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Marie のオフィス Part.2

ストア:KOZLIFE掲載日:2020/10/03
こんにちは〜

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


今日のブログは
”ferm LIVING Stories" です♪


今回のストーリーズは、
前回お届けしたMarie Nipper のストーリーの
続きですよ。


まだの方は、こちらから
【Marie のオフィス】


それではどうぞ、
最後までお楽しみくださいませ!

〜 奇妙で美しい 〜

(Marie)
コペンハーゲンの観客は勇敢になりました。
現代アートへの新たな興味が出てきたのです。

現代アートは近寄りがたいという
概念が変わり、経験するためには、
芸術についての高度な知識は要求されません。

Olafur Eliasson(オラファー・エリアソン)が
そのいい例ですね。
彼の作品は体で直感的に感じるものですが
人の持つ複雑性を自分のペースで
引き出すことができるのです。





歴史もお金もない
新しくスタートしたばかりの美術館のために
国際的にも著名な美術館での地位を捨てる
ということは、驚くべき選択ではあるが、
Marieの姿勢を反映しているのだ。



(Marie)
私がCopenhagen Contemporaryのことを好きなのは、
この組織がとてもフレキシブルだから。

つまり、
新しいアイディアに素早く反応できるのです。
アートを取り巻く環境をカジュアルに作り、
シーンをより都会的にすることを目指しています。

私、大きくて古典的な施設の
内部業務フローに対しての忍耐力がないんですよ。
そういう場所に行くのは大好きなんですけどね。




Marie Nipper は幼少期と
高校卒業後の数年をパリで過ごした。
そこは彼女の第二の故郷なのだ。


(Marie)
パリに住む、ということは
ロマンチックな考えではありますが
実用的ではないかもしれませんね



そう言いながら彼女はニカッと笑った。
ルーヴル美術館の神聖なホールで過ごした
何時間もの時は、彼女に大切な印象を残した。


しかし、彼女のアートに対する考えは
古典的なものではない。

家の至るところにアート作品は
彼女が一緒に仕事をしたアーティストたちから
贈られたサイン入りのものだ。


だが、一見すると
見えるもの全てがアート作品なわけではない。


窓辺にはTony Matelli の彫刻
(2つの缶が重ねられ、トランプ数枚とフライドポテト1つ)がある。
トランプとフライドポテトはブロンズでできている。

ブロンズは世界で最も素晴らしい素材の一つだ。
左側にはMarieがアートアカデミーの
クリスマスマーケットで購入した、
陶器製の原寸大「凍ったチキン」の彫刻がある。



(Marie)
芸術とは日常を超えた全てのことです。
それは私たちの内なるものを
呼び起こすものであり、
私たちの中で呼応するものに出会う場所なのです。

それが感情的な側面を持っているのか、
それとも自身の社会的な対話を通じて
関連するようになるのかどうか。

私は、私をイラつかせるものや
激しく恋に落ちるようなものが大好きなんです。
壁に掛かっているものの多くは、
少しだけ変わっていますよね。
美しさの基準は、私にはありません。


〜 これはアートショーではない 〜


アート、労働、子供たち。そして人生。
これらが全て一緒に紡がれて、
何年も経つ。

Simon も Marie も
今はそれぞれ自分の仕事があるが、
ずっと前から協力しあってきた。

最近になって彼らは
Roulette Russeと共に
アートブックの出版社を設立。
Marieはそのことについてこう語る。




(Marie)
もしビジネスの視点で見た場合、
これはいいアイディアではないでしょう。

でも私には本というメディアで
主張したいことがあるのです。

アートだけではなく、
本には今なお非常に大きな意味がありますよ。
一冊の本はギャラリーでの展示よりも
長持ちしますしね。




もちろん、仕事には時間も場所をとる。


(Marie)
家では、よくそのことについて話します。
異なるバックグラウンドを持っているので
お互いにサポートしあっていますね。

幸運なことに、私たちは一緒に旅をし、
子供たちを連れていく機会もあるんですよ。



しかし近年、彼女は手放すことを学び、
全てのものから離れる重要性を理解したという。

たとえそれが、わずかな間だけだったとしてもだ。



(Marie)
私たちは、仕事と私生活を切り離すように
努力しています。

ここ最近の私は、
ただ単純に自分の思考をストップしたい
という思いが強くなり、
私たちは家の周りの森へ散歩に行きました。

少し前までは、
外に行くとこっそりとメールを
チェックしていましたが、
今はもうそんな必要がありません。

新しくて刺激的なアイディアを
持って帰るためには、
完全な逃避行が必要があることに
気づいたのです。




そこで彼らは、
新しい家に引っ越してきたときに、
最上階を共有のオフィスにしたのだ。


原則的にどこからでも仕事ができる、
とMarieは語る。

しかし、仕事と私生活の境界線を
はっきりとさせるというゴールに
より近づけるために、
彼らはあるスペースを作った。
それが、引きこもって集中できる場所だ。

そしてリビングには仕事を持ち込まない。


とはいうものの、
仕事とフリータイムの分離は
完全には終わっていない。


(Marie)
私にとって重要なのは、
そこ(仕事場)にいるのが気持ちいい
ということです。
だからこそ、子供達のための場所もあるんですよ。




一般的に、彼女は見た目以上に
雰囲気に重きをおく人間だ。


(Marie)
“使われている空間” が欲しいんです。
私にとっては、物語のあるものだったり、
私にピッタリだと感じることの方が
重要なんですよ。

アートもそうです。
大きな作品もたくさんありますが、
この壁には(スペースがなくて)掛かっていないでしょ。
なので、普段は直感的に吊るしていて、
スペースがあるところには釘を打っています。

私の家の優先順位は、
アートが私を感じさせる手段かどうか。
それは必ずしも展覧会で
優先することではないでしょうね。



二人だけだったときと今では、
物事は変化している。


(Marie)
長女が生まれたとき、
自分の仕事やアイデンティティーに
何が起こるのかとパニックになったんです。

たくさん旅をすることに慣れていましたが、
幸運にも、子供といればなんでもできる
ということに、私たちは気づいたんです。

ほんの少しだけ複雑にはなりましたけどね。




二人のまだ小さな子供たちが
空港の保安検査場を通過したときの
プロセスを説明しながら、彼女は笑った。


Marie Nipperは、やると決めたことは、
やり遂げる人なのだ。



***


いかがでしたでしょうか。

翻訳しながら、
彼女の部屋(あるいは家)が
気になって仕方ありませんでした!

もっと写真が欲しかった〜。

ferm LIVING が撮影しているので
私にはどうすることもできないのです……。


文中に登場した
Tony Matelli の彫刻作品ですが、
彼女の持っている作品は見られませんが
ぜひ、インターネットで検索してみてください。

面白かったですよ〜♪



それでは、次回もお楽しみに!
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