じっくりと時間をかけて一度乾燥させたそうめんに、加湿の工程をプラスすることで再び生めん状態に戻し、半生に加工した半生そうめん。
このひと手間をかけることによって、 しっかりとしたコシの強さはそのままに、ツルツルッとした食感と、まろやかな舌触りという贅沢な味わいが出せるのだそう。
半生独特の歯切れのよさも特徴的な半生そうめんは、全国的にも珍しいそうめんです。

素麺の材料は、小麦、塩、ごま油と、じつにシンプル。それだけに、素材や製法のよしあしは、味に正直に反映されます。創麺屋が目指すのは、喉越しがよく、細いながらもコシが感じられる素麺。この理想に近づけるべく、細やかな工夫を重ねています。たとえば、良質の小麦粉を材料に、じっくりと時間をかけて種を寝かし、熟成させる。麺が乾燥したり麺同士がくっついたりしないよう、表面に胡麻油を塗る。麺がくっつかないよう、箸で丁寧にさばいてから乾燥させる、など。ちなみに胡麻油は、素麺に独特の風味を与えたり、食塩と同様長期保存による変質を防いだり、茹でたときに麺の形をしっかり保って歯切れをよくしたりと、さまざまな役割も。こうして、じっくり、ゆっくり作ることで、理想の喉越しが生み出されるのです。

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