三重県伊賀の里に七代続く伊賀焼の窯元、土楽窯。
土の特性を活かすために空気をふくませながら、職人さんが手挽きろくろを回し、ひとつひとつ手びねりで仕上げられた一点物の土鍋は、保温性・蓄熱性が高く、土の遠赤外線効果で甘く美味しいご飯を炊くことができます。
見た目にも美しく、土楽窯独自の黒釉と、使うごとに育っていく土鍋の味わいも魅力です。
土楽窯のごはん鍋は、ごはんを「早く美味しく簡単に」炊くお鍋として作られました。
鍋底は丸みを帯びており、大流をおこしやすいようなカーブ状に設計されています。陶器の蓋は重く、圧力をかけてくれるので、ご飯がもっちり美味しく炊き上がります。
一粒一粒にお米のやさしい旨みが詰まった、まさに理想的な白ごはんを簡単に炊くことができます。
少し時間がたって冷めてしまっても、ツヤや甘みは保たれており、いつまでもおいしいごはんを楽しめるのが嬉しい。
サイズは1-2合炊きの6寸と、2-3合炊きの7寸。
土鍋は重いイメージですが、女性でも日常的に扱いやすい軽さなのも特徴。
1.米を研ぎ、ザルに15分ほど上げて水気をきり、分量の水(米1合180cc)に対して水200ccを目安に30分以上浸水させる。
2.お米を土鍋に入れ、水を加え平らにならしたら、火の通りを均一にするため指で中央をくぼませる。
3.蓋をして、弱火で5分加熱
手作りの土鍋は、蓋と胴のあいだに少し隙間があり、そこから蒸気が逃げます。
そのままでも炊き上がりますが、蒸気が逃げないように軽く湿らせたタオルや手ぬぐいで蓋を包むなどするとより一層おいしいごはんが炊けます。
4.中~強火にしてブクブクと吹いてくるまで炊く。(鍋底の釉薬がかかっていない部分を火がなめる程度の強さ)
5.沸騰してしっかりと蒸気があがってきたら、消えない程度の「ごく弱火」にして約13分炊く。
6.火をとめて約5分ほど蒸らしたら、出来上がり。
おこげをつくりたいときは約10秒強火にしてから、火を止めて 蒸らしてください。
まず、土鍋が届いたらすぐに洗って料理をするのではなく、乾いた布で拭いて、ほこりをとり、おかゆを炊きます。
土鍋の容量の7-8分目程度の水を入れ、土鍋の容量1-2分目程度のごはんを加え、 弱火から少しずつ加熱しておかゆがのり状になるまで焦げないよう水を足しながら1時間ほど炊き、火を止めます。
おかゆを土鍋に入れたまま 丸1日からできれば2日間 放置した後、おかゆを捨てて水のみで洗います。
やわらかい布やスポンジでやさしく洗い、水滴を拭き取り、土鍋を裏返して完全に乾燥させます。これで準備完了です!
最初におかゆを炊くことにより素地の目や貫入(かんにゅう)を埋めて、水漏れをおさえ、煮立ちをよくします。
・鍋底が濡れた状態で火にかけないでください。土鍋は急激に温度が変化すると ひびが入ったり割れてしまいます。
・てんぷらやフライなどの油料理には使用しないこと。
・テーブルなどに直置きはしないでください。保温性が高く長時間高温状態にあります。
・調理後、料理を入れたまま放置するとにおいが付きやすくなります。
・土鍋を他の食器と一緒に洗い、つけ置きしていると、においやカビの原因になります。
・手で触れられる温度にまで冷めてから、洗ってください。土鍋は急激な温度変化に弱いです。
・お湯を使いやさしく洗いましょう。 クレンザーや、硬い金属たわしなどで力を入れてこすらないように。
・洗った後は完全に乾かしてください。
・他のものと重ねず、通気性のよい場所に収納してください。
・匂いが気になったら
8分目まで水を入れ、茶殻を一つかみ入れ、弱火から少しずつ加熱して10分くらい煮立てることで、お茶の成分が匂いを吸収してくれます。
・カビが生えてしまったら
洗った後完全に乾いてから8分目まで水を入れ、1-2人用土鍋は酢大さじ1杯、3-4人用土鍋は酢大さじ2-3杯を加え、弱火から少しずつ加熱して10分くらい煮立てることで、酢の成分が殺菌消臭を助けてくれます。
一度やってみると簡単に覚えられる土鍋でのごはん炊き。
土鍋はひとつひとつ職人さんが作成されているため、かたちや大きさ、焼き色に個体差がありますが、その手作りの温かさが、より一層ごはんをおいしくしてくれます。
日本人に欠かせない毎日のごはんを、特別においしく食べることができる幸せをぜひ感じてみてください。
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