こんにちは〜
先週の「Kalevala Stories」では
運命に導かれるように出会った
二人の金細工職人が登場。
自信作を持ち込んだお店で
「100年後にまたどうぞ」と言われ
門前払いされた二人ですが
その後どうなったのでしょうか?
続きをどうぞ。
1965年、
Björn Weckström がデザインした
黄金のネックレス「Flowering Wall 」が
リオ・デ・ジャネイロ市400周年を記念して開催された
国際ジュエリーデザインコンテストで優勝したことで、
世界的な大躍進を遂げました。
この名誉ある賞の受賞によって
Kruunukoru(Pekka Anttilaの金細工工房)は
世界中から注目を浴び、
会社の国際的サクセスストーリーは始まりを告げます。
輸出志向が強く成長中のこの会社には
新しい名前が必要でした。
それが「Lapponia」
Björn Weckström が提案した
この名が採用されたのです。
(受賞した Flowering Wall ネックレス)
1960年代の終わり頃に、
Björn Weckström は
衝撃的なシルバージュエリーの
コレクションをデザインします。
ジュエリーの持つ
広がりあるシルバーの表面と
彫刻的なフォルムは、
北欧の冬の風景に着想を得たものです。
Weckström は冬の太陽に当てられ
キラキラと輝く新雪が、
風によって刻々とその形を変化させる風景を
シルバーに閉じ込めたのです。
このコレクションの多くは、
ちっぽけな人間が風景の中を歩んでいく
その様をモチーフにしました。
(タイトな撮影スケジュールのため Weckström が思い描いていた
『スター・ウォーズ』のネックレスを作る時間はなかった。
印象的な Poema ネックレスは、1990年代になってようやく製作)
この時代は宇宙開発が盛んな時代であり、
未来に対しての前向きな考えが
人々の心には満ちていました。
そのことから
このシルバージュエリーのコレクションを
「Space Silver」と命名。
Space Silverコレクションには、
1969年に発表された
「Planetoid Valleys」というネックレスも含まれています。
このネックレスはその後、
1977年公開の映画『スター・ウォーズ』
第1作目の劇中で
プリンセス・レイアが身につけたことにより
世界的に有名になりました。
(Planetoid Valleys ネックレスを着用する、プリンセス・レイア)
Björn Weckström は、
1970年代になっても
自身の大胆な実験を続けていました。
1970年代初頭には、
シルバーと透明なアクリルを組み合わせた
ジュエリーを初めてデザインします。
アクリルの部分には
カラーハイライトを入れたり
気泡を入れたりするなど、
それぞれのジュエリーにユニークさを与えました。
貴金属と安価なプラスチックの組み合わせは
当初多くの人々を混乱させ、
難色を示す者もいましたが
瞬く間に人気を博し、
現在では Weckström による
シルバーとアクリルを組みわせたジュエリーは、
モダンジュエリーアートの
ランドマークの一つとみなされています。
シルバーとアクリルを融合させた
Petrified Lake リングは、
オノ・ヨーコ氏が身につけています。
このリングは、
ヨーテボリのジュエリーショップで購入した
ジョン・レノン氏が彼女に贈ったものなのです。
Björn Weckström がデザインした
重厚感あるフレームブロンズジュエリーは
1970年代に Lapponia のコレクションに加わりました。
***
いかがでしたでしょうか。
ストーリーの途中で
『スター・ウォーズ』が登場するとは
思ってもみませんでした!
まさかあの名作映画に
フィンランドのデザインが息づいていたなんて。
驚きですね……。
さて、
この章のストーリーもそろそろ終盤。
次回をどうぞお楽しみに。
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