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Maja のエントランス

ストア:KOZLIFE掲載日:2020/08/01
こんにちは〜

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?



今日のブログは
”ferm LIVING Stories" です♪



今回ご紹介するのは
マヤ・ブリックスの物語です。


コペンハーゲン中央に位置し
古い街並みを一望できる彼女の部屋は
自身のファッションブラント同様
余分なものは無く、
装飾を削ぎ落とした空間です。

彼女のいう「価値観に基づく服」とは。
2児の母として手に入れた
ワークスタイルとは。


問いかけるものの多いインタビューですよ。
〜 Maja のエントランス 〜


《家に帰る》ということは、
長い旅から玄関に一歩足を踏み入れることや、
より抽象的なイメージでいうと、
自分に戻る、ということなのでしょう。

自身の名前でレーベルを運営する
マヤ・ブリックスは、ロンドンの
セントラル・セント・マーチンズを卒業後、
コペンハーゲンに戻ったことで
キャリアをスタートさせました。

Maja Brix
デザイナー
Maja Brix
デザイナー



彼女はファッションの修士号を取得する前に
もう一度仕事をしたいと願っていたのですが、
それが叶うことはありませんでした。



デンマークを代表する
ファッションデザイナーとなった
Henrik Vibskovは、彼女に
自身の婦人服の開発と管理を依頼しました。


そして9年後、自分のプロジェクトが
どんどんと頭に浮かび始めた後、
彼女は自分のブランドを作り始めたのです。




彼女の持つ71 Studio/Store は
スタジオでありブティックとして、
コペンハーゲンの中心にあり、
倫理観を重視したビジネスプランに基づいて、
小さくて本質的なデザインのコレクションを作っています。



私たちがマヤ・ブリックスに会ったのは、
コペンハーゲンの美しく古い町並みが
一望できる最上階の
ワンルームスタジオアパートです。


まるで彼女のデザインのように
そぎ落とされたこの空間には、
余計な装飾は一切ありません。
どんな余白も、彼女や2人の子供のために
使われているのです。


〜 ファッションの価値 〜


マヤは、様々な方法でサスティナブルな
服のブランドを作りたいとの願いから、
独立しました。


彼女は単により良い素材で
長く使える服を作ることだけが
望みではありません。

彼女の願い、
それは、時には2人の小さな子供の
母親になることを可能にする、
ファッション業界のワークライフを
作ることだったのです。


夜はいまだに長いのですが、
伝統的なファッション業界のような
毎年多くのコレクションを発表する、
といったプレッシャーは彼女にはありません。



その代わりに、彼女には
スーツ、ドレス、シャツ、スカーフなど
長く愛用できるデザインに厳選した
ポートフォリオがあります。
服以上に、それぞれのデザインが
独自のコンセプトとロジックを示している
と言えるでしょう。

(Maja)
〜 スーツ1では、ドレス1で私が
問いかけたかった女性らしさ同様に、
男性らしさとは何かを追求しているわ。

今日では、マスキュリンにもフェミニンにも
いろんな方法でなれるでしょう。

私が作っていることは、価値観に基づく服なの。
政治的と呼びたくはないけれど、
よく考えられた製品なのよ。

だけど製品というのは
そこにある背景を人々が知らなくても
きちんと機能しなくてはいけないわね。
私はみんなに、いいデザインだって思って
買ってもらいたいから 〜


自身の会社を持ち経営するということは、
1日のうちにやらなければならない
雑務が多く、新しいデザインを考えたり、
イラストに書き起こしたりする時間は
ほんの僅かしかありません。


しかしマヤにとってそれは
常に新たなインスピレーションを探すための
決して無視することのできない
日々のプロセスなのです。


(Maja)
〜 すっごく大きなイメージカタログを
持っているんだけど、
いつも何かインスピレーションを求めたり
新しいコンセプトを考えたりしているわ。

最近、子供たちが描いたイラストを整理して
いたら、私には突然その中にジュエリーが見えてきたのよ 〜



インスピレーションの源泉は突然、
不意に湧き上がってきますが
彼女の仕事に、それを生かす機会は
なかなか訪れません。


(Maja)
〜 私が作っているのは服なのだ、
ということをとても強く意識しているわ。

けれど、なぜ私たちはそれをするのかって
学生だった頃から考えているの。
それが、私の存在理由ね。

何かを行うには良き理由があるはず。
私たちは世界を形作り一部分であるし、
ものづくりをして、それらを世界に送り出す
価値観や物に対しての責任があるわよね 〜


〜 心のこもったお家 〜


マヤと会って明らかことは、
彼女のすることすべてに
心がこもっているということです。

決して広いスペースがあるわけではないし、
一時的な場所であったとしても、
彼女にとって最も大切なことは
「家庭」を感じられること。


「ものを沢山購入することはないわね。
私が持っているものはすべて
慎重に選び抜かれたものばかりよ。」


とマヤは言うと、
所有するかしないかを慎重に選んでも
大半のものは実際、プレゼントか、
もしくは家族や友人から受け継いだもの
なのだとも強調します。

とは言うものの、子供たちがいるので、
1セットの色ペンやLEGOの警察署は
彼らの活動のかわいい痕跡の2つです。




仕事とは、マヤの人生に欠かすことのできないものです。


しかし、彼女は子供たちが学校へ登校する前
毎朝家族のためにゆったりとした雰囲気を
作ることにも時間を割きます。

自分自身のためには、
海で泳ぎ(冬も!)ほんのわずかな
安らぎのひと時をサウナで楽しむのです。


(Maja)
〜 私だけじゃなくて
私の知っている人はみんな、
一瞬一瞬をとても早いペースで
生きているでしょ。

みんな面白いキャリアやプロジェクトや
家族を抱えているから、
何もしない、そのわずかな瞬間が
タイムスケジュールに押しつぶされていくのよね 〜



そう言うとマヤは、
毎晩家で仕事することを禁止しようと
したにも関わらず、実際は無理だったことを
白状し、少し笑いました。

彼女の家は、控えめなサイズで
よく人や生活で満たされます。
こじんまりとしたディナーパーティーや
リビングに要塞を築く子供たち。

仕事、社会的生活、野望。
マヤ・ブリックスはその全てを望みますが
結局のところ、1つのことに行き着くのです。


(Maja)
〜 くつろぎを感じることが重要ね。
自分の身の回りにあるものは大切だけれど、
子供たちと一緒に生活する場所の枠組みにすぎないわ 〜




いかがでしたでしょうか。


個人的には、
冬も海で泳ぎ、サウナでホッと一息。
と言うところにシンパシーを感じました(笑)


本当にホッとしますし、
サウナの中でもデンマーク人はよく喋る!
コミュニケーションも一人の時間も
自分を緩める大切な時間。

改めて、思い出させてくれる
マヤさんのインタビューでした。



それでは、次回もお楽しみに!

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