワンピースです。
季節の境目にも、忙しい朝にも、そっと寄り添ってくれる一枚。
毎日の暮らしのなかで、自分の味方になってくれるような頼もしさがあります。
カカオ染めロングシャツ
アンティークのシャツをもとに、細部のディテールまで一つ残らず丁寧に再現した、タンナイさんとのロングセラーコラボシャツ。時代を超えて愛される普遍的なデザインだからこそ、着る人の個性をそっと引き立て、どんな日にも寄り添ってくれます。
そして今年、20周年を記念して、特別な新色が誕生しました。
宝島染工さんとともに、チョコレートづくりの過程で生まれる「カカオの廃材」と「墨」を使用し、天然染めでしか生まれない深く奥行きのあるブラウンを表現。
カカオのやわらかい温度と、墨の静かな深みがゆっくり溶け合い、まるで時間をまとったアンティークのような、味わい豊かな色合いに仕上がりました。
静かだけれど、確かな存在感。
袖を通すたびに、その理由を感じられる一枚です。
ガーゼなニットカーデ(海松色)
そして、aoらしさがぎゅっと詰まった「ガーゼなニット」。
aoが拠点を置く新潟県糸魚川市と、日本を代表するニットの産地・五泉市。
ふたつの土地の職人たちが寄り添い、編み上げた「新潟ニット」。
肌心地がよく、軽くて柔らかいオーガニックピマコットンを使用。
チクチクせず空気をまとうように軽く、触れるたびにふわりと包み込むぬくもりです。
日々の装いになじむ、深みのあるカーキ。
ガーゼなセーター(鼠志野)
こちらも「ガーゼなニットカーデ」と同じシリーズの、ガーゼなセーター。
ほっこり柔らかく、洗濯ネットに入れてじゃぶじゃぶ洗えるニットです。
生成と黒の2色に加えて、ニュアンスグレーの鼠志野が登場。
タンナイさんの感性が、ニットの色合いにも表現されています。
縫い目のないホールガーメント製法で編み上げられており、とてもやさしい着心地。
そして裁断による無駄も出ないので、着る人にも地球にも優しい…
そんな願いが込められた一枚です。
20年の歩みの中で見つけた「変わらないこと」と「変わり続けること」。
その両方を抱きしめながら、これからも、日々の装いにそっと寄り添う服をつくっていけたら…。
そんな思いを胸に、aoは次の季節へ歩きはじめます。
ストア紹介
ao
新潟県・糸魚川市に自社の縫製工場をもち、
安心で安全な目の行き届くものづくりを目指すファクトリーブランドです。
"洗いざらし"のコットンって、気持ちがいい。
じゃぶじゃぶ洗って、カラリと乾いた服...もっと見る