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砂糖と卵白の世界 Part. 2

ストア:KOZLIFE掲載日:2020/08/22
こんにちは〜

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

今日のブログは
”ferm LIVING Stories" です♪

前回お届けしたのは、
Black Isle Bakery(ブラックアイルベーカリー)の
オーナーであり、職人の
ルース・ベリーのストーリーを
お届けしました。


アートシーンからパン屋へと
人生の舵を切った彼女の人生のお話。



今回のストーリーでは
自分の決断で、自分のテンポで
やりたいことにチャレンジする
彼女のお店や美味しい焼き菓子について
詳しく聞いてみましょう。
砂糖と卵白の世界 Part. 2
〜 焼き菓子とポエム 〜


一般的にパン屋とはパンを買って行くだけの
こじんまりとしたお店でしょう。

しかし、ルースはパリでの修行後、
「自分がやりたいことはそうではない」
と気が付きました。



(Ruth)
「仕事を辞めてプロとして
パンを焼き始めたとき、
私の目標は常に
いつの日か自分の店を持つんだ、ということでした。

けれど、自分の思い描くパン屋とは
お客様が腰掛けることもできないような、
昔ながらのパン屋などではないと気が付いたのです」



建築家との打ち合わせで、
カフェにはギャラリーのようなスペースを
作ることになりました。

その結果、オーダーメイドの家具が並ぶ、
落ち着いた空間が出来上がりました。
銅板が壁に張り付けた、
美しい背もたれを作り上げています。
そこは特にインスタ映えスポットととして
客たちのお気に入りになっているのです。


主にスチールや真鍮といった冷たい印象の
素材を用いてはいますが、
ルースは子供のころの思い出や
おとぎ話に囲まれた自分の空間にいます。

このお店は、
自分の持てる力全てを注ぎ込んだ
若きパティシエが映し出す、
美しく好奇心に満ちた鏡なのです。


〜 丘の頂上へと続く道を進み、
小屋やミツバチの遊ぶ茂みを通り過ぎる。
左手にはスイカズラの花を。〜


壁にある文章は、一見すると
気がつかないようなシンプルな
青い文字で書かれています。

ルースはBlack Isleの神話や
幼い頃の思い出を詩へと昇華し、
スコットランドの海岸線の美しさや
神秘性を感じさせる空間に演出しました。



彼女の育った環境や背景は、
質の良い素材とたっぷりの愛情で
日々焼きあがるパンや焼き菓子の
セレクションにも反映しています。

塩や野菜を使った焼き菓子への情熱からも
見て取れるように、彼女はそういったものを
作る必要があると感じたのです。



(Ruth)
「カップケーキやマカロンのような
トレンドのものではなく、
ユニークな商品が欲しかったの。

子供の頃に好きだったケーキやパンについて考えたわ。
私たちのお店でとっても人気の焼き菓子の
一つでもある、スコットランドの
ジンジャーケーキとかね。
そんなレシピたちとともに私は育ってきたし、
物語を語りかけてくるレシピが私は好きなの」



インテリアもそうですが、
彼女のケーキはツボを押さえています。
華美なアイシングも
過剰なフォンダン(砂糖衣)もありません。

小さなタルトには、季節の食材が使われ、
ただシンプルで美味しそうなだけではなく
私たちに週末の田舎暮らしのような
穏やかな夢を見せてくれるのです。



(Ruth)
「私は、自分が好んで食べたいと
思えるものしか作りません。
余計なものは一切欲しくないわ。

最近、どうやって本当のレモンの味が
出せるようになったのか聞かれたわ。
正直に言えば、秘訣は、シンプルにするだけ
ということかしら。
あと、もちろん最高の材料を使うことね」

彼女はそう明かしてくれました。

〜 さあ、働こう 〜


アートの世界での仕事は、
美術展のオープニングやワインで
深夜を過ごすことが多い。


ルースの新しい人生は
そこから180度変わり、
昔ながらのパン屋の生活になりました。
毎朝の6時前にはキッチンにいるのです。


さらには、自分のビジネスを0から始める
というプレッシャーがあります。
それでも、パンを焼くことへの喜びや
満足感は間違えようもないものなのです。



お店の一角では、
新入りがスヤスヤとお昼寝の最中です。

サリーは毛の短い茶色のダックスフンドで、
ブランケットの下に潜っています。
毎朝一緒に出勤するサリーについて
ルースは、自分のためにしたことの中で、
最高の行いの一つだと思っています。



(Ruth)
「毎日サリーと一緒に散歩に行くわ。
どんなに忙しくっても、彼女には私が必要なの。
大げさに聞こえるかもしれないけれど、
本当に元気をもらえるのよ」


彼女がパンを焼かない唯一のときは、
日曜日です。

仕事を始めてパン屋を経営することで、
どんな些細なことにも感謝することを
学んだと彼女は言います。



焼きあがった生地はテーブルの上に置かれ、
仕上げの準備が整いました。


「本当に日曜日って大切よね」

彼女は目を輝かせながら、
休みの日が貴重な贅沢であることを教えてくれました。



レモンカードとクリームチーズで作った
クリームを生地に広げ、丁寧にロールしたら
冷蔵庫に入れて落ち着かせます。

キッチンでの彼女の一挙手一投足は
それは見事なもので、
オーブンから取り出したばかりの
熱々の型を平然と並べていくのです。
ミトン無しで、ですよ。

ルースが自宅にいることは滅多にありません。

それでもここを訪れた人なら、
誰もが彼女のキッチンを自宅のように感じることでしょう。


いかがでしたでしょうか。


香ばしいバターの香りや、
蒸気が立ち上る焼きたてのパン。

最高の材料をシンプルに、
魅惑のレシピで丁寧に作り上げる
彼女の焼き菓子、ぜひ食べてみたいですよね


今のご時世、このお店を訪ねることは
難しい状況になっていますが、
ぜひ、お家でおかし作りを楽しんでみては?


それでは、次回もお楽しみに♪

前回のストーリーズはこちら
↓↓
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