今年もわざわざのシュトレンの時期がやってきました! 毎年この時期を楽しみにお待ちいただいている、わざわざの大人気商品です。いよいよ10月15日(金)17:00より販売を開始し、クリスマスまで10週に分けて販売してまいります。
一般的なシュトレンに対して、わざわざのシュトレンは味もコンセプトも大きく異なります。一番大きな違いは、卵・砂糖・バターを使わずに作ること。アレルギーでシュトレンを食べたことのなかった方にも召し上がっていただけるということで好評を頂き、今ではわざわざの年末の風物詩となっています。
では、卵・砂糖・バターなしで作り始めたきっかけは何だったのか?
話はわざわざが創業したばかりの2009年に遡ります。わざわざ代表・平田は「世の中でどうやらシュトレンなるものが流行っている」と知り、市販のものを一つ買ってみることに。クリスマス前に購入して少しずつカットして食べる、といった“クリスマスを楽しみに待つ”シュトレンの文化に面白さを感じたのです。その保存性の高さにも興味がありました。
けれど甘いものが苦手な平田は、どうしても洋菓子のバターと白砂糖が多用された市販のシュトレンが口に合わなかったのでした。ただ、ドライフルーツは気に入ったし、クリスマスの時間を待つコンセプトはやっぱり面白い。
どうしてもシュトレンを食べてみたくて、自分のために砂糖を使わないシュトレンの試作を始めたのが最初でした。ドライフルーツとナッツのケーキを参考にしながら、砂糖なしならバターもなしで、バターなしなら卵も使わずに、と次第に試作はエスカレート。主な材料である3つを使わず作るシュトレンはもはやシュトレンと呼んでいいのかどうか分からないけれど、どうせなら健康的な材料で、甘いものが苦手な人だけでなく、アレルギーを持つ人にも届くシュトレンを作ってみたい。それが、わざわざのシュトレンの始まりでした。
わざわざのパン・お菓子のレシピの中でも、シュトレンほど試作を繰り返したものはありません。特に、甘さと保存性を高めることが課題でした。これは、白ワインに漬けたドライフルーツのシロップをそのまま使うこと、そして水分を吸って保水してくれるココナッツを大量に使うことで解決。
試作の末、ドライフルーツの凝縮された甘み、国産小麦の甘み、自然の甘さだけで甘さを感じられるものに仕上がりました(砂糖をまぶしたような表面の白い粉は、実はライ麦の全粒粉なので甘くないんです)。使う白ワインやドライフルーツの内容を検討するなど、配合は今でも調整し続けています。おいしくて安心安全な材料でありながら、お客様の手に届きやすい量を作ること、手に取りやすい価格帯であることにもこだわるためです。
このシュトレンを作り続けて12年。開業当初、数十本から作ることがやっとだったシュトレンは、2013年までは手ごねで600〜800本。2014年からはミキサーを導入し、今では週に400本以上を安定して作れるようになりました。
品質テストを繰り返すことで、賞味期限も6か月間に。おいしさが増した2週間熟成後のものをお届けしても、賞味期限を気にせずじっくり味わっていただけるものとなっています。
生ハムとみかん、ハーブと合わせておつまみ風にも。さまざまにアレンジして楽しめるのもシュトレンのいいところ。
毎年お客様から頂く声を元に、シュトレンという季節のモノにも毎年改良に改良を重ねてきました。今年、2021年の味も楽しんでいただけたら嬉しいです。10月15日(金)17:00の発売開始をどうぞお楽しみに!
ストア紹介
パンと日用品の店 わざわざ
パンと日用品の店〈わざわざ〉は長野県東御市御牧原の山の上にポツンと佇む小さなお店。“よき生活者になる”を合言葉に、薪窯で焼いたパンと、食と生活それぞれの面から、独自の選定基準を定めて自分たちが心からよいと...もっと見る