革物作家の園田さんが手掛けるブランド、sonor（ソナー）のバッグは、厳しい基準を満たし、環境に配慮されたピッグレザーが使われています。

このサコッシュが、機能的でカジュアルな雰囲気のあるナイロン素材を使用しているのに、ラフになりすぎないのは、革の使い方や肩紐にいたるまで、随所に作家のこだわりが感じられるから。デザイン性も機能性もあきらめたくない大人の女性に使っていただきたい一品です。

過剰なデザインではないのに、明らかに他と違い洗練された佇まいのサコッシュは、ボディ部分にナイロン生地、そして両サイドと底にはピッグレザー、持ち手には太い紐を組み合わせています。

ボディ部分のナイロン生地は、石川県の生地メーカー小松マテーレが開発したコンブナイロンという素材です。その名の通り、乾物の昆布に似た独特の風合いを持つナイロンで、超軽量で撥水、なおかつ劣化しにくいという優秀素材です。

撥水素材なので、雨をはじくのはもちろんですが、汚れにくいのもいいところ。普段薄い色のバッグは、汚れが気になるという方でも、安心してお使いいただけます。

バッグの両サイドと底にピンポイントで使われているのは、sonorのこだわりのピッグレザーです。シンプルなバッグにパッと目が行くのは、この革が差し色になっているからだと思います。

ピッグレザーと同じ色の持ち手の紐は、太すぎず細すぎず。見栄えがするうえ、バッグが食い込みすぎない絶妙な太さの紐だと思います。

薄くて軽いのですが、思った以上に容量があり、機能的なところもいいなと思います。

底部分にマチがあるので、それを開くと500mlのペットボトルもすっぽりと収まります。

寒さ対策のストールや長財布、化粧ポーチ、除菌シートも一緒に収納可能。見た目以上に容量があるので、驚きました。

肩紐は結び目をスライドさせると長さが変えられるので、バッグが重くなったときは斜め掛けを、必要最低限のものだけ持ってお出かけの際は肩掛けをと、重さやシーンに合わせて、持ち方がアレンジできます。

sonorが使用しているのは、厳しい環境基準をクリアした日本エコレザー認定のピッグスキンです。なめしにミモザの枝や幹を粉砕した植物タンニンを使うことで、自然や人の体に有害な物質の排出を最小限に抑えた革は、赤ちゃんや敏感肌の人でも安心して使えるうえ、いずれ土に還すこともできるものです。

食肉用に屠殺された豚からいただいた副産物のピッグスキンは、活用しなければ、ただ捨てられてしまうもの。色ブレも、傷もありますし、同じ染料でもロットによって色ノリが違うこともあります。それでも環境に優しく、できるだけ自然のものを生かしたいとこだわるのは、革物作家ならではだと思います。

このサコッシュでは、ポイント使いされていますが、バッグを持った時に、底部分のレザーがちらっと見えるところは、作家さんのセンスを感じるポイント。このバッグがシンプルなのに他にはない佇まいなのは、こういったさりげないこだわりによるものかもしれません。

革バッグの持つきちんと感と、ナイロンバッグの持つ機能性のいいところ取りしたのが、このサコッシュです。アウトドアシーンや旅行など、普段使い以外でも活躍する便利な一品だと思います。

■商品についての注意事項
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