谷内亮太|白鳥と水紋の腕環

ストア:ちせ掲載日:2026/07/18

自分の心に立ち戻るため

静かな水面を進む、二羽の白鳥。

その姿を包むように、水の流れや揺らぎを銀の腕環いっぱいに描きました。

見る角度や光の加減によって、白鳥がくっきりと浮かび上がったり、水紋のなかへ静かに溶け込んだり。
腕元に、小さな水辺の風景を携えるような作品です。

変わっていく自分を、見つめる

白鳥は古くから、純粋さや愛、そして「変容」の象徴として語られてきました。

この腕環では、白鳥と水紋の境界をはっきりと分けず、互いに溶け合うように表現しています。

人もまた、まわりの環境や出会いに影響を受けながら、少しずつ姿を変えていくもの。

けれど、変わり続ける日々のなかでも、自分の内側にある大切なものには、
何度でも立ち戻ることができます。

忙しいとき。
迷いが生まれたとき。
少し立ち止まって、自分の心を見つめたいとき。

腕元の白鳥に目を留めることが、
自分自身を顧みる小さなきっかけになればと思います。

嬉しい日にも、心が揺れる日にも。
変わっていく自分を静かに見守り、
そばに寄り添う、お守りのような腕環です。
一枚の銀の板を打ち出し、ふくらみや流れをつくりながら成形しています。

背景には細かな荒らしを施し、白鳥の羽毛は毛彫りタガネを使って、
一本ずつ線を刻みました。

打ち出しによるやわらかな立体感と、繊細な線彫りが重なることで、
静かな水面のなかに白鳥の気配が浮かび上がります。

仕上げには、銀本来の白さを引き出す「白仕上げ」を施しました。

強い光沢を抑えた、やわらかく穏やかな銀の表情。
幅のある腕環でありながら、日々の装いにも静かになじみます。
ストア紹介

ちせ

京都・北白川通りのちいさな店「ちせ」 ケヤキ並木が美しい北白川通り。その一角で、2007年に「ちせ」は生まれました。ここでは、全国各地の作家たちによる陶器、絵画、洋服、アクセサリー、帽子、編み物など...もっと見る

このストアの新着ストアレター