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Kalevala Stories 第7話。

ストア:KOZLIFE掲載日:2021/11/06
こんにちは〜


みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今週も「Kalevala Stories」のお時間です!



モダンジュエリーの幕を開けたkalevala。 
女性が要職に就き始めたり
ミラノ・トリエンナーレで金賞を受賞したりと
変化の生まれた1960年代が前回のお話の舞台でした。



社会の流れや若者の流行が
刻々と変化する1970〜90年代において
Kalevala はどのように変化していったのでしょう。

〜 1970's 〜

1970年代初頭になると Kalevala は
ヘルシンキの Pitäjänmäki地区にある
新たなオフィス兼工場に移転しました。



このことにより、製造から販売、
管理といった会社の機能すべてを、
同じ屋根の下に集結することになったのです。
(右下のブローチがSALTに参加した各国首脳の配偶者に贈られたもの)
(右下のブローチがSALTに参加した各国首脳の配偶者に贈られたもの)
1972年にはSALT(戦略兵器制限交渉)に出席した
各国首脳の配偶者たちが新社屋を訪れ、
1940年代に Germund Paaer がデザインした
ハートのブローチが贈られるなど、
新社屋には特別な客人たちが訪れることになりました。



このハートのジュエリーは
ここを訪れたということだけではなく、
「世界の平和は人々の心から始まるのだ」
ということを思い出させてくれるものでした。


このことに敬意を表して、
ブローチは『Salt heart』と名付けられます。

(1972年、カレワラの新社屋を訪れたSALTに参加した各国首脳の配偶者たち)
(1972年、カレワラの新社屋を訪れたSALTに参加した各国首脳の配偶者たち)
1970年代、
Kalevala は工場に併設された工房で
ニット製品や陶器の販売も行っていました。
(Kalevala のニットウェア)
(Kalevala のニットウェア)

〜 現代のビジネス企業に 〜

1980年代、
流行に敏感な若者たちは Kalevala のことを
「おばあちゃんのジュエリー」と鼻で笑っていましたが
それでも Kalevala は
進歩と近代化への歩みを止めませんでした。



製造はシステム化が強化され自動データ処理を導入、
初めてとなるギフトコレクションが誕生し、
ヘルシンキには新たに旗艦店がオープンしました。
(それからおよそ30年近く営業を続けました)



新しいジュエリーは適度なペースで世に送り出され、
リリースが最大に達したのは
Kalevala50周年記念のときです。
(1985年、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」の誕生150周年を記念して作られたシルバーネックレス)
(1985年、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」の誕生150周年を記念して作られたシルバーネックレス)
それでも、
マーケティングへの投資は増え続けていました。


1989年、Kalevala は
フィンランドのモダンジュエリーデザインを専門とする会社、
Kaunis Koru を買収。


Kaunis Koru は、
1951から1956年まで Kalevala の常務取締役だった
Martta Ritvanen がその後設立した会社でした。
(Kaunis Koru の広告写真)
(Kaunis Koru の広告写真)

〜 古代ジュエリーの復活 〜

1990年代になると、
Kalevala の人気は新たなる高みへと駆け登ります。
需要が非常に多く、
会社はそれに応えようと力を尽くしました。



誰が製品を買うことができるのか、
クジで決めているのではないかという噂まであったほどです。


歴史上の人物をモデルにした
大きなブロンズ製のジュエリーは、
その当時のエスニックファッションの流行もあって
とりわけ人気が高いアイテムでした。
(Lola Odusoga が身につけているのが、黄金の「Sun Lion」)
(Lola Odusoga が身につけているのが、黄金の「Sun Lion」)
Kalevala60周年を記念した『Sun Lion』が
1997年の Kalevala創業記念日に発売されると、
歴代のジュエリー作品の中で
最も売れたモデルの一つとなりました。



人々は通りに列を成して、
ラップランド産のゴールドでできた
シリアルナンバー入りの最初の作品を求めたのです。
(モデル Nina Kurkinen を起用した、1990年代の広告写真)
(モデル Nina Kurkinen を起用した、1990年代の広告写真)


***



いかがでしたでしょうか?

はるか昔とその時代を軽やかに行き交い
Kalevaea 独自の美を融合させた、
懐かしさと新しさが息づくジュエリーたち。


さすがにクジ引きで購入者を
決めてはいなかったでしょうが(笑)

そんな噂が立つほど、当時から
時代を象徴するジュエリーブランドだったんですね。



それでは、次回もお楽しみに♪




Kalevala の美しいジュエリーはこちら
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